インターネット検索最大手の米グーグルが、新型の携帯電話端末の開発を進めていることが明らかになった。
米メディアによると、端末は台湾の宏達国際電子（ＨＴＣ）が製造して、グーグルなどが開発した無償基本ソフト「アンドロイド」を搭載する。
●既存メーカーと競合も
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、グーグルが新端末をネット経由で販売して、利用者が個別に通信会社と契約を結ぶ手法で展開すると報じた。
「アンドロイド」を搭載した携帯電話は、日米の携帯電話大手などが既に販売している。一方、グーグルは対応ソフトやネットサービスを展開するだけで、端末販売は手掛けていなかった。
今後、同社が携帯端末販売に乗り出せば、同社としては異例の事業展開となり、既存の携帯端末メーカーと競合する可能性もある。
グーグルは、１２日に自社ブログで「協力先企業の端末にアンドロイドで動作するソフトを搭載した機器を世界のグーグル社員に配布した」と表明し、新端末の開発を認めた。
事業展開の詳細は明らかにしていないが、社員が試験利用することで製品開発の向上につなげるとしている。
【記事引用】 「日本経済新聞／２００９年１２月２１４日（月）／３面」
