半導体業界の調査会社、米ＩＣインサイツによると、１１年の世界の携帯電話出荷台数は前年比９％増の１５億５千万台となり、過去最高を達成する見込みという。
携帯電話市場は、１２年も引き続き好調で出荷台数は同８％増、１３年は周期的な要因で同２％減少するが、１４年には同９％増、１０年比２６％増の１７億９千万台に達するという。
●携帯成長率の５倍以上
０９－１４年の年平均成長率は７％で、０２―０９年の１７％の半分以下になるとみられるが、「スマートフォンの出荷数の激増が関連するＩＣ市場に対し、多大な影響を与える」と同社は指摘している。
１１年第１四半期、スマートフォン出荷台数の携帯電話全体に占める割合は前年同期から９ポイント増の２５％だった。
同社は、１１年のスマートフォン出荷台数について前年比６０％増の４億４千万台と予測。１４年には同出荷台数は８億４５００万台、携帯電話全体に占める割合は１０年の１９％から大きく増加し４７％となると予測した。
０９－１４年のスマートフォンの年平均成長率は３７％で、携帯電話全体の成長率の５倍以上になるという。
【記事引用】 「電波新聞／２０１１年６月２１日（火）／２面」
