携帯電話業界ブログ

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米モトローラ、ローエンド携帯電話生産を外部委託へ

2009-09-30 |  モトローラ



 低迷する携帯電話事業の建て直しを急ぐモトローラは、150ドル以下のローエンド携帯電話全製品の生産を外部委託する方針を周めた。

 台湾紙「聯合新聞網」など複数メディアが、28日付で報じた。


●競争激化で業績低迷

 ローエンド端末のアウトソーシングとともに、モトローラは150ドル以下の端末向け半導体の単独サプライヤーとして、台湾のメディアテック(聯発科技)を選出、契約を締結したという。

 モトローラはかつて、世界携帯電話市場シェア20%を有し、フィンランドのノキアに次ぐ第2位の端末メーカーとして君臨していた。

 だが市場競争の激化とともに、サムスン電子やLGエレクトロークスなど韓国勢に追い抜かれ、業績は低迷。端末出荷数では現在、世界4位。

 米ガートナーによると、09年4-6月の同社の世界シェアは5.6%にとどまった。


●世界シェア10%目標

 今回のアウトソーシング戦略は、中国TCLコミュニケーションズの前CEOで、今年8月にモトローラに移鐇したリウ・フェイ氏が指揮を執っているといわれる。

 同氏は、向こう2年で世界携帯電話市場におけるモトローラのシェアを10%まで拡大するとの目標を掲げている。

 具体的なメーカー名は明らかになっていないが、今回のアウトソーシング戦略で、最低でも年間4千万台の端末が台湾や中国メーカーに生産委託される見通しという。





【記事引用】 「電波新聞/2009年9月30日(水)/2面


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