↑https://midasgreentech.com/data/uploads/resources/brochure-japanese.pdfより
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今日はpowershell上で動かすスクリプト
というプログラムの作成をしておりました
決して得意分野ではないのですが
どうにかOKを頂けるものを作成しました…
さて、本日の日経産業新聞から3面の総合欄からこの記事をピックアップ
『サーバー冷却 油で浸す
収納棚販売、性能最大限に
米マイダス』
コンピュータ関連機器を開発する
米マイダス・グリーン・テクノロジーズが
サーバーを油で冷やす収納棚(ラック)の販売を
日本で始めるという記事
…って、油でサーバーを冷やすだと…!?
それって炎上しないの!?
ってまず思いますよね…??
記事によれば、従来の空冷式のサーバーとは異なり
電子機器に影響を与えない特殊な油にサーバーを浸し
隅々まで熱を取り除くのだとか
サーバーの本来の処理能力を発揮しやすくなるため
無駄なサーバー増築を防ぐこともできるのだとか
サーバーを油に浸すということで
まず、サーバー・サーバーラックの既成概念を
大いに覆してくれる仕様ですね…
通常のサーバーラックというものは
縦長のもので、そこにサーバーを横にして差し込むわけです
このマイダスが開発したラックというのが
横置き型のラックにこの特殊な油をためて
そこにサーバーを縦にして上から差し込む構造とのこと
なお、このサーバーラックには幅2.0×高さ1.5×奥行1.2㍍のタンクを備え
細い配管で背面に備えたポンプとつなげて、サーバーの熱で
暖められた油を吸い取り、ポンプ上部の熱交換器のらせん状配管に通し
冷却する仕組みとのこと
って、こんなアイデアを思いついた人が凄いなぁって思いますね
これはひょっとしたら自動車なんかの潤滑油から発想したのでしょうか
従来のサーバーラックというのは、空調、つまり空気で冷やすわけです
(一時期、水冷式というものがさけばれた時期もありました)
これは、サーバーを詰め込みすぎると空気の通りが悪くなり
十分に冷やせなくなるという課題が発生するわけです
冷却効果が薄れると、サーバーは本来の性能を出せなくもなります
空冷であるということから、電力消費が増加するということも課題になります
といったことから、グリーンITというものが叫ばれるようになったわけです
多くのITベンダーがグリーンITというキーワードから新製品を開発してはいますが
さすがにこんなにイノベーションにいそしんだものはなかったでしょうか
なお、この油冷式ラック1台で搭載できるサーバーの能力は
従来のサーバーラックの20台分に相当するのだとか
ということは、データセンターの敷地確保という視点からでは
敷地面積あたりの投資効率は高くなるようです
ラックの価格自体は1千万円/1台(税別)とのこと
自動車などの製造業や製薬会社、ゲーム会社といった
大量のデータが行き来して解析をするような企業をターゲット
にしているとのこと
って、そうった企業が本当にこのようなサーバーラックを
欲するのかなぁとも思わないところも無きにしも非ず…
果たして日本でどのような導入実績をつくっていくのでしょうか…