米IDCによると、7-9月(第3四半期)の世界のスマートフォン出荷台数は前年同期比42.6%増の1億1810万台。
メーカー別では、米アップルを抜いて韓国サムスン電子が初めて首位に立った。伸び率は、IDCの当初見通し同49.1%増。および4-6月の伸び率66.7%増を大きく下回る。
アップルの「iPhone」最新モデルの販売が10月にずれ込んだことが要因、と同社は指摘する。
●「ギャラクシーSⅡ」けん引役
サムスンはハイエンドの「ギャラクシーSⅡ」がけん引役となって、端末出荷数は同223.3%増の2360万台と過去最高を記録。シェアは1年前の8.8%から20%に拡大した。
前回首位のアップルは同21.3%増の1710万台。第1四半期まで首位を維持してきたフィンランドのノキアは、同36.6%減の1680万台で3位に後退した。
4位は、同115.3%増の1270万台と著しい伸びを記録した台湾のHTC。5位はカナダのリサーチ・イン・モーション(RIM)で、出荷数は同4.8%減の1180万台。
IDCでは、「iPhone4S」の販売開始と旧モデルの価格引き下げでアップルの出荷数が大幅に拡大し、またノキアが「ウィンドウズ・フォン」搭載のスマートフォンで巻き返しを図ることが予想され、サムスンが10-12月以降も首位を維持するのは難しいとしている。
<世界のスマートフォン出荷台数シェア(2011年7-9月)>
※カッコ内は前年同期シェア
1位 サムスン電子:20.0%(8.8)
2位 アップル:14.5%(17.0)
3位 ノキア:14.2%(32.0)
4位 HTC:10.8%(7.1)
5位 RIM:10.0%(15.0)
6位 その他:30.6%(20.0)
【記事引用】 「電波新聞/2011年11月9日(水)/2面」