里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

お盆の習わし

2020年08月14日 | 暮らし

 この辺りでは、お盆は13日から16日まで。今日が墓参りの日になっています。


早朝に墓参りしてきました。昔は竹を切って花竹を作り、沢山お墓に持って行き、自らの墓のみならず付き合いの深いお宅のお墓にも上げたものでした。この風習は負担が大きく、今はもうなくなりました。
 13日の昨日が盆の入り。迎え火を焚いて先祖の霊を迎えるお宅も多いと思いますが、我が家では昔から迎え火を焚く習わしはありません。我が家の菩提寺は浄土真宗本願寺派のお寺さんです。私も世話人を仰せつかって20数年になりますが、少しばかり宗派の習わしについて知るようになったのは近年です。
 浄土真宗は往生即成仏の教えで、故人が霊になるという概念がありません。従って、お盆に先祖の霊が帰るということはなく、お盆だからといって特別なことをする必要はないと言います。改めてご先祖に感謝しつつ阿弥陀如来を拝むと言うことなのでしょう。
 それでも昔は盆棚を設け、飾り付けをしました。今は改めて盆棚は設けませんが、ご飯、お萩、お菓子などのお供え物をします。


 また、13日から盆提灯を飾る風習は続いています。この辺りでは、昔から、親戚間で初盆の折りに盆提灯を送る習わしがあり、20数年前父が亡くなった折り、また母が亡くなった折にもいくつか頂きました。仏壇の前に結構な数の提灯を吊したものです。近年は生活事情も変化しているため、逆の立場では「御提灯代」として現金を送ることにしています。
 今、我が家では立て型の盆提灯を二つ置いています。


 昨日は夕方から明かりをともしました。昔は迎え火と同様に先祖を迎えるためと思っていましたが、浄土真宗においては誤解というものでした。菩提寺のご住職は地域の風習を尊重されて特別なことはおっしゃいません。
 盆中にはご住職が来られお参り下さいます。コロナ禍中ですが、来客は例年と変らないでしょう。