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世界携帯電話出荷 ソニエリ、最大の成長率  今後はiPhone旋風か

2007-10-15 | 出荷台数シェア/世界



 IDC社の携帯電話機に関する四半期調査によると、2007年第2四半期(4-6月)の携帯電話機出荷台数は2億7270万台で、前期比約6.9%増、前年同期比では16.5%増だった。


   1位 : ノキア (38.2%)
   2位 : サムスン電子 (14.1%)
   3位 : モトローラ (13.4%)
   4位 : ソニーエリクソン (9.4%)
   5位 : LG電子 (7.2%)
   6位 : その他 (17.7%)         


●ノキア首位維持

 大手携帯電話機メーカーの動向を見ると、ノキアは1億80万台を出荷してトップの座を維持した。

 ノキアの出荷台数は、2位~4位の3社の出荷台数の合計よりも多かった。同社の出荷台数の伸びの大部分は、欧州とアジアにおけるもので、北米ではまだ苦戦が続いている。

 サムスン電子は、四半期としては過去最高の3740万台を出荷、モトローラから2位の座を奪い取った。IDC社は、「サムスン電子も、新興市場での出荷台数が大きく伸びたことが成長につながった」と指摘した。

 モトローラは、大手携帯電話機メーカーの中で唯一、前年同期より売り上げを落とし、3位に転落した。

 アジア、中東、アフリカでの出荷問題と、欧州での伸び悩みが不振の原因だという。同社は、経営陣の刷新や、製品ラインアップの一新、在庫の削減、従業員の削減によって巻き返しを図ろうとしている。

 業績回復には更なる難問が立ちはだかりそうだが、同社の携帯電話機「RAZR」の出荷台数が、1つの目標数値である1億台を超えるなどの明るいニュースもみられる。


●ソニエリ 最大の成長率

 ソニーエリクソンは、4位に留まった。

 同社は、大手携帯電話機メーカーの中で、前年同期比で最大の成長率を達成した。同社の「Walkman」シリーズは、同社第2四半期の出荷台数の1/3を占めた。さらに同社は、新たに「Walkman 2」(W960とW910)を発表した。

 両機種とも、2007年後半に出荷される予定である。そのほか同社は、インドに自社の研究開発拠点を開設する計画も明らかにしている。

 LG電子は、出荷台数で新記録を達成して、5位の座を堅持した。

 ソニーエリクソンとの差を僅かに縮めるに留まったが、営業利益率が大幅に改善されたことも報告された。この1年間で、同社は営業利益率をほぼ0%から10%まで押し上げることに成功した。

 また、トップ5ベンダーには遠く及ばないものの、英Strategy Analyticsは、今年第2四半期中に約30万台のiPhoneを初出荷したアップルに注目。

 現在の市場シェアはわずか0.1%に過ぎないが、年内にその10倍までシェアが急拡大し、今後の携帯電話市場へ大きな影響をもたらす存在になるとしている。





【記事引用】 「EDN japan」 「マイコミジャーナル」 「電波新聞/2007年8月6日(月)/2面
【画像引用】 「ノキア・ジャパン」 「モトローラ・ジャパン」 「アップル


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