ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

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保守点検にAR活用 電力システム 作業時間2割減 三菱電機…

2016-11-08 22:58:29 | NewsPaper
こういったシステムでもARを活用する視点は
興味深いものです…

本日の日経産業新聞から9面のフロンティアビジネス欄からこの記事をピックアップ
『保守点検にAR活用
 電力システム 作業時間2割減
 三菱電機』

三菱電機が、電力システムや昇降機、空調の保守点検に
AR(拡張現実)と音声認識を活用し、作業時間を2割減らせる
技術を開発した
という記事

3次元(3D)センサーを搭載したタブレットで、点検したい設備を記録
画像の特徴点などを抽出して設備の3Dモデルを作成、点検データと関連づける

作業者と点検対象の設備の距離に応じて、点検の順番や点検項目を
自動的に切り替えてウエアラブル端末上に映し出す

http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2016/1107.htmlより

作業者が点検しながら「異常なし」と声を出すと、システム上で結果が入力される
電源回路のアンペア数なども正しい数値との相違を音声で認識する
書類を見ながらでの点検作業で起きるミスを完全になくせる、としている

工場内は騒音が大きいが、人工知能(AI)関連技術である
深層学習機能を搭載し、精度を高められるようにした
線路の高架下と同等とされる騒音の中でも、認識率を95%を実現


三菱電機としては、自社内での機器の設置や設定の支援業務に活用
生産ラインの試験作業などの用途も想定
3年以内の事業化を目指し、外販も検討している

ARの産業向けの活用方法としては興味深い内容であり
どこまで生産的なものとして貢献できるか期待したいものです