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野口和彦(県女)のブログへようこそ

研究や教育等の記事を書いています。掲載内容は個人的見解であり、群馬県立女子大学の立場や意見を代表するものではありません。

女性が輝くための県女イベント

2015年09月08日 | 教育活動
勤務先の群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部は、外務省主催「女性が輝く社会に向けた国際シンポジウム」公式サイドイベントにかかわっています。

8月下旬には、「女性活躍推進ワークショップ―日本政策金融職員と群馬県立女子大学生による意見交換会―」に、本学部のゼミナールが参加しました。

10月6日(火)には、「国際理解と平和―大使リレー講座:外交分野における女性の活躍」において、駐日トンガ王国特命全権大使による講演が予定されています。

その他、県女生の活躍や活動は、FaceBook でも随時更新で紹介されていますので、ぜひ、ご覧ください。

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特別講義「中国の台頭と国際秩序」

2015年07月17日 | 教育活動
本日、私の勤務先の群馬県立女子大学国際コミュニケーション学部に、山本吉宣先生(新潟県立大学)が「特別講義」のために来て下さいました。今回のテーマは、「中国の台頭と国際秩序―『一帯一路』を素材として―」でした。



この「特別講義」において、山本先生は、中国が打ち出した壮大な「一帯一路」構想と、それに伴うAIIB(アジア・インフラ投資銀行)の設立について、それらが国際秩序にどのようなインパクトを与えるかを理論的かつ実証的にお話しして下さいました。

前回同様、私は大学生に戻った気持ちで、山本先生の講義を受講しました。「一帯一路」をめぐる国際政治について、この講義から新しい多くの知見を得たのはもちろんなのですが、正直申し上げて、先生の洞察の深さやバランスのとれた分析に圧倒されてしまいました。国際政治研究のプロ中のプロの凄味を感じた次第です。

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出前授業「知ってみよう!国際関係学」

2015年07月06日 | 教育活動
先日、高崎健康福祉大学高崎高校にて、「知ってみよう!国際関係学」の出前授業を行ってきました。



当日は、期末試験の最終日ということでしたが、試験勉強で疲れていたにもかかわらず、よく話を聞いてくれました。

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高女での「グローバル講座」

2015年07月01日 | 教育活動
先日、群馬県立高崎女子高校の「グローバル講座」で、同校1年生約320名に対して、大学における文系の学びについて話をしてきました。



文系と言っても、それに含まれる学問は多いので、全てを説明することはできません。そこで、私の専門領域である「社会科学」を中心に、それぞれの学問でどのようなことを学ぶのか、大学の文系学部の学修で大切なことは何か、といったことを中心に説明してきました。

私の話したことが、高女の生徒さんたちの大学学部選びやキャリア形成に、少しでも役に立てば嬉しく思います。

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特別講義「グローバリゼーションと同盟のジレンマに直面する日本」

2015年05月08日 | 教育活動
5月7日(木)「グローバルガバナンスと人間の安全保障」の授業では、ゲストスピーカーとして川崎剛先生(カナダ・サイモンフレーザー大学)をお招きしました。講義のテーマは、「グローバリゼーションと同盟のジレンマに直面する日本―いかにして国家安全保障をまっとうするのか―」でした。



この講義において、川崎先生は、日本は尖閣諸島に対する中国の圧力といった伝統的安全保障の問題と、自称「イスラム国」などによるテロリズムやサイバー攻撃といった新しい安全保障問題を抱えていることを指摘したうえで、こうした問題の解決方法を考えるために有用な思考の枠組みを丁寧に説明してくださいました。

ここでのキーワードは、「同盟のジレンマ」です。日本はアメリカと同盟を組んでいます。周知の通り、同盟国は「巻き込まれる危険」と「見捨てられる危険」と隣り合わせです。現在の日本は、尖閣諸島問題ではアメリカに「見捨てられる危険」、テロリズムでは「巻き込まれる危険」に直面していると言ってよいでしょう。これらのリスクを最小化しながら国家の安全を高めることが、日本の安全保障政策にとっての課題ということになります。

国際政治はジレンマに満ちています。そして、厄介なことに、ジレンマには誰もが納得できる解決策はありません。「国際関係はすっきりとした意見や議論で理解できるはずだと多くの人が確信している」(藤原帰一『戦争の条件』集英社、2013年、187ページ)とすれば、こうした解説に落胆することでしょう。しかし、「すっきりとした議論で理解」できないからこそ、国際政治の思考の枠組み、すなわち「理論」が国際問題の分析や処方に求められるのではないでしょうか。

川崎先生の特別講義を拝聴して、このようなことを考えた次第です。

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