携帯電話業界ブログ

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端末使用、大幅に長期化 携帯メーカー先行き厳しく

2008-03-13 | 市場動向/日本


 携帯電話機の買い替えサイクルは、現状の2年強から2010年度には3年弱へと大幅に長期化することが、MM総研の調べで21日分かった。

 携帯キャリア各社の囲い込み策によって、携帯電話端末の需要が減少し、販売台数は06年度の4943万台から10年度には15%減の4205万台に落ち込むとの予測で、メーカー各社にとっては厳しい先行きが示された。


●07年度をピークに減少

 MM総研は06年度までの実績値と、携帯電話を所有する男女計1800人(ドコモ、KDDI、ソフトバンクのユーザー各600人)に対して行ったアンケートをもとに、10年度までの携帯電話端末販売台数を予測した。

 それによると、携帯電話の販売台数は、07年度の4980万台をピークに減少傾向が始まるという。


                           


 2年間の契約期間しばり付きによる基本料金半額制度や、端末の割賦販売制度などで、ユーザーが1台の端末を使う期間が長期化する傾向があるため。


●買い替えサイクル3年弱に

 これらの要因で、端末の買い替え率が低下し、買い替えサイクルは06年度の25.4ヶ月から、08年度には30ヶ月を突破し、10年度には34.7ヶ月まで長期化する見通し。

 MM総研では「各社のアフターサービスの充実で、支出を避けたいユーザー心理と相まって市場の縮小にさらに拍車をかける可能性がある」と指摘。

 携帯電話出荷台数シェアで6位以下の企業は、将来的に厳しい状況になることも予測されるとしている。





【記事引用】 「フジサンケイ ビジネスアイ/08年2月22日(金)/8面
【画像引用】 「ソフトバンクモバイル


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