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野口和彦(県女)のブログへようこそ

研究や教育等の記事を書いています。掲載内容は個人的見解であり、群馬県立女子大学の立場や意見を代表するものではありません。

ゼミ生たちが頑張っています!

2014年11月21日 | ゼミナール
2014年度後期の「国際関係論ゼミナールⅡ」(3年次)では、4年次の「卒業論文」作成に向けて、リサーチメソッドや研究計画の立て方、論文執筆方法などを学んでいます。



ゼミ生たちは、着々と成果もだしています。嬉しいことに、わがゼミから「青雲塾」論文コンテストにおいて、「最優秀」論文受賞者および「佳作」受賞者がでました。詳しくは、今月末の表彰式後に、ブログ記事にしたいと思っています。

受賞者のゼミ生、おめでとう!

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特別ゼミナール

2014年05月12日 | ゼミナール
2014年5月12日の「国際関係論ゼミナールⅠ」では、防衛省海上自衛隊および航空自衛隊の幹部をお招きして、日本の安全保障政策や自衛隊の国際平和協力に関する活動などについて、お話をいただきました。



はじめに、海上自衛隊幹部学校教官の青井志学氏に、日本の安全保障政策や自衛隊の概要について、話をしていただきました(青井さんの研究成果は、『海幹校戦略研究』に掲載されています)。その後、海自や空自の方々に、個別の業務などに関するお話を伺いました。とりわけ、佐藤まどか氏には、女性自衛官の立場から、自衛隊の福利厚生などについて、ご自身の体験にもとづく、貴重なお話を聞くことが出来ました。



今回の特別ゼミナールは、学部の「国際支援を考える連続講座」の一環として実施しましたので、私のゼミに所属していない学生たちにも開放しました。その結果、こうしたテーマに関心のある学生たちが集まり、積極的な質疑応答も行われ、充実した「特別ゼミ(講座)」になったと思います。

この場を借りて、遠方までご足労頂きました自衛隊の方々に、心より御礼申し上げる次第です。

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2014年度のゼミ生紹介(更新)

2014年04月21日 | ゼミナール
群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部において、私の「国際関係論」ゼミナールの1期生になる学生を紹介します。まずは、それぞれの学生に、ゼミへの抱負を語ってもらいましょう。

M・Hさん:本を読んで知識を増やし、自分の意見をもてるようになりたい(と決意しています)。
K・Mさん:本を読んで、読んで、読みまくりたいと思います。
A・Kさん:(ゼミの)各テーマごとに、自分なりの意見をしっかり持って、発信したいです。
R・Cさん:本を読む習慣をつけ、しっかりとしたブックリポートを書けるようにしたいです。
M・Tさん:読書を通して、知識だけでなく、感性も豊かにしたいです。
T・Iさn:自分の意見をしっかり持ち、発信できる力を身につけたいです。
K・Tさん:国際関係のニュースに意見出来るように成長したいです。



私が、日頃から読書の大切さを強調してることが、ゼミ生たちのコメントに影響しているようですね。

ご参考までに、4月22日付け『朝日新聞』ウェブ版によれば、大学生の4割が1日の読書時間ゼロ、1ヶ月の図書購入費も過去最低とか。では、大学生は何をしているかと言えば、暇ならスマホだそうです…(もちろん、これが「県女」」の学生に当てはまるというわけでは、必ずしもありません。あくまでも、ある1つの調査結果が示した、日本の大学生の平均にすぎません)。

ゼミ生たちには、多読を勧めるのはもちろんのこと、国際関係論や社会科学のエッセンスから、知的刺激を受けてほしいと思っています。また、ブックリポートや小論文の執筆が、ゼミ生の達成感や満足感につながり、最終的には、それが批判的思考力を備えた人材の育成に役立つことを願っています。


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海上自衛隊との合同ゼミ

2013年06月14日 | ゼミナール
6月12日(水)専門ゼミナールでは、同僚の高橋祐三先生(中国研究)のゼミと合同で、海上自衛隊から講師を招いた「特別合同ゼミナール」を実施しました。今回、海自から参加して下さったのは、村田氏、櫻井氏、能勢氏の3名です。



はじめに、海自のビデオを見ながら、海上自衛隊のミッションについて、3名の海自幹部自衛官の方に説明して頂いた後、質疑応答を行いました。その後で、小グループをつくり、それぞれのグループに海自の講師に参加して頂き、「世界平和や日本の安全における海上自衛隊の役割」について意見交換を行いました。

学生にとっては、安全保障の現場の話を聞くことができる、絶好の機会だったことでしょう。おかげさまで、充実したゼミナールになりました。あらためて海自の参加者の方々には、この場を借りて御礼申し上げます

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2011-12年度ゼミ生の卒業論文

2013年04月25日 | ゼミナール
昨年度末、私のゼミから7名の学生が国際学科を卒業して、社会にでていきました。ゼミ生たちの進路はそれぞれで、高倍率を勝ち抜いて「在京キー局」に入社した者もいれば、日本語教師を目指して、再度、別の学校に入学した者もいます。

この2011-12年度のゼミ生たちは、自立心を持ちながらも、相互に協力しながら、切磋琢磨していたように、私からは見えました。その結果、卒業論文の指導は、例年になく、スムーズに行うことができました。古き良き「大学のゼミ」らしいゼミだったと思います。

今日は、ゼミ生の卒業論文のタイトルを紹介するととともに、私からの若干のコメントを述べることにします。

山之内健「集団的自衛権はなぜ行使されるようになったのか―日本社会党の盛衰とその影響について―」
日野愛美「なぜ"K-POP"ブームは日本で流行したのか」
谷島はなえ「高税率による福祉の充実と幸福度の関係―デンマークにおける最小不幸社会の実現と日本への教訓―」
佐々木渚「なぜ日本人日本語教師志望者は減少傾向にあるのか」
植田野々香「日本のナショナリズムはなせ希薄なのか―スポーツによるイメージの転換―」
三塚清夏「米軍基地と共存することはできるのか」
佐藤裕介「なぜ内戦はなくならないのか」

それぞれの学生は、自分でテーマを選び、論文において、問題(パズル)を設定し、それに対する自分自身の答えを堂々と述べています。事実の羅列のような「卒業論文」が多い中で、ゼミ生たちは、社会科学の方法論に基づいて、「学術」論文を書き上げました。大学教育の最大の目標の1つが、いわゆる「思考力」、とりわけ「批判的思考力」を養うことだとすれば、この学年のゼミでは、ある程度、目標を達成できたと思います。

2012年度の卒業論文のなかでも、とりわけ秀逸な作品だったのが、山之内論文と日野論文です。山之内論文は、日本が「事実上の集団的自衛権」の行使に踏み切った原因を日本政治の政党勢力の変化に求めています。これは一見すると平凡な結論のようにみえますが、実は、先行研究での主張とは異なる、地に足のついた実証から得た分析結果であり、それを説得的に卒論で述べています。

日野論文は、自らが選んだテーマに関する先行研究や学術的資料が少ない中、地道に資料を集め、コツコツと努力をしながら、K-POPブームが日本で発生した理由をデータに基づいて説明しました。やや稚拙な論述も散見されますが、卒業論文としては、高い評価を与えられる実証研究です。

本年度、これから卒業論文を執筆するゼミ生たちは、先輩たちに続いて、よい論文を書いてほしいと願っています。

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