goo blog サービス終了のお知らせ 

ITインフライターが日経産業新聞を読み耽る

ITインフライター(ITライター兼インフラエンジニア)のぐっちょんが日経産業新聞で日本の経済や産業を変える人を追いかける

【休刊日版】ムード・インディゴ うたかたの日々…

2013-10-15 08:50:42 | cinema
今朝はまだ雨は降ってはおりませんでした
今回の台風は大型とはいえ関東では早く過ぎそうではありますが…


さて、今回の祝休刊日版では、先週末から公開で
観ていたこの作品を取り上げます
ムード・インディゴ うたかたの日々

フランスの作家ボリス・ヴィアンの名作『うたかたの日々』が
今回はミシェル・ゴンドリー監督による映画となりました

過去にも映画化されていたのですが、今回は
どのような感じになっているのか気になり観た次第です

物語としては、パリのアパルトマンにて
働かなくても十分な資産を持ち優雅な生活を送る
主人公のコランが、クロエという素敵な女性に一目惚れし
素敵なお付き合いをしてやがて結婚する…
しかし、クロエの灰の中で睡蓮の花が咲くという不思議な病にかかり
この病を治すには、まわりに大量の花を置いて睡蓮の花をしおれさせるしかないという…
その治療のためにコランは働き始めるがやがて疲れ果ててしまい…


という切なくも儚いストーリーになっていますが
映像としてはとてもファンタジーテイストに仕上がっています

そこがどこまで観る者に受け入れられるのかなぁと
個人的には感じるところではあります

過去には、2001年に利重剛監督による作品『クロエ』として
日本人向けに悲しく儚く美しい作品に仕上がっていました

この作品と比較するものではないのですが
やはり、ファンタジーがある作品というのは
監督によってここまで違う仕上がりになるものなんですね
観る者によって違った観方にて楽しんでもらえる作品に
なってもらえたらなと感じる作品でありました

【祝日版】今日子と修一の場合…

2013-10-14 21:18:03 | cinema
また週末に早起きができたら走るようになりました
スマホのランニングアプリを使い始めて
そのおもしろさに改めて気づいた次第です


さて、今回の祝日版では、先週末から公開で
観ていたこの作品を取り上げます
今日子と修一の場合

寡作ではあるけれども良質な作品をつくられる
奥田瑛二監督の新作

今回は南三陸町を地元に持つ一人の女と一人の男の物語

男は、実家で浪人生活を送りながらも必死に勉強していながらも
リストラされ酒に溺れていた父親からの暴力を受けていた母親を守るため
衝動的に父親を殺してしまう

女は、夫が漁師の妻であったが、夫が病に倒れ
生保会社の外交員の仕事についたものの、上司や営業先の社長に
体を許しやがてそれがバレて故郷を追われてしまった

という現代社会の裏側にある一つの現実を映し出します

男は少年刑務所での服役を終え出所後は、東京の小さな町工場で
住みこむで働き出す

女はスーツケース1個で上京するが、風俗スカウトマンに声をかけられ
自分の身を粉にして働きそのスカウトマンと同棲する


ということがあって、あの日、2011年3月11日を迎える…


南三陸町を故郷に持ちながら、東京で東日本大震災を迎える…
この状況と同じ状況を持つ人は少なからずやいることでしょう
そこに映画の中にあるような訳ありなことを抱えている
そこには絶望しかないように感じるものです

ですが、その絶望の中に希望を見出して生きていこうとする
人々は確かにいるはずであり、生きていかなければならない

その絶望と希望の狭間について絶妙に描いているこの作品
観る人によって様々に映り捉えることでしょう

【週末版】R100…

2013-10-12 23:03:21 | cinema
平日は昼間はずっと屋内にいることが多いので
気づかなかったんですが、けっこうな夏日が
続いていたんですよね
今日外出してあの暑さにはビックリしました
でも、夜はひんやりと秋でした


さて、今回の週末版では、先週末から公開で
観ていたこの作品を取り上げます
R100

松本人志監督作品第4弾
今回もまたやってくれてます

大森南朋演じる主人公は
昏睡状態がずっと続いている奥さんがいながらも
奇妙なSMクラブに入会します

日常生活の中で非日常な体験ができるというもので
よほど日々のストレスをM的快感で晴らそう
としているというもの

という辺りからして普通の作品ではないのは明らか
日に日にそのプレイは変態的にエスカレートしていき
ついには私生活へと予想だにしない展開に…


というわけで、松ちゃんが今回もやりたい放題にやってくれています
これは過去作品では第2作目の『しんぼる』に近いモノを感じます
『しんぼる』にはとても前衛的、プログレッシブなものを感じました
今回も『シンボル』で感じたそのプログレ感が半端ないレベルで
かなりキています、そこにジブンのツボにハマって
クライマックスやオチなんかは最高におもしろいものを感じてしまいました

他の『大日本人』や『さや侍』では松ちゃんのシュールさの中にある
儚さといったものを感じ取ることができたのですが
今回は『しんぼる』に通じるシュールさの中にあるプログレ感が前回で
やはりソコに磨きがかかっているなと感じる次第です


というわけで、理解できない人にはとことん意味の分かんない作品化もしれませんが
『しんぼる』が好きな方であれば、ぜひともご鑑賞をお薦めさせて頂きます

【週末版】謝罪の王様…

2013-10-05 22:28:55 | cinema
今日は相方のライフワークのお手伝いとして横浜へと…
最後は意外な展開にてお世話になりました次第でした


さて、今回の週末版では、先週末から公開で
観ていたこの作品を取り上げます
謝罪の王様

水田伸生監督、宮藤官九郎脚本のコンビによる作品
『舞妓Haaaan!!』や『なくもんか』同様に
痛快コメディ作品になっております

主演はもちろん阿部サダヲ
今回は東京謝罪センターなるものを立ち上げ
土下座を超える究極の謝罪なるものを
クライアントさんに提供していくというストーリー

というわけで、土下座を超える究極の謝罪なるもの
はっきり云って映画だからこそできるものであり
普通の一般人がマネできるものではありません

謝罪のコツというものはそれなりにポイントはおさえており
そのエッセンスは実用的なのかもしれません…

というわけで、謝罪をするのが苦手で
手を伸ばしてみるような作品では決してありません
そんなものは各々が自分のアタマでよぉ~く考えて
行動に移しなさいっていうハナシです

ひとまず、この作品は過去の作品同様に
難しいこと考えずに思い切り笑って楽しめばよい作品です
最初から最後まである意味ありえへん内容になっている
痛快娯楽作品となっております

【週末版】地獄でなぜ悪い…

2013-09-29 13:10:25 | cinema
今朝は国体関連の催しで近所の公園にて
ラジオ体操をやってきました
ちなみに「第2」をやったのはこれで人生2回目になります


さて、今回の週末版では、昨日から公開で
早速昨日観ていたこの作品を取り上げます
地獄でなぜ悪い

園子温監督による最新作品

園子温監督の作品は初めて観たのが『自殺サークル』
ギャグとエグさの紙一重の強烈な作品でした
それがトラウマになってちょっと手を出しづらかったのですが
『ヒミズ』以降、また観るようになりました

今回の作品は、やくざの組と組の抗争を
映画に撮って刑務所から出所する妻への祝いに
捧げようというのがストーリー

マジ対マジの任侠の世界に対して
マジものとは知らずに生粋の映画を撮ることを
夢としてずっと抱いている青年が巻き込まれて
エラいことになっていくという展開…


この作品、園子温監督が任侠映画してやりたいことを
本気でやりたい放題にやりまくっているとしか思えない作品です

別に話題を呼ぶような作品を取りたいのではなく
初期作品にもつうじるような趣旨を感じます

だからといって、初期作品の頃のようなものに徹しているだけではなく
今だからこそ創りたい作品を創っているところも感じます


ある種の地獄絵図を見せている作品ではあるのですが
だからこその『地獄でなぜ悪い』というタイトル
園子温監督がやりたい放題して創りたい作品を創って
今回公開してなぜ悪いと云っているかのようです
人の好みが分かれる作品でしょうが私は十分に楽しめました

【週末版】そして父になる…

2013-09-28 22:51:13 | cinema
今日からちょっとは秋衣装にして
お出かけするようにしてみました
ほんとはずっと夏の方が楽なんですけどね


さて、今回の週末版では、今日から公開で
実は火曜日から先行公開していて早速観ていたこの作品を取り上げます
そして父になる

私が一番好きな映画監督、是枝裕和監督による最新作
6年間育てた我が子が、実は病院で取り違えられていた
他人の息子だったということから始まるストーリー

東京で大手ゼネコンにてエリートを走り続ける夫婦
かたや群馬県前橋で個人で電器屋を営む夫婦

対照的な家庭でそれぞれ育てられた子どもも
それは対照的な子どもともいえます

いずれにせよ各々の家庭にて大切に育てられて我が子が
実は血のつながっていない子だと知ったら
どれほどのショックがあることでしょうか


また、ストーリーが進むにつれ、なぜ取り違えが起きたのか
ということについても明かされるわけですが、それもまた
ひとつの衝撃的な事実が明かされるわけです


そこから、本来の血の繋がった家族になろうと
お互いの家族がお互いなりに頑張るわけではありますが…


紆余曲折があってこの作品は一つの終わりを見せるわけですが
まずは、え、どういうこと?この終わり方は?
と少し呆然としながら私は帰路につくわけですが…

facebookに軽く投稿している時にふと気づきました
なぜこの作品のタイトルが『そして父になる』
というタイトルなのかについてある考え方に気づきました

どういうことがあるからこそ、男は夫になり父になっていくのか
女は妻になり母になっていくのかということ
そこに気付いた時改めてこの作品が感動的に評価される
ということが理解できました


観る人によってそれぞれ喜怒哀楽の感情を抱くことでしょう
そんな是枝裕和監督らしい作品をぜひご鑑賞してみてはいかがでしょうか

【週末版】凶悪…

2013-09-21 23:49:49 | cinema
今日は朝から夜まで動いていましたねぇ
ふと思えば一食しか食べていないことに気付くのでありました


さて、今回の週末版では、今日から公開でレイトショーで観た
この作品を取り上げます
凶悪

実際に過去に起きた凶悪な殺人事件を題材にした
フィクション作品です


過去にこんな事件が本当にあったかと思うとぞっとする内容です

人をさんざん殺して逮捕され、死刑判決が出て控訴中のヤクザが
雑誌記者にコンタクトをとり「自分にはまだ表に出ていない殺人の余罪があと3件ある
それ共に行った自分の相棒であり事件の首謀者である男がなんら罪に問われることなく
普通に暮らしている、あいつを告発してほしい」と訴える
記者は何度も面会に足を運び、彼から聞き出した話のウラを取るべく丹念に取材を進め
それが真実であると確信し記事にし、その首謀者は逮捕されたというもの

主演の雑誌記者が山田孝之
告発する死刑囚がピエール瀧
告発される事件の首謀者がリリー・フランキー

とにかく、ピエール瀧とリリー・フランキーの
凶悪っぷりが凄まじいものがあります
狂気に満ちた時の目力はすさまじく
その場にはいたくないものでしょう


とはいえ、この実際の事件を取材した「新潮45」の記者本人の意地
というものが凄いのではないでしょうか
踏み込み過ぎると自分の命を犠牲にすることになりかねない中で
裏付けを取りながら事件の真相を確証していったというのは
記者あるいはジャーナリストとしての真骨頂といえるでしょうか

作品としてはあくまで事実を元にしたフィクションであり
現代の社会情勢を取り込んではいますが、どこまでそえられているのでしょうか
最後は決して後味の良い終わり方をしているわけではないのですが
レイトショーに凄い作品を観たなぁと思う次第です

【休刊日版】ゼンタイ…

2013-09-09 08:37:15 | cinema
今日は涼しい1日になるでしょうか
一雨一雨振るごとに秋に近づいていくでしょうか


さて、今回の休刊日版では、先週にレイトショーで観た
この作品を取り上げます
ゼンタイ

ゼンタイって何のことだかわかりますか??
全身タイツのことだそうです

この作品は全身タイツを着ることが好きな
どこか普段の生活における周りになじむことができない
人々それぞれを描いた短編オムニバス作品です

人間それぞれに人にはそう簡単には云えない個性を持っているもので
それを抱きながらも周囲に馴染もうと頑張っているもの

それらを映像化したら、滑稽にも捉えることができる
コメディが出来上がるわけです
この作品にはそれぞれのストーリーに不穏な空気が流れるとはいえ
どこか憎めない愛すべきキャラクターが存在しているわけです
それらの共通点が全身タイツを着ることだったっていう…
これをコメディと捉えないと作品として成り立たないですよね

そんな登場人物が最後にはカラオケボックスでの
オフ会に終結するわけです

みんな不自由な皮をかぶって生きていることに気づくわけです
全身タイツを着ることで上っ面を消して物になって感覚になって
少しだけ自由になることを得られるわけです…

全身タイツを着ることで、身も心も自由になることができるわけです
そう、それは作品を観た者それぞれにおいても全身タイツを着ること以外の
手段を用いて身も心も自由になれる方法を持っているものかもしれません

全身タイツを着ることはあくまで手段であって、身も心も自由になることが
どういうことなのかを教えてくれている作品なのかもしれません…

あぁ、思い切ったことを書いてしまったかな…!?
とはいえ、作品自体はおもしろいものです
今回は短編オムニバス形式でしたが、もう少しストーリーを深堀した
ある種の変態長編モノで観てみたいと感じているのでありました

【週末版】共喰い…

2013-09-08 18:01:41 | cinema
今日はまだそんなに降ってない間にお出かけすることができました
今はスコールばりに長く降り続いていますね


さて、今回の週末版では今日観たこの作品を取り上げてみます
共喰い

田中慎弥さん原作による芥川賞を受賞した
小説の映画化です

昭和63年の山口県下関市にて
菅田将暉演じる主人公の遠馬は
光石研演じる父親とその愛人と暮らし
遠馬自身には恋人がいるというもの

この父親というのが、セックスの時には女を殴る
という暴力的な癖を持っているヒドい父親で…

それがあるからこそ、実の母親は出ていき
近くで生計を立てているという…

遠馬自身は、もちろんそんな父親自身は嫌いであるが
いつしか父親と同じような目をしていることに気がつき
父親に対してのいてもたってもいられない感情を抱いた時
恋人にも暴力をふるいかねない状態になっていき…


というわけで、昨日に続いてドロドロとしたストーリー
ではあるわけですが、こちらは思い切った内容になっています
観る者を惹きつけるストーリー展開になっており
性描写については女優陣も演技への挑戦をかけています

ある意味衝撃的なクライマックスとその後の展開…
一つの時代が終わりまだ一つの時代が始まる時の
とある家族のその周辺の物語といったところでしょうか

個人的には、ナレーションとしての主人公の遠馬の心の声を
父親役の光石研が担当しているということが
結局血のつながりを表しているようにも捉えることができ
作品の質を高めているようにも感じます

【週末版】夏の終り…

2013-09-07 17:15:35 | cinema
9月に入り暑さも落ち着いてきたでしょうか
それでもジリジリとクるものはありますね


さて、今回の週末版では今日観たこの作品を取り上げてみます
夏の終り

この夏に講話を拝聴しました瀬戸内寂聴さんが
四十歳の時に書かれた小説の映画化です

ひとりの女と、彼女を愛したふたりの男を描いた
センセーショナルな愛の物語

満島ひかり演じる主人公の相澤知子は
小林薫演じる妻子ある年上の作家の慎吾との包み込むような穏やかな愛の生活を送り
綾野剛演じるかつての駆け落ち相手の年下の男との愛欲に溺れていき…

と、一見すればドロドロとした男女の話には違いないが
映像化することで、どこかに鮮やかな情景を描いています
そう、夏の終りにあるようなどこか寂しさを感じさせるような…

夏だけを描いているわけでもないのに、その夏の終りを感じさせ
淡々と進んでいくストーリーに惹きつけるものがあるのです

そこには、ジム・オルークが手掛ける音楽が
さらにそれを高めていってもくれます

大人の愛の物語というものが展開されていくわけですが
回数を重ねてみれば、また新たな感情の気づきがあるのかもしれません
原作も一度読んでみたいものです


ちなみに、エンディングロールを見ながら気づいたのが
ロケとして淡路島が使われているのです
それこそ、高校の帰り道や遊んていたところ周辺が出ていたことに気付き
さらに新発見がある作品になっておりました

【週末版】スクールガール・コンプレックス-放送部編-…

2013-09-01 09:00:27 | cinema
今日で私の夏休みは終わりです
いつも週末の延長線上にあるものと捉え
ゆっくりとできたかなぁと思っております


さて、今回の週末版では、この作品を取り上げてみます

スクールガール・コンプレックス-放送部編-


『スクールガール・コンプレックス』という写真集のシリーズをご存知でしょうか
顔出しのない、女子高生の学校生活の一部を切り取った写真が並べられていて
決してセクシーではないはずなのに、どこかにエロスを感じさせる
フェティッシュな視線を持たせる女子高の原風景を描いている写真集

今回は、その写真集をモチーフにして
映画になったというわけです

写真集自体は持っていないけれども、そのテイストの写真には
惹かれるものがあり、それがどう映画化されるのだろうと
鑑賞した次第です

ストーリー自体は、日本のどこかの田舎にある希望ヶ丘女子高等学校の放送部での群像劇
3年生の最後の夏での学園祭での朗読について、誰が担当するかについての悲喜交々
朗読するのは太宰治の『女生徒』、その『女生徒』の「私」の一部を切り取ったかのような
登場人物がいるといったもの

私自身は、ずっと共学の学校だったわけなので、女子高特有の雰囲気について
伝え聞く内容にはやはり気になるもので
実際、レズとかいるんですかっていうのは魅惑の世界なもので

その辺りは映画らしく、綺麗に描きながらも
そこにある悲喜交々が作品の魅力を高めているところもあります

悲喜交々ありながらも、高校生最後の夏を
あらゆる意味を含めて爽やかに描いた作品といったところでしょうか

【週末版】ON THE ROAD…

2013-08-31 08:54:27 | cinema
昨日は、以前からこれは何なのかと気になっていた
ビート文学なるものにふれてみました

というわけで、今回の週末版は昨日より公開されている
こちらの作品について書いてみます

ON THE ROAD

世界中のアートや思想に決定的な影響を与えた
不朽のビート文学の映画化作品

いわゆるビート世代と云われた作家らをモデルにし
「ON THE ROAD」の原作者であるジャック・ケルアック自身を
モデルとした主人公、サル・パラダイスのアメリカ放浪記
となっています

ビートを体現した伝説的な人物ニール・キャサディをモデルとした
ディーン・モリアーティとサルが出会うところから物語は始まります

そこからの放浪記は、ディーンを中心とした
ドラッグにセックス、そしてジャズに溺れる日々を
ただひたすらに描いていきます

とにかく、ディーンが自由奔放でアウトロー
戦争が終わって間もないアメリカでこそ
ある意味できたかもしれない(正確にはやってはいけない)
狂ったように生き、燃えて、燃えて、燃え尽きる
ように生き切った様を描いています


あくまで、私はビート文学なるものが気になっていて
でも、今回の作品でどのようなものなのか
その一握りを知った程度でしょうか

結局、ビート文学って何なのでしょうか
ロックが生まれる前のロックな生き方を体現したもの
といった印象がありました
あるいは、ヒッピーが生まれる前のヒッピー文化
みたいなものなのでしょうか

こんな生き方は一瞬憧れるようなことがあったとしても
実際はそんな生き方はしたくないような…
あくまで制限がある中でいかにして楽しむ方がおもしろいとも思うわけで

されど、短くとも一つの時代や文化をつくり
後にもこうやって作品にもされるというのは
今も魅了される何かがあるということで…

観る者を選ぶ作品になるのでしょうが
その世界に触れてみる一つの良い作品と云えるのではないでしょうか

【週末版】二流小説家…

2013-06-23 22:52:30 | cinema
こんばんは、ぐっちょんです

今日はスクリーンを巡りながら
1日の3本も映画を観ていたのでした

今回の週末版は、その中からこの映画について書いてみます

二流小説家

ディヴィッド・ゴードン原作の海外のミステリ小説を
日本国内で映画化したもの

上川隆也演じるしがない小説家が
武田真治演じる死刑囚から自伝執筆の依頼を受け
過去の猟奇殺人事件について暴いていくといったストーリー


この作品を観てまず思ったのは、日本人作家が描いた
推理小説にはないものがあるなと感じました

と小さい頃に兄が持っていた推理小説を読んでいた程度の私が
書くようなことではありませんが

海外の作家が書いたらしい、非常に芸術的思考が
反映された犯人像や世界観を描いているなと感じました

それを武田真治という俳優がナルシストばりに
大胆に演じているように感じました

そこに魅了された方も大いにいるのではないかと思います
いわゆる作品の中に出てくる“信者”のように…

真犯人の導き出し方については、人それぞれに感じるところはあるでしょう
どことなく感じたのは『砂の器』に近いテイストがあるようにも
感じたのは気のせいでしょうか
海外小説らしいテイスト+『砂の器』のテイスト
といえば乱暴すぎるでしょうか


どちらかといえば、海外モノの翻訳というのは苦手であるのですが
普段そういうものに触れない分新鮮なおもしろさがあり
観る前の予想に反するもので十分に楽しめる作品でありました

【週末版】さよなら渓谷…

2013-06-22 22:18:22 | cinema
こんばんは、ぐっちょんです

今日はとあるアウェイな懇親会がお昼にあったのですが
さすがに昼から呑む気にはなれず
ひたすらドリンクと配膳に徹しておりました


さて、今回の週末版は、この後に観た映画について書いてみます

さよなら渓谷

『悪人』の原作者である吉田修一による長編小説の映画化

真木よう子と大西信満による夫婦は
緑豊かな渓谷近くの市営住宅に住む
どこにでもいそうな夫婦
その隣宅で実の息子を殺した母親が逮捕される
という事件が発生して…
そこに大森南朋演じる週刊誌記者が事件の周辺事実を
問い詰めていくほどに、この夫婦の実像が暴かれる…
といったストーリー


とどうにかあらすじをザラッと書いてみました…
この作品は語ろうとすれば語ろうとするほどに
ネタばれになってしまいそうな内容でして…
ひとまずそれは書かないでおきます


端的に書けば、夫婦の愛の形というものは
その夫婦以外の他人にとっては理解されない
多様なものなのでしょうか

どのような形がその夫婦にとって幸せなのか
不幸なものであるのかということを問い詰め
観る者に投げかけてくる作品といったところでしょうか

とにかく、真木よう子さんの複雑な喜怒哀楽の感情を重ねた
迫真の演技が見ものと云える作品ではないでしょうか

【週末版】箱入り息子の恋…

2013-06-16 23:01:37 | cinema
こんばんは、ぐっちょんです

今日の雨は昼過ぎにはちゃんと上がって
スッキリとした天気になりましたね
さて、今年の梅雨明けは早いのか!?


さて、今回の週末版では今日見たこの映画について書いてみます

箱入り息子の恋

まずこのタイトルセンスがイイですよね
“箱入り息子”ですからねぇ

星野源演じる主人公の天雫健太郎は、人と関わるのを極度に避けてきて
彼女いない歴=年齢のイタい35歳の独身男

対して、夏帆演じるヒロインの今井奈穂子は、目が見えないハンデがあり
過保護な両親から独り立ちできない25歳の女性

この両者の両親が代理見合いという婚活にて出会い
反対する者があれど付き合い始めて…というストーリー


人それぞれに恋愛というものがありますが
真剣だからこそぶざまにもなることもあって
滑稽だからこそ時に刺さるものがあって
応援したくなる話ですねぇ

観ながらふと思ったのは、自分の場合は…
私の婚約者が私の13歳上ということがあり
まずは私の両親の反対がヒドかったですねぇ
オカンは年齢を聞いただけで暴走し出すし
オヤジはズレた質問を投げてくるし…

作品を観ながら、親同士で言い合うのではなく
大事なのは本人同士がどう思っているかが大事
という基本的なことを示してくれていますよねぇ

そうそう、あとからよく考えてみたら
オカンはどうも私に見合いをさせて
オカンが勝手に納得できればいいと思っているように
思えなくもない発言ばかりしていたよなぁ、なんて思ったり


男は恋するとバカになって突っ走っちゃいますよね
そんな姿を応援してみたいですよね
イタくなりながらも楽しめる恋ムーヴィーでありました