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米モトローラ、3強転落危機

2008-05-22 |  モトローラ



 米モトローラが近く、世界の携帯電話機市場シェアで上位3位から転落するとの観測が浮上している。

 米調査会社ストラテジー・アナリティクスによると、現在4位の韓国LG電子が新興市場などでシェアを拡大しており、4-6月期中にもモトローラを抜く可能性がある。

 業績不振から2009年をめどに本体から分離する予定の携帯事業だが、苦戦が続いている。


●LG電子が逆転か

 ストラテジーの4-6月期予測によると、LGの出荷台数は2800万台で、モトローラの2700万台を上回る。LGはアジアなど新興市場で販売網を強化し、米国など先進国では多様な機種を取りそろえて売り上げを伸ばしている。

 モトロ-ラは足元の米国でヒット商品が出ていない上、新興市場への進出も遅れている。

  1-3月期のシェアは、1位がフィンランドのノキアで41%。2位が韓国サムスン電子で16%、3位がモトローラの10%、4位がLG電子の9% 、5位は英ソニー。エリクソンで8%だった。

 シェアを伸ばしたのは韓国勢2社だけで、別の調査会社の米アイサプライによる調査でも、1-3月期のモトローラとLGの市場シェアの差は約1%だった。

 無線業界担当アナリストのティナ氏は、「2000年から07年初めまで業界2位がモトローラの定位置だったが、1年前に3位に転落。今年中にはその3位もLGに奪われそう」とみている。





【記事引用】 「日経産業新聞/2008年5月21日(水)/3面


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