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ノキア、4四半期連続の赤字 スマートフォン前年比51%減、携帯電話事業赤字転落

2012-04-23 |  ノキア



 フィンランドのノキアの1-3月(第1四半期)決算は、携帯電話事業の落ち込みが響いて、売上げは前年同期比29.3%減の73億5400万ユーロ(3月30日レートで約8068億円)となった。

 また、携帯電話事業が営業赤字に陥ったほか、通信機器子会社ノキアシーメンスネットワークス(NSN)の営業損失拡大で、最終損益は9億2900万ユーロ(約1019億円)の赤字を計上。赤字決算はこれで4四半期連続となる。


●シンビアン端末激減

 携帯電話・サービス事業では、特にスマートフォンが低迷。出荷台数は1190万台で1年前より51%減少した。

 シンビアンOSベースの端末出荷が激減。また、巻き返しを図って投入した米マイクロソフトの「ウインドウズフォン」搭載端末「Lumia(ルミア)」の出荷も、北米では予想を上回ったものの、英国など一部市場では苦戦を強いられた。

 スマーとフォンほどの落ち込みではないものの、従来型の携帯電話出荷も同16%減の7080万台と低迷。競争激化と、自らも力を入れる低価格スマートフォンに市場を浸食され、特に中国と欧州向けの出荷減少が目立った。

 端末の平均単価(ASP)も1年前の40ユーロから33ユーロまで低下し、利益を圧迫。この結果、携帯電話・サービス事業全体の売上げは1年前より40%減少。

 営業損益は、7億3千万ユーロの黒字から2億1900万ユーロの赤字に転落した。

 このほかの業績は、ロケーション&コマース事業の売上げが同19%増、営業損益は引き続き赤字ながら1年前より大幅に改善した。一方、NSNは、インフラ機器販売の落ち込みが響いて売上げ同7%減。

 7億7200万ユーロのリストラ費用計上で営業損益は10億ユーロの赤字となった。ノキアでは今後、携帯電話・サービス事業で一層コスト削減を推し進めるとし、近日中に詳細を発表する考えを明らかにした。




【記事引用】 「電波新聞/2012年4月23日(月)/2面」


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