ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

東陽テクニカ 米企業に出資 仮想データセンター巡り…

2016-12-06 22:38:57 | NewsPaper
仮想データセンター市場は、IT業界内において
どこまで浸透してきているでしょうか


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『東陽テクニカ 米企業に出資
 仮想データセンター巡り』

東陽テクニカが、仮想データセンターが適正かどうかを監視する
ソフトウエアを開発する米企業に出資すると発表した
という記事

出資した米企業はUila社
複数のサーバーを共有し有効活用する
「仮想データセンター」と呼ばれる仕組みが
適正に機能しているかどうかを監視するソフトを
開発している


そもそも仮想化技術事態はサーバーの仮想化から始まり
ストレージなどを仮想化してリソースを一元的に扱うようになり
システムを運用するサービスを自動化することから拡大していき
データセンター全体の仮想化という考え方が出てきた
といったことがあります

そんな仮想データセンターを監視するソフトウエアということは
かなりの規模を監視するソフトであり、総合的なソフトである
といえるでしょうか

東陽テクニカ事態は、様々な分野の計測ソフトウエアに
携わっていますが、くるところまできたなといった印象があります

他のITベンダーが今後は仮想データセンター関連のソフトウェアを
開発していくでしょうから、未来への投資として今回の出資は
大いに意義があると云えるでしょう

「京」プログラム簡単に 方程式の記法使う言語 富士通など…

2016-12-05 20:28:16 | NewsPaper
スパコンがより身近なものになっていく
ひとつの段階といえる記事でしょうか


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『「京」プログラム簡単に
 富士通など 方程式の記法使う言語』

富士通と理化学研究所、千葉大学、神戸大学、京都大学の研究グループが
数式のような簡潔な指示を書くとスーパーコンピューター「京」向けの
高度なプログラムを生成できる言語を開発したと発表した
という記事

今回開発されたのは「フォーミュラ」と呼ばれる新しいプログラム言語
科学者が慣れ親しんだ方程式で物理現象を記述すると
スパコンの階層構造に合うプログラムに自動変換する
数万通りのプログラムを生成し、最も早いものを自動で選択する

研究グループが実際に行った例として記事に書かれているのは
フォーミュラを使って、地下に伸びる菌類の複雑な挙動を
シミュレーションするプログラムを生成したというもの

方程式の記法で書いたわずか20行強のプログラムから
3万行以上のスパコン用プログラムを自動生成して実行した
ようです


人間にわかりやすい数式で書いてみたら
スパコンがわかるプログラムに変換して実行してくれる
システムをつくったというわけですね

なるほど、それならITに疎い科学者(!?)でも
スパコンを使って、やりたいことができるというわけですね

これが、将来的にはある程度の理科系知識を持った学生が
手軽に操作できるようなスパコンがうまれていくことに
なっていくのでしょうか
ますます、スパコンと共に進化が楽しみになってきますね

休職者数 AI予測 組織効率運営へ 日立系がサービス…

2016-12-02 23:28:06 | NewsPaper
そういったことまでAIで予測するとは…
実際に導入した場合の影響や結果を知りたいものです


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『休職者数 AI予測
 日立系がサービス 組織効率運営へ』

日立ソリューションズが、人工知能(AI)を活用し
職場の休職者数を予測するサービスを発表した
という記事

「組織ストレス予測サービス」として
日立ソリューションズの人事管理システムを導入する
企業向けに機能を追加する形で提供する

残業時間や有給休暇取得日数に加え
最近上司が変わったか、自分で決める仕事はどの程度あるか
などといった要素を加味したうえで分析

休職者数が何人出る可能性があるのか組織ごとに提示し、管理者に対策を促す
休職を未然に防ぎ組織の運営効率を高めるために生かしてもらう、というわけだ

http://www.hitachi-solutions.co.jp/company/press/news/2016/1201.htmlより

あくまで予測ではあるがどこまで的確なものなのか気になるところ
記事によれば、過去の自社データで検証したところでは
約50%の確率で予測と結果が一致した、とのこと

これが、この機能を利用するに値する数値なのか
気になるところではありますが…

管理職の方々がどれだけ予測結果を適切に扱うことができるか
といったことによるのか、とも感じます

日立ソリューションズとしては、今後AIを活用して
組織の問題点や最適な人員配置を提案する
「組織パフォーマンス診断」と銘打つサービスの販売を
考えているそうで、まだまだAIの存在意義は高まっていきそうです…

割安なデータ拠点 NTT系…

2016-12-01 23:10:49 | NewsPaper
比較的割安なデータセンター自体は
ウケがよろしいのでは…??


本日の日経産業新聞から6面のデジタルBiz&Tech欄からこの記事をピックアップ
『【フラッシュ】
 NTT系、割安なデータ拠点』

NTTコミュニケーションズが競合より1~2割安い
データセンターのサービスを開始する
という記事

東京都内に新設したデータセンター「東京第9データセンター」は
施設内の電力機器の効率を高め、競合より安く利用できるようにした

データセンター自体、空調管理に多額の電力料金がかかるわけだが
今回はエネルギー効率の良い機器を導入しコストを抑えた

電力料金とサーバーのスペース料金を合わせて月額15万円から利用でき
都内のデータセンターサービスでは最安値の水準

都内にあるオフィス街から約1時間でアクセスでき
災害時でも迅速に対応できる、と謳っている

というわけで、NTTコミュニケーションズとしては
ゲームやアプリ開発会社をターゲットにしているようで

たしかにITベンチャーあたりが、クラウドサービスを利用するのではなく
明確にデータセンター施設を利用する場合には重宝するサービス
と感じるところもありそうです

果たしてどれだけの導入実績をつくることができるのか
今後の展開が楽しみなものです…