里山悠々録

里山の家と暮らし、田んぼや畑、そして水墨画のことなどを記録していきます

ナスの支柱を上げ「ふところ枝」を整理

2020年08月21日 | 畑:果菜類

 今年のナスは6月20日頃から収穫が始まったので、ちょうど2ヵ月経過しました。
 主枝と1番花直下の側枝2本を伸ばす3本仕立てです。中央の1本の支柱と、畝の両側に設けた横の直管パイプを徐々に上げていく簡易な誘引法を行っています。
 これまで、枝が生長するに従って2回上げています。前回上げてから1ヵ月程経っているので少し枝が垂れてきました。


 今回はこれを20センチほど上げます。


 横の直管パイプは縦支柱にフックバンドで止めています。フックバンドは完全には止めていないので、下から上に軽く叩くだけで簡単に上がります。


 そうすると直管パイプに枝が密着するので枝が上がり、誘引止めしなくても垂れ下がらなくなり、簡単です。

 
 高さは80センチくらいになっているでしょうか。全ての支柱が上がりました。
 直管パイプはもう一度くらい上げることになるので、ここでもフックバンドは完全には止めません。


 整枝は簡易な「ふところ枝」の整理を行っています。
 「ふところ枝」とは、株の内側の方に向かって伸びた枝のこと。混んで日陰になる枝の間引きです。


 この時期は、実が沢山着くと株に負担が掛かりわき芽はあまり伸びなくなります。中に隠れている枝を除く程度です。


 更新剪定はやりません。このように勢いのいい若い枝葉が十分にあるので休まず収穫を続けます。


 成り疲れが抑えられているのは、追肥が効果的だったかもしれません。7月下旬にマルチをたぐり上げ、切りわらを敷き、そこに速効性肥料を施しています。

 
 最後は大概風でやられることが多く、伸びすぎて困るような枝を摘芯する程度にして、枝葉を確保しておきます。
 花も元気なので、しばらくはいいナスが穫れるでしょう。元気の目印は雌しべの柱頭が長く伸びていること。長花柱花と言われます。


 この株は直管パイプによる簡易誘引から外れてしまったため、3本の支柱を立てて誘引し、「切り戻し剪定」を行った株です。


 切り戻し剪定は、実の着いている枝を摘芯し、収穫後に枝を切り戻してわき芽を伸ばしていきます。折り悪く7月が甚だ悪天候だったためわき芽が十分に伸びず、実がいくらも穫れませんでした。いわば更新剪定をしたような姿です。周りの丈が高いため埋没したようになり、中断しました。昔も経験したことですが、寒冷地の露地栽培ではスタートからの切り戻し剪定は向かないようです。これから復活するでしょう。
 今年のナスの姿は良さそうに見えます。


 大部分が中長の「くろべい」で、僅かだけ卵形の「千両2号」。
「くろべい」の方が穫れています。