ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

ケーブルを少なくするには…

2012-06-18 20:36:55 | NewsPaper
こんばんは、ぐっちょんです

朝は5時起きで一通りの支度をして通勤したら
だいたい7時過ぎには職場に着いてだれもいない職場で
日経産業新聞を読むのが平日朝の日課なのですが
今朝はけっこうな人数の方が既におられてて
ビックリしていたのでした


では、本日の日経産業新聞から、4面のデジタル・ハード欄からこの記事をピックアップ
『シンクライアント端末
 電源、LANケーブルで
 日本HPが新製品』

日本HPが端末にデータを残さない企業向けシンクライアントPCを
7月下旬に発売すると発表した
という記事

これは、以前からあったLANケーブルを通して電力を供給する
「PoE(Power over Ethernet)」という技術を活用して
AC電源ケーブルをなくしたということです
しかも、今回のPCでは一般のPCの1/20の13W以下に
消費電力を抑えることができたそうです

また、米3Mが開発した透過率の高いフィルムを採用し
わずかなバックライトでも輝度を落とさずに表示できるために
稼働時の消費電力を13W以下に抑えることができたそうです


そもそも、このPoEに対応した機器は従来から
ネットワーク機器では対応する機器は販売されておりました

デスクトップPCは、モニターとPC本体の電源ケーブルにそれらの接続ケーブルに
キーボードやマウスのケーブルに加えてLANケーブルもきたら
デスク周辺はケーブルがスパゲッティ状態というのが多くあります

最近では、キーボードやマウスは無線タイプのものも普及してきました
無線LANも普及してきましたが、これはノートPCには最適ですが
デスクトップPCとは比較的相性の悪いものが多くありました

ということから、通常のデスクトップPCに対してPoE対応を導入し
PC本体の電源ケーブルをなくすことができると思いますが
これだと、ネットワークを接続させたくないスタンドアローン用PCには
意味をなしていないことになります

というわけで、浸透してきたシンクライアントPCには最適だ
ということになったのではないかと私自身は感じます
シンクライアントPCは、PC本体にはデータを残さず
ネットワークでつながっているサーバー側にデータを残すので
PoEを導入するには最適だと判断したのでしょう
データをPC側に残さないので、OSを起動するのに必要なシステムだけがあればいいので
最近では、モニターの裏側に小型の本体が付属されて一体型マシンが導入され始めたので
今回のようなシンプルな構成を実現することができたわけですね


今後は、どのように技術開発はされていくでしょう
電力を無線で供給するシステムが普及して投入されるでしょうか
それとも、エコエネルギーによる電力供給でしょうか
いや、そもそもデスクトップPCからタブレットや次の新タイプの機器が
普及されていくかもしれませんね

ケーブル関係に関わらず、世の中の煩わしいモノに対して
いかに省くことができて、安全も保てて、生産性を高めることが
できるかもしれないものは意外とけっこうあるかもしれませんね