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ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

【週末版】ぼっちゃん…

2012-12-01 21:28:22 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

いよいよ12月になりましたねぇ
師走ですが、私の場合は
どれほど走っているのでしょうか
共に走ってくれる人はいるでしょうか


さて、今回の終末版は、今日観たこの作品について書いてみます
『ぼっちゃん』


先週に引き続き、現在開催している第13回東京フィルメックス
からの紹介になります

今回の作品は、2008年に実際に起こった"秋葉原無差別殺傷事件"の犯人をモデルに
ごく平凡な派遣労働者の若者が社会の中で追いつめられてゆくさまを描いた
ストーリーになっています

タイトルのぼっちゃんというのは
ブサイクでモテなくて非正規社員
という若者を象徴しているタイトルであると
作品から受け取ることができます

作品内では、キチガイ(基地外)と称し
逆にイケメンでモテて正社員を
キチナイ(基地内)と称しています

作品内では、主人公と、主人公に新しくできた友人をキチガイとし
同じく非正規ではあるが、イケメンでモテる同僚をキチナイとしています

しかし、この同僚はとある過去から恐ろしい事を繰り返しおり…

そこから、秋葉原事件へどうつなげていくかが
ある意味、作品のポイントといえるでしょうか

キチガイとキチナイによる狂気の交じり合い
そこにはいつしか通ずるものがあることに
気づくと作品の興味深さを感じることができます


そういったことを、今回もありました監督と主要キャストによる
舞台挨拶とQ&Aによって紐解くことができました


なお、近作品の監督は大森立嗣さん
大森南朋さんのお兄さんですね
南朋さんは今作ではプロデュースにも関わっており
ロビーでその御姿を観ることができました


今回の東京フィルメックスで上映された日本映画での特別招待作品
前回に引き続き思う存分に楽しむことができました
来年も機会が合えば、ぜひ参加して堪能したいものです

【週末版】BAD FILM…

2012-11-24 22:50:38 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

昨日とうってかわってイイ天気になりましたね
そんな中の夕方の地震にはビビりましたね
久しぶりに都内で感じたちょいと長く感じた揺れでした…

さて、今回の終末版は、今日観たこの作品について書いてみます
『BAD FILM』

これは、現在開催している第13回東京フィルメックス
私の好みの作品が取り上げられる傾向がある映画祭での上映作品のひとつ

東京で開催される映画祭で有名なものといえば
東京国際映画祭ですね
この映画祭はどちらかといえばメジャーな作品が多いですよね
どちらかといえばこの映画祭の「ある視点」部門だけを
集めた感じの国際映画祭といったところでしょうか

さて、今日見た作品は、今話題の『希望の国』の監督
奇才・園子温監督がかつて撮影し公開されなかった作品
ようやく作品として完成し監督の初期作品集DVD BOXに
収録されることになった作品を今回スクリーン上映されました

映画の内容としては、90年代後半の高円寺を中心として
中国人があふれていたことを警戒し、乗っ取られないように
日本人で自警団を結成し、それに対して各国の人々によって
各国の自警団が結成されて、それらがいがみあって…

といったストーリーの作品をHi-8カメラを用いて
高円寺や新宿を駆け回ったゲリラ撮影をしています
スクリーン内にその撮影している人が映っていても
関係ないがごとくなっていて、その撮影した1995年当時から
奇才の才能を出していたのだなと感じます


さて、この映画祭では、作品の上映前には舞台挨拶を
上映後には観客とのQ&Aが設けられています
その中では園子温監督が何を考えて撮影し編集し終えたのかを
触れることができるのはとても意義深いものでした

撮影当時は、ちょうどオウム真理教による地下鉄サリン事件があって
その先読みをしていたかのようなことがあったり
現在に編集し公開できたのも、尖閣諸島問題があったりと
園子温監督による映画を用いた先読み感覚の鋭さを感じ
ただの奇才ではない園子温監督の凄さに感動をおぼえるほどでした


今のところ、劇場公開される予定はないと思うので
DVD BOXを購入してみるか、あるいは現在公開中の『希望の国』など
園子温監督の作品を鑑賞して園子温監督の奇才ぶりを堪能してみてはいかがでしょうか

ちなみに、明日も東京フィルメックスにて1作品を鑑賞予定です

【祝日版】カラスの親指…

2012-11-23 22:05:38 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

繁忙期の合間、束の間の3連休です
ほどよく休んで動くときは動いていきます
とはいえ、今日はあいにくの雨…
近所で動いた程度です


さて、今回の祝日版は、今日観たこの作品について書いてみます
カラスの親指

カラスは、シロウトではなくプロの詐欺師のことを云うそうです
そんなプロの詐欺師を阿部寛と村上ショージが演じ
そこに石原さとみと能年玲奈演じる姉妹と小柳友演じる相方が
舞い込んできて…といったストーリー

この作品を、J-WAVEの某番組にて映画評論家が
えらく叩いていたので、逆にどういうものなのかな
と思って観た次第です
ある意味、評論家の逆説手法にハメられた!?


そんなことはさておき、映画の内容は、おもしろかったですよ
詐欺師のテクのハメ方というのはウマいなぁといったところ
最後には全てのタネ明かしがされるのですが、え、そういうことだったの!?
そこまでこの詐欺師が計画してたの!?といったところ
パンフレットを購入して読んでみたら、あそこにも
そういうネタがしこんであったのかぁと思う次第です


とはいえ、いろんなネタはしこんであっても
難しいことは考えないで軽い気持ちで見てみることができる作品ですね
その方が最後を思いっ切り楽しめるのではないかなと感じます
スカッとしたい方にぜひオススメしたい作品ではないでしょうか

【週末版】ふがいない僕は空を見た…

2012-11-18 21:55:11 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

今日は昨日とは打って変わって
よく晴れた寒い1日でありました
日陰は寒くても日向にでれば
太陽の暖かさを感じることができましたね


さて、今回の週末版は、今日観たこの作品について書いてみます
ふがいない僕は空を見た


永山絢斗演じる助産院を営む母子家庭で育った高校生と
田畑智子演じる不妊に悩むアニメ・コスプレが好きな主婦が出逢って
互いに性を交えていって…

といった展開によるストーリー

元々は、妊娠・出産を主にテーマにして小説を書いている
窪美澄さんによる原作小説を映画化した今回の作品


いつまでたっても私自身にふがいないところを感じることがあり
また、自分の学生時代の経験(変なのじゃないですよ)を思い出し
なんとなく惹かれるところがあってこの作品に興味をもったのがきっかけ

そんなに予備知識を持って鑑賞してみたわけではなかったので
こういった映像や展開になっていたとは予想外でした

作品の中では、高校生側の視点による映像と主婦側の視点による映像が
映し出されていて、結局はふがいない僕と私を描いていることを
感じさせてくれます

そこから、生きるということ自体がこんなにも苦しくて
なおも愛おしいことであるのかを感じさせてくれます

どうしようもないことを抱えながら、日々どこかで
痛みを伴って生きていくしかないということなんですよね


映像描写にはビックリするところはあるかと思いますが
人間の持つどうしようもない感情とされどある美しさを
感じさせてくれる作品と云えるのではないでしょうか

【週末版】その夜の侍…

2012-11-17 21:04:56 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

今日は午後から雨で気づけば
かなりの勢いを増してましたね
そこに今の季節での寒い風が乗って
外を歩くのは避けたいところでした


さて、今回の週末版は、今日観たこの作品について書いてみます
その夜の侍

堺雅人演じる主人公の中村健一は、妻を山田孝之演じる木島宏による
不注意から発生した交通事故によって失ってしまう

刑務所から出所してきた木島に対して
「お前を殺して、俺は死ぬ。」と報復を誓う

そこから、ストーカーのごとく、木島の行動を
観察していき、ついに報復の決行日を迎える…

というストーリー展開のこの作品


作品の展開としては、かなり観客の想像を張り巡らさないと
最後までよくわからない展開をしています

スクリーンに映し出されていない5年間の間に
どのようなことがあったのかがわかるようで
よくわからないことが多々あるように感じます

登場人物の感情の変化を想像することを
これだけ観客に委ねる作品もそうそうないのではないでしょうか
正直、これは、作品を観終えた後には、原作小説があるのであれば
ちゃんと読んでみたいと思うところでした

パンフレットを見て、知ったのは
そもそもこの作品は、劇団THE SHAMPOO HATという劇団の脚本の一つ
この劇団を旗揚げした方がこの作品の監督である
赤堀雅秋監督とのことのようです


作品のクライマックスとしても
これは果たしていい終わり方なのかどうかを
判断するのも観客に委ねているようにも感じます

作品を通してあるテーマとしては
現代を生きる者としてどこかに抱えている「孤独」というものでしょうか
登場人物それぞれに「孤独」を抱えています
その「孤独」とどう付き合っていくかが作品の核にあるのかもしれません

【休刊日版】のぼうの城…

2012-11-12 23:41:58 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

今週は、繁忙期間中でも比較的
普段よりな週ではある予定です
その間にやるべきことをやっておかなくては…

さて、今日は新聞休刊日ということで
先週末に観た映画3本でまだココに書いていなかった
この作品について書いてみます

のぼうの城

公開から1週遅れてココに書くのはいやはや…


野村萬斎演じる城代、成田長親
でく“のぼう様”と呼ばれ、治めている忍城下の領民
にも厚く親しまれている

そこに上地雄輔演じる豊臣勢の石田三成が
忍城に攻め入ってくるのがストーリーの中心


作品を通していえることは、親しみをもって
信頼できる武将のところには信頼できる武将が集まり
領民側も自然と集まってくるということでしょうか

これは、現在においても、場所を変えて
同様にいえることでしょうか


また、数の力をもって、相手を負かそうとしてくるところに対して
そんな力に屈せず、志をもって戦いに挑む姿勢には
共感する方はけっこういるのではないでしょうか

そこにこの作品の主題歌
エレファントカシマシによる「ズレてる方がいい」
“ああ戦いにこだわって 敗れ行く定めでも
 移ろうこの世間にゃあ ズレてる方がいい”
という歌詞がこの作品をモノ語っているといって
いいかもしれません

私自身、周りとはズレてるよなぁと思う点が
いくらでもあると日々痛感していますが
自分だけのブレない軸をもって
生きていたいと思う次第です


水攻めの映像が津波を思わせなくもないところがありますが
現代の世に見せるべくしてある戦国時代のドラマといえる
作品ではなかろうかと感じる次第です

【週末版】悪の教典…

2012-11-11 21:42:39 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

今朝は、どうにか休日といえども
ちゃんと早起きして、帰りが遅くて
できていなかったことをやり遂げていきました

さて、今回の週末版は、昨夜観たこの作品について書いてみます
悪の教典


えぇ、この作品、予告の段階では
私個人的には、予告は脅しでそんなに大した作品じゃないだろう
大手シネコンで上映するし、そんなに濃ゆい作品じゃないだろう
とタカをくくっていたら、徹底的に殺っていました…

伊藤英明演じる蓮実聖司は表向きは生徒や周りの教諭からも
信頼されている熱血教師
しかし、その晋の顔はサイコパス…

徐々にその顔が表に出てきて、自身にとって
都合の悪い者、風紀を乱していく者は
徹底的に排除していきます

最終的に、生徒は悪魔に憑りつかれているから
排除しなければならないと猟銃で撃ち殺していきます…


というわけで、三池崇史監督らしい
徹底的にバイオレンスな作品になっています
R15+指定作品とはいえ、大手シネコン向けで
ここまでやってくれるのはスゴいとしかいいようがないです

ひとまず、作品の最後の最後に感じたこと
え、この作品、○○の!? ってことです
(ココは観た人だけがわかるように伏せ字にしておきます)

大衆ウケがどこまであるかはわかりませんが
三池崇史監督が好きなら十分に楽しめるのではないでしょうか

【週末版】終の信託…

2012-10-28 22:54:47 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

今日は休日出勤することなく
日曜日を楽しむことができました
午後にはウチにいながらにして
自身の経験と知識を使って
とある方に貢献することができました

今回の週末版は、今朝見た本日から公開のこの作品について取り上げます
終の信託


いわゆる終末治療に関するストーリー
延命治療がいいのか尊厳死がいいのか
草刈民代演じる呼吸器内科のエリート女医が担当した
役所広司演じる重度の喘息を持つ患者との話がメインになります

ストーリーの序盤は、医師・患者もそれぞれの1人の人間であって
それぞれに抱えているものがあって情景描写が描かれていきます

患者は尊厳死を選び、患者の大変な苦しみを鑑み
最終的にその手段をとっていくことになります

ストーリー後半は、それがあくまでとらざるをえなかった医療行為なのか
あくまで患者は亡くなっているので、殺人行為なのかが
検察庁の中で大沢たかお演じる検事による取り調べが繰り広げられます


といったところで、ストーリーはここまでを
書いておくことにしておきます

この後は、検事がいかに凄いかということ
感じさせてくれます
本当の検事とは、ここまでも、いやこれ以上に
凄い職業なのかと感じます

周防正行監督は、前作の『それでもボクはやっていない』に引き続き
より現実の問題をよりシリアスに捉えた作品をつくっていると感じます
最後はココで作品を一旦終えるのかと呆然とする方がいるのではないかなと
個人的には感じます

それだけ観た者に疑問をなげかけ、あとは観た者の中で
自由に考えてみてくださいといっているのかなと感じます

終末医療に関する衝撃的な作品
あなたはどうこの作品に対してどう感じますか

【週末版】希望の国…

2012-10-21 20:54:59 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

最近は気温の寒暖差が大きいので
服の調整が難しいですね
今日は比較的薄着で出かけたら
簡単に体を冷やしてしまいました…
もう少ししたら完全に寒くなって
重厚装備ができるものですがねぇ


今回の週末版は、今朝見た本日から公開のこの作品について取り上げます
希望の国

いわゆる“変態”的に衝撃的な作品を世に公開している
園子温監督による作品

前作の『ヒミズ』では震災後の仙台をあくまで舞台にしていただけですが
今回はまさに震災・原発を題材した作品

東日本大震災から数年後の日本のどこかにある“長島県”を中心にして
M8.3の地震が発生して原発が爆発し、その影響を受けた地域を舞台にしています

作品では、3組の家族、あるいは家族になろうとしている人達を
中心にストーリーが繰り広げられています


“事実は小説よりも奇なり”といいますが
これは限りなく事実に近づけ、実際の現場での騒動を
これでもかと描いています
もちろん、現実はこれ以上にエグいことが
いくらでもあるでしょうから…

そんな作品でしたから、見終えた後は
その感想を言語化することができませんでした
今になってココに少しだけでも言語化してみます


作品の最後では、3組それぞれがそれぞれなりの
今後をどうしていくかということを決めます
それらが合っているか間違いであるかどうか
当人達でしか判断できるかどうかわからないものです

そこを観ながらふと気づいたのは
これはある意味の愛についての話ではないかと…
夫婦の愛、家族の愛といったもの
また、思い出と簡単には表現できない
郷土愛と違う自身の育った土地に対する愛
があふれた物語ではないのかと

そういうことから、絶望的な状況においても
あえて『希望の国』というタイトルにしたのではないかと
個人的に考える次第です


今回、園子温監督は震災・原発を題材にしてこういった衝撃的な作品をつくりましたが
今回だけにとどまらず、今後も震災・原発を題材にした作品をつくるそうです
また観るのに力が要りそうですが、楽しみにしたいと思います

【週末版】新しい靴を買わなくちゃ…

2012-10-06 20:02:08 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

今回の3連休は前回の3連休とは違って
比較的ゆっくりとしようかと思います
このところの多忙と体調を崩した経験から
これもアリかと思います


今回の週末版は、今朝見た本日から公開のこの作品について取り上げます
新しい靴を買わなくちゃ


北川悦吏子が監督・脚本、岩井俊二がプロデュース
というわけで『ハルフウェイ』に続いてのこの作品

岩井俊二が映像に取り込む光の美しさが
好きなのでやはり見ることにしました

ストーリーとしては
妹の付添という名目でフランスに連れてこられた向井理演じるセンと
パリで日本語フリーペーパーの編集をしている中山美穂演じるアオイが
ふとしたきっかけから3日間のアヴァンチュールを展開していくというもの

そんなに大きなことが起きるわけでもないけれど
秋に入り始めた今の時期にこういう作品を観るのも
ひとつオツなものがあります


この作品の内容について少し考えてみるとするならば
この「靴」というものが何を象徴しているかということでしょうか
古い「靴」が何であって、そこから新しい「靴」が何であるか
ということをそれぞれの登場人物が気づくことができるか
それはあなたにとっては何であるかということでしょうか


といったことを考えてみながらも
私が休日にかけているエッフェル塔デザインのメガネを
スクリーンに照らし合わせてみながら
光ある美しい映像を堪能できる作品でした

秋の佇まいに浸ってみたい方は鑑賞してみてはいかがでしょうか

【週末版】あの娘は誰?…

2012-09-22 23:58:14 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

きょうは今週の疲れをいやすべく
夕方まではゆっくりとすることができました


今回の週末版は、まずは今週買ったこの雑誌をピックアップしてみました
Cut 2012年 10月号

今回の特集は
『あの娘は誰? ヒロイン誕生の奇跡、その20の瞬間』

映画作品を観ながら、初めて目にしたそのヒロインが
誰なのか気になることはありませんか??

実はそのヒロインが将来の名女優になることについて
いくらでも可能性がある作品を観ているということになるんです
それは映画好きにとってはとても気になることです

今回の特集は、今や名女優が注目されるきっかけとなった
つまり、映画雑誌や映画評論家が注目し良い評論を書き始めた
きっかけとなった作品とその女優を集めた特集になっています

取り上げられている女優では海外からは例えば
『レオン』でのナタリー・ポートマン
『なまいきシャルロット』でのシャルロット・ゲンズブール
『タクシードライバー』でのジョディ・フォスター
映画好きにとっては、まさしくベタだけど、そこだよねっていえる
ピックアップだと感じるのではないでしょうか

最近のアジア系女優でいえば
『恋する惑星』のフェイ・ウォン
『初恋のきた道』のチャン・ツィイー
といったところです


日本からは、私が一番好きな女優、宮あおいさん
作品は『EUREKA ユリイカ』

これは、そうまさしく、私が初めて宮あおいさんを
スクリーンで観て、その演技力の凄さを知った作品です

宮あおいさんは初期の頃の作品はどちらかといえば
暗い印象を持つ役が多かったように感じます
この作品では、暗いの境地に達しており
セピア色のスクリーンで基本的にセリフがなく
表情だけで演技することをしています
これと当時13歳の時点で演技できているのですから
今や若くして大女優と云われてもおかしくないわけです


特集の最後には、“まだまだある”として注目の女優が載っていますが
NEXT宮あおいを感じさせる『ヒミズ』の二階堂ふみさんを推薦して
久しぶりの雑誌に関する記事を終えることにします

【週末版】鍵泥棒のメソッド…

2012-09-16 21:32:53 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

今日は屋内のとあるところで
ぐるぐる回っていたのですが
屋内とはいえど、熱中症には
気を付けないとなぁと思った次第です


今回の週末版は、昨日から公開のこの作品について取り上げます
鍵泥棒のメソッド

堺雅人演じる主人公は売れない貧乏役者が
香川照之演じる記憶喪失の殺し屋と入れ替わったり
そこに広末涼子演じる婚活中の女性編集長が絡んで
喜劇を繰り広げるといったストーリー

ということなんですが、この作品は
本当に観た方にしか作品のおもしろさは
わからない内容になっています

記憶喪失でそれぞれの立場が入れ替わった状態で
ストーリーが進行していくのもそれはおもしろいのですが
記憶が戻って以降の怒涛の展開にはビックリさせられます
ここまで練りに練ったストーリー展開になるとは
作品を見るまでは観客の誰しもが思ってなかったのでは…!?
そこらのスパイ映画を見るよりは、この作品を観ることを
オススメしたい作品といえます


こんな脚本を書かれた内田けんじ監督は
とても才能ある監督だと実感しました
内田監督は、ぴあフィルムフェスティバルにて
入賞された時点から評判をよくきいておりましたが
過去2作品『運命じゃない人』、『アフタースクール』を
劇場公開時には何かしらのタイミングが悪く
観ることができていなかったのですが、惜しいことをしたなぁ
と思う次第です、これはちゃんと観ておきたいものです

最後まで本当に観る者を飽きさせず、予想外のところに連れて行ってくれる
内田けんじ監督の作品、今後もさらに楽しみです

【週末版】天地明察…

2012-09-15 21:06:31 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

今日も残暑が厳しかったですね
いつまでこの暑さが続くのでしょうか
とはいえ、気温が下がるときは
急に一気に下がっていきますよね


今回の週末版は、本日から公開のこの作品について取り上げます
天地明察

岡田准一演じる主人公、実在した人物、安井算哲が
日本にとって正しい暦をつくるという壮大なストーリー

戦乱のなくなった当時の日本、江戸では中国から伝えられた
暦を朝廷が採用して、暦という大きな既得権益を握っていたということ

しかし、それはあくまで中国では成立していた暦ではあって
日本にとってはいずれは‘蝕’等で誤差が生じてくるもの
‘蝕’という当時は不吉なものとして捉えられていたものが
ずれるというのはとてもやっかいなもの

そこに西洋の知識(世界は丸いという事実)を取り入れて
日本独自の暦をつくっていくわけです


作品自体は、江戸時代を舞台にしているとはいえ
朝廷を官僚と捉え、既得権益というものを考えれば
現代からの視点でみても、とても興味深い内容に
捉えることができる内容になっています

従来からの考えに疑問を持たずに
ことなかれ主義で生きていくのではなく
自身がほんとうにしたいことに対して
真剣勝負の精神で強者に挑んでいく姿には
暑く感じるものがありました

この作品を鑑賞された方それぞれに
感じるところがあってほしいと思える作品でありました

【週末版】夢売るふたり…

2012-09-09 21:17:44 | cinema
こんばんは ぐっちょんです

今日も残暑厳しい1日でしたね
とはいえ、所々でゲリラ豪雨があったようで…
これは9月が多いイメージがありますね


今回の週末版は、昨日から公開のこの作品について取り上げます
夢売るふたり

この作品の監督、西川美和監督は
私が一番好きな監督、是枝裕和監督の弟子ということもあり
作品が公開されるたびに欠かさず劇場で観ております

今回の作品は、不幸にも自分たちの店である小料理店を
火事で失ったが、ふとしたことから結婚詐欺を繰り返して
お金を借りて、新たな店を開こうといったストーリー

松たか子演じる妻がしかけ、阿部サダヲ演じる夫が
男性の弱さを見せながら結婚詐欺相手を巧みに
だましていくその手法はある意味スゴいものです…

その中で見せる、松たか子による微妙な女性の心理描写や演技は
ある意味ここまで演じたことに対しての女性の感想を聞いてみたい
と思ったほどでした


さて、私が個人的に感じている西川美和監督作品に共通している
テーマは「嘘から出たマコト」ではなかろうかと思っています

過去の作品『蛇イチゴ』、『ゆれる』、『ディア・ドクター』には
一貫して嘘を貫きながら、最後にはほほえましいマコトが映し出される
ということを感じます

今回の作品『夢売るふたり』では、結婚詐欺というまさしく「嘘」を貫くわけですが
最後の「マコト」は一見するとわかりにくいかもしれませんが
よく考えればある意味ほほえましい「マコト」であったかもしれないなぁと気づきました
「嘘から出たマコト」にもさらに磨きがかかっているということなのでしょう

西川美和監督の次回作品では果たしてどんな「嘘からでたマコト」が繰り広げられるのか
あるいはあらたなテーマを繰り広げるのか楽しみにしたいと思います

【週末版】踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望…

2012-09-08 11:10:43 | cinema
おはようございます ぐっちょんです

本日は午後に予定があり、午前中にこの記事を書いてみます


今回の週末版は、昨日から公開のこの作品について取り上げます
踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望


私自身は、『踊る大捜査線』は、ドラマ本放送時は見ておらず
映画1作目をTVで見て、そのおもしろさにハマり
ドラマを再放送で一通り見て以降、映画はスクリーンで
全て見てきたといった程度のものです

その中では、個人的には『2』が好きな作品ではあります
喜怒哀楽の感情が詰まったまさにエンターテインメント作品だと
感じております

その『2』の大きさがあった分、前作の『3』は
焼き回し感を否めない感じがありました

その『3』があっての今回の『THE FINAL』は
どんなものだろうかと予備知識なしで見てみました

メインとなっている事件の展開としては
最後はどうオチをつけるんだとハラハラしながら見ていたら
えぇ~、そんなんありかぁと唖然としてしまいましたが…


それはさておき、『踊る大捜査線』の裏テーマとしては
官僚・組織に対してのアンチテーゼがありますよね
そこを今回は食い込むとこまでやってくれたかなと感じます

それぞれの心に秘めた「正義」というものを
どこまで心に熱くたぎらせるか
どこまで実際の行動につなげるか、行動を起こすか
そのあたりの心理描写を深く読むことができるかどうかで
今回の『THE FINAL』のおもしろさが変わってくるかなと感じる次第です

今回はひとまず『THE FINAL』ではありますが
また復活!?等して続編が公開されることを期待したいですね