カズTの城を行く

身近な城からちょっと遠くの城まで写真を撮りながら・・・

カズT城ファイル  1~10

2008-07-31 23:59:59 | Weblog
お城の写真を撮り始めて数年が経ち、ブログを始めて1年が過ぎようとしています。城巡りの数も50ヶ所を超えました。古い城や復元された城、石碑のみが立つ城址などいろいろですが、ここでブログに掲載した順番で振り返ってみたいと思います。
まず今回は、その1番目から10番目までです。


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1.吉田城


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『戦国に散る花びら』  第三話  つかの間の安堵

2008-07-29 23:53:54 | Weblog
無我夢中で走った。何も考えずひたすら二人は走った。
「先生、もう駄目!」
愛美は、ヨタヨタと歩き出した。
「そこの茂みで休もう。」
二人は、川原の茂みの中に入ってしゃがみ込んだ。
「先生、私達本当に戦国時代に来ちゃったの?」
「信じられないけど、今走って来た間の景色は、昨日までと全く違ってた。」
「うそお、どうすればいいの、どうしたら帰れるの?」
愛美は、無理もないが動転していた。
「あっ、携帯がある!」
愛美は、ポケットに入っていた携帯電話を取り出し操作した。
「圏外だ・・・。」
「そりゃそうだ。この時代中継アンテナも無ければ携帯会社も無い。」
「先生のバカ!」
愛美がふて腐れて横になった。
「先生、私達どうなるの?もしかして殺されちゃうの?」
愛美は、泣いているようだった。
「大丈夫さ、俺様は歴史の教師だ!お前を守って生き抜いてやるさ。」
三津林も不安だったが、愛美のために強がってみせた。
「先生・・・。」
愛美は、三津林の腕の中で目を閉じた。
「しばらく休もう・・・。」
見上げた空は、とても青かった・・・。



「ここに居たか、捜したぞ。」
あの男だった。
「無事でしたか、良かった。」
「ほら、食べな。」
男は、大きな葉っぱに包んだ握り飯を二人に差し出した。
「ありがとう、おじさん。」
三人は、川原の茂みの中で握り飯を食べた。
「私は三津林慶大、教師です。あなたの名前は?」
「俺は、渡名部清志だ。三年前、長野で道路工事の手伝いをしてたんだが、嫌なことがあって辞めちまったんだ。それで山の中にあった洞穴で野宿してたら地震があってこんな時代に来ちゃたってわけだ。君達と同じようにね・・・。」
「でも三年も無事だったんですね。」
「ああ何とかね。でも最初は武田の領地で追われてこっちへ逃げて来たんだ。ここの御主人様は、俺を気に入ってくれて足軽にしてくれたんだ。」
「御主人様って誰ですか?」
三津林が聞いた。武将の名前を聞けばおおよその年代が判るのだ。
「中根様だ。そのまた大将は、あの家康だぞ。このまま行けば天下人の家臣だ。やりがいは充分あるさ。」
三津林は心配になった。家康が幕府を開くのはまだ30年程先の話、それまでは家康と言えどもまだまだ紆余曲折の時代を送るのだ。
「ところで君の名前は?」
「私は、本河田愛美、高校生です。」
「へえ、教師と生徒か。何かドラマみたいだな。」
「勘違いしないでください、私達はたまたま史跡の調査をしていただけなんですよ。けっして怪しい関係じゃないですよ・・・。」
三津林は、あわてて否定するように言った。
「そうかあ?まあいいや、食べたら城へ行くぞ。」
「城?」
「ああ、浜奈城だ。」
愛美と三津林は、顔を見合わせた。この時代に来たのも浜奈城の家康像の前で、二人が待ち合わせたことから始まっているのだ。



夕焼けの中、三人は浜奈城を目指して歩き出した。



            ※ この物語はフィクションです。
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ベストショット2  伏見城

2008-07-28 23:29:09 | Weblog
昨年12月31日に訪れた伏見城。訪れたと言っても伏見城のある公園は休園で、中に入って写真が撮れなかったので、柵の外から撮ったベストショットです。
2ショット選びましたが、作品としては?ですね・・・。





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名古屋城  2008夏

2008-07-27 00:48:16 | Weblog
先週7月19日に名古屋へ行って来ました。今日も暑かったですが、この日も負けずに暑かったです。JRで名古屋へ行き、地下鉄の東山線で栄へ、そこで名城線に乗り換え市役所前で降りました。乗り換えの時に席が空いていたので座ったのですが、隣がお相撲さんでした。同じ所で降りて同じ方向に歩いて行きました。
大相撲名古屋場所です。私達は相撲を見に行ったわけではないので、お相撲さんは愛知県体育館に、私達は東門から入って名古屋城見学です。
暑い中、おおよそ一周して写真を撮り、お昼は城内の休憩所できしめんを食べました。途中で水分補給もしっかりしたのですが、暑さと歩き疲れで名古屋城以外の予定をキャンセルして帰りました。


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名古屋城


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『戦国に散る花びら』  第二話  敗走の中へ

2008-07-25 23:48:25 | Weblog
「本河田、中にいるのか?」
三津林は、洞穴に向かって呼びかけた。
「先生、来て下さい。・・・中は広いですよ。」
そう言われても、正直三津林は怖かった。
「危ないから、出て来なさい。」
「先生、怖いんですか?」
図星だった。しかしここは教師の面目もあり行くしかない。仕方なく屈んで穴の中に入って行った。
「おい、何も見えないぞ。」
中に入ると真っ暗で何も見えなかった。
「目が慣れれば、だんだん見えてきますよ。」
あいつは、怖くないのか?と三津林は思った。
「先生、ここ。」
愛美の手が三津林の手を握った。三津林は思わず強く握り返してしまった。
「危ないから出よう。」
「先生、奥の方に何か光るものが見えますよ。」
「出口じゃないか?ここはただの地中に出来た空洞だよ、きっと・・・。」
「じゃ、行ってみましょ。」
「いや、何があるか判らないから出よう。」
三十過ぎの男だが、怖いものは怖い。三津林は出たかった。
・・・とその時。
ドドドドドッと地鳴りと共に洞穴が揺れた。
「うわっ!」「きゃっ!」
二人は、肩を抱き合ってしゃがみこんだ。
「じ、地震?」
「だ、大丈夫だ、離れるな!」
「は、はい!」
強い揺れが続いた。
「きゃあっ!」「うわあっ!」
二人のいる地面が数十センチ程二人諸共陥没した。愛美は三津林にしがみつき、三津林も愛美を抱きかかえた。
「先生!」「大丈夫だ、きっと助かる!」
その時、横たわる二人の足元の地面が地鳴りと共に大きく割れ、その割れ目から目も開けられない程の光が飛び出して来た。
「きゃああっ!」
再び地面が崩れ、二人は光の中へ落ちて行ってしまった。



どれくらいの時間が経っただろうか?
「せ、先生・・・。」
気が付いた愛美は、暗闇の中を手で探った。すぐ横で三津林は倒れていた。
「先生大丈夫、先生!」
三津林が動いた。
「先生、生きてる?」
「あ、ああ生きてるよ、あ、痛っ!」
「出口あるかな?」
二人が周りを見渡すと、光が差し込む所があった。
「出口だ。さあ出よう。」
三津林は、愛美の腕を掴んで出口へと向かった。
二人は、狭くなっている洞穴の出口を屈んで出た。愛美そして三津林と。
「先生、何か違う。」
「何が?」
土を掃っていた三津林も辺りを見ると、洞穴に入る前の周りの状態と違っていた。木々も多く、茂みもかなり違う。
「違う出口だったのかな?」
ザザザザッ!と音がした。
「きゃっ!」
愛美が思わず叫んで三津林に抱きついた。二人の前に男が現れたのだ。しかも陣笠をかぶり、胴や籠手、脛当てをし、そして刀を持った男だった。
「お、お前達!」
男は、愛美と三津林を見て、目を丸くしていた。
「いかん、隠れろ、さあ!」
男は、二人を無理矢理出て来たばかりの洞穴に押し込んだ。そして辺りを見回して葉のたくさん付いた木の枝を折り、自分も洞穴に入ると穴を塞ぐように、木の枝を立てた。しばらくすると穴の近くを人が走った。
「待てえ!」
すぐにまた数人の男達が、追うように通り過ぎた。
「うわあ!」
ほんの少し先で、追われていた男が数人の男達に囲まれ、時代劇のように刀で切られ、そして突かれて倒れた。男達はそのまま先を進んで行った。林の中が静まり返った。



「もう大丈夫だ。」
男が洞穴を出た。愛美と三津林も後に続いて出た。
「あの、時代劇の撮影ですか?」
愛美が男に尋ねた。
「あはははっ!」
男が笑った。そして陣笠を取りながらしゃがみ込んだ。
「そう思っても仕方ないな。・・違うよお嬢さん。本物の戦だよ。」
「じゃ、ここは戦国時代?」
「嘘、私達は戦国時代に来ちゃったってこと?」
「そういうこと。」
「でもあなたは?」
男は、ニヤッとして言った。
「君達と同じようにタイムスリップして来た人間さ。・・もう三年になると思うけどね。」
ザザッと物音がした。
「やばい、また追っ手だ!逃げるぞ。」
男は、二人の背中を押して走り出した。三津林は走りながら男に聞いた。
「追って来るのは?」
「武田勢だ!双俣城が落ちて、逃げて来たんだ。」
「きゃっ!」
愛美が転んでしまった。
「大丈夫か?本河田!」
そこへ追っ手が二人やって来た。
「クソッ!足軽か。」
追っ手の一人が言った。
「足軽で悪かったな!お前達も同じだろコノヤロー!」
男が刀を振って二人の追っ手に立ち向かった。
「今のうちに逃げろ!」
三津林は、愛美を起こすと手を握って林の中を走った。
信じられない思いを胸にひたすら走った・・・。
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城№54 <金山城>

2008-07-25 00:02:44 | Weblog
昭和村を出て、可児市に向かいました。花フェスタ記念公園に行く予定でしたが、雨も降っていましたので、どんな所か判りませんでしたが、PCの地図で調べてあった可児市兼山にある金山城跡へ寄ってから帰ることにしました。
何とか迷うことなく兼山には着きましたが、城跡は、そこから山に上がって行くようで、とりあえず車で行ける所まで行きました。途中“蘭丸ふる里の森”に寄りトイレ休憩、市の関係者の方からパンフレットを頂き、さらに出丸跡の駐車場に向かいました。そこから城跡目指して山道を歩いて行きました。・・・山道は辛かった・・・。
金山城は、1565年に信長家臣の森可成が入城。可成の三男は、本能寺の変で信長と共に光秀に討たれた蘭丸です。この時、四男坊丸、五男力丸も討たれています。


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金山城


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金山城で散々歩いた私達は、山を降り途中で車にガソリンを入れ、東海環状自動車道に乗りました。食事をしたかったのですが、良い所が無く、刈谷ハイウェイオアシスで休憩がてらに遅い昼食を摂り、帰路につきました。


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日本昭和村

2008-07-23 00:03:47 | Weblog
6月21日朝。前日からの雨が降り続いていました。
ホテルを出て、朝食を摂る為に喫茶店に入りました。食事(モーニングセット)を済ませると東海環状自動車道・美濃加茂ICの近くにある日本昭和村へ行くことにしました。
明治村や大正村へはすでに行ったことがありますが、昭和村へは初めて行きました。TVで中村玉緒さんがコマーシャルをやっていますが、玉緒さんは日本昭和村の名誉村長です。
一応歴史に関連している施設ですが、自分もその歴史の一部を体験しているわけですから古い人間と言うことでしょうか?・・・複雑。
傘を差しながら見て回りましたが、とても広いです。全部を見て回ったわけではないですが、とても疲れました。でも何だか懐かしい展示物が多くて癒されたような気分を味わいました。


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日本昭和村


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昭和村を出ると、今回の旅行の最後の目的地へ向かいました。

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『戦国に散る花びら』  第一話   戦国への入り口

2008-07-22 00:16:20 | Weblog
授業の終わった教室に一人の男がいた。
片隅の机で答案用紙を眺めていた。その中の一枚をじっと見つめる。

廊下を二人の女子学生が歩いてくる。学園祭でミス浜奈高に選ばれた本河田愛美とクラスメイトの大庭さゆみだ。
「ねえ愛美、ほら“センミツ”よ。」
教室で答案用紙を見ていたのは、歴史の教師三津林慶大である。戦国の歴史ばかりを話す三津林先生ということで生徒から“センミツ”と呼ばれている。
「センミツのテストは、マニアックすぎるよね。」
「そうね・・・。」
二人は、三津林のいる教室を通り過ぎた。
「さゆみ、先に行ってて、教科書忘れたから取って来る。」
愛美は、走って自分の教室へ戻った。そして教科書を手に再び三津林のいる教室の前へ来た。愛美はガラガラと扉を開け教室に入った。
「先生・・・。」
「ほ、本河田、どうした?」
突然の訪問者に、三津林は戸惑った。
「先生、それ・・・。」
三津林が手にしていた答案用紙は、愛美のものだった。
「あっ、これ、今丁度お前のを見始めていたところなんだ。」
「どうですか?」
「あ、ああ、あっお前は歴史が好きなのか?解答が素晴らしい。」
「はい、好きです。それに先生にも興味があるんです。」
三津林は目を丸くした。
「お、俺に・・・?」
ミス浜奈で男子生徒達のアイドルが、こんなボサボサ頭で冴えない歴史オタクの教師に興味があるとは、どういうこと・・・。
「先生、明日双俣の近くにある史跡を見に行こうと思っているんですけど、あそこに詳しかったら案内して頂けませんか?」
答案用紙にも、解答ではない味方ヶ原の戦いに至る歴史のことを知りたいと、解答欄の横に書いてあった。
「じゃあ、明日、家康の像の前で9時に待ってます。それじゃ、友達が待ってるんで行きますね。」
「ほ、本河田!」
三津林が返事をする間も与えずに、愛美は行ってしまった。



翌日の朝。愛美は、浜奈城跡にある家康像の前にいた。
そこへ帽子とサングラスをした男がやって来た。
「先生、来てくれたんですね。ありがとうございます。・・・でもその格好・・・。」
「あ、いや、これは、たとえ勉強のためであっても、生徒と教師がおおっぴらには二人っきりで行動出来ないだろうと・・・。」
「世間体ですね、でもその格好自体が怪しいかも・・・。」
愛美が笑みを見せる。
「そ、そうかな・・・。」
「ま、とにかく行きましょ。」
三津林は、女生徒にリードされて史跡巡りへと出掛けた。

二人は、車で30分程の双俣町にある史跡へたどり着いた。
車を止め、三津林が愛美に史跡を説明しながら歩いた。史跡のほとんどが山の中にあると言っていい。そんな木々の中を二人は進んだ。
「先生は、なぜ歴史が好きなんですか?」
「子供の頃から好きだったんだけれど、きっかけは三津林家の先祖が武士だったって聞いたからかな・・・。」
「そうなんだ、私も一緒です。本河田家も武士だったってお祖父ちゃんから教えられて、それで自分の祖先を調べようと思ったからなんです。」



二人が山の奥まで進んだ時、愛美が何かを指差して言った。
「先生、あの林の奥の方に何か黒いものがありますよ。行ってみましょ。」
「本河田、そっちは道が無いからやめろ!」
三津林の制止も聞かず、愛美は木の間を入って行ってしまった。

「先生!ど、洞窟じゃないですか!」
大きな木と木の間に、人一人がやっと入れそうな洞穴があった。
「これも史跡ですか?」
「判らないな、でも史跡なら調査されて何か記してあると思うけど・・・。」
二人が見回しても、辺りには何も無い。
「たぶん動物が掘った穴だろう、さあ行こう。」
三津林は、元の道へ戻ろうとした。
「先生、中は広いよ!」
三津林が振り返ると愛美の姿が無かった。
「本河田!」
すぐに三津林は悟った。好奇心旺盛な愛美が洞穴の中に入ってしまったことを・・・。

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小説 『戦国に散る花びら』

2008-07-22 00:15:45 | Weblog
    はじめに

私は、城巡りをし、その城の写真を撮り、その歴史を少しではありますが知り、戦国時代や江戸時代の人達が、私達とは違う状況の中で、今の日本では考えられないような人生を送っていたことをほんの少しだけではありますが感じられました。
そこで、私は小説家ではありませんが、戦国の歴史を織り交ぜたフィクションのお話を不定期ですが綴っていきたいと思います。


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太田宿

2008-07-20 00:32:46 | Weblog
東海環状自動車道に入り、最初の富加関ICで降り、関を通って美濃加茂市へ。
そこで中仙道太田宿があるという情報を得ていたので、寄ってみました。小雨が降っていたので写真だけ撮って済ませましたが、この日は、予定外に歴史のある場所へ行けたので収穫充分でした。

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太田宿
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太田宿から宿のある美濃加茂市の中心地方面へ向かいました。途中、ちょっと贅沢に夕食を寿司屋で済ませ、翌日の観光巡りのためにホテルでゆっくり休みました。


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