![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/7d/2702546dc641e81702d3dc033ca0e8a5.jpg)
大昔、木場で撮った。
幾つかの帰化植物のフウロが集められていた。
ただの草の集まりだし、一緒に出て来る雑草?と混じっていたし
表示されている名札が時には抜かれてしまっていたり…。
園を管理されているボランティアの方々の嘆き節を何度も聞いた。
厳重な管理下に置かれている植物園とは違って、子どもたちも遊びに訪れる場所。
ふらりとそこを訪れて気さくな方との会話が楽しみだった。
そこを二年前に訪れた折にも、このオランダフウロに出会った。
名札は正しい場所に挿されていた。
そのオランダフウロが一面に咲いていた。
道路に面したスーパーの駐車場、フェンスとの間にビッシリと並んでいた。
残念ながら花は終わって、特徴的な長い果実が茂っていた。
来年の楽しみ…、草刈りはされるだろうけれど舗装されない限りまた出て来る。
最初に見つけたのがこの姿、咄嗟に名前はでなかったけれど
果実の様子から「フウロ」が浮かんだから、何個か採取した。
最初の群生場所では残っていたのはこの花だけだった。
ところが延々と20㍍ばかりの隙間にオランダフウロは広がっていたから、名残の花も見つかった。
花は終わり、花柱がハッキリと見える程度にまでなっていた。
開花直後の花はきれいな桃色、終わりには色が抜けて白っぽくなるのはどの花でもよく見る。
萼片も特徴的だ。
花弁が脱落し、萼片が閉じて子房を包み込み始めている。
花柱が見えている2個は萼片が子房を包み込んだもの、花弁が脱落したもの3個はまだ萼片は閉じる途中。
後方の2個はまだ蕾??
果実はどんどん伸びて来る。
伸びきった状態の果実。
アメリカフウロの比では無い大きさになっている。
種子をばらまいた後の果実だろう、無数に広がっていた。
円内には果実から飛び跳ねた種子が見える。
採取したものにはなかったけれど、この種子の状態が愉快だった。
この画像にも種子が写っている。
種子の付属物?にはきれいな螺旋が見え、先端部分はかなり尖って見える。
葉が残っていたのはこの程度、他は殆ど枯れてしまっていた。
かなり広範囲に広がっていたオランダフウロ、その下にはコメツブウマゴヤシがこれまた広範囲に広がっていた。
この果実を採取した。
翌日、弾けた種子が散らばっていたので別ページに掲出する。
(2015.05.02 魚住町)
ジャコウオランダフウロ(Erodium moschatum)は葉が違う。
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木場のオランダフウロ
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