ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

電子出版への参入方法…

2012-06-04 21:45:38 | NewsPaper
こんばんは、ぐっちょんです

今日は六本木というか西麻布にて
憧れの方にお会いすることができ
いい1週間の始まりができたと思っております

では、本日の日経産業新聞から、20面の生活・食品欄からこの記事をピックアップ
『出版電子化に参入 キングジム
 企業や官公庁開拓
 ファイル事業を下支え』

キングジムが出版物の電子化事業に参入するという記事


キングジムは、ウェブ制作を手掛けるドリームネッツから
電子書籍のモール型のサイト「wook
の運営を7月1日付で引き継ぐという買収形態で参入するそうです

キングジムといえば、キングファイルというもはやファイルの代名詞として
有名ではありますが、キングジムの売上の4割を占めていても
ほとんどの企業に浸透している分、年々の売上は低迷する一方だそうです

そんななかで、最近のキングジムはデジタル関連ツールを多く発売しています
電子メモのポメラやデジタル保存できるショットノートが有名になりました
先日発売された美崎栄一郎さんの著書
ただのノートが100万冊売れた理由~話題の文具を連発できるキングジムの“ヒット脳"
ではそのあたりのツールについて 詳しく書かれていますね

今回、キングジムはこれまでの企業や官公庁といったお客様向けに
このサイト内でカタログや定期刊行物などの電子化を促し、印刷代や送料の削減に
つながることを訴えていくようです

一般の電子書籍に注目している著者さんにもアピールする効果がありそうですね
書籍のアイデアや文章を練る際に記録するためのツールとして
ポメラやショットノートを活用してもらい、さらにサイトで販売してもらえれば
一連の囲い込みが可能にもなるわけですね
これは理想ではあり、そうは簡単に思い通りにはいかないでしょうが…


元々存在しているサイトなので、開発投資は不要で買収費用のみ
顧客は既存顧客から営業していくことで、そこから新規顧客の獲得につながる可能性がある
これは、キングジムにとっては、それほど痛みを伴わないで、売り上げの拡大を見込める
チャンスが潜んでいるというわけですね

当初は、日本国内でも賛否両論があった電子書籍ですが、徐々に受け入れられつつ
様々な業種の企業が参入するようになってきました
そんななかで今回参入するキングジムが自社の強みをもって、どこまで収益化することができるか
注目のところといえるでしょう