5月29日(木) 雨のち晴 (「上和田緑地キャンプ場」~富山県・富山市 「浜黒崎キャンプ場」)
4時15分、目が覚める。夜から降り出した雨は小降りになり、食事をしているうちに止むが、テントを撤収していると再び降り出す。
6時30分までに一応出発準備はできたが、しばらく待機。天気予報が午後から晴れてくると言っていること、今日の行程は30キロ程度であること、そして泊まりは宿ではなく「浜黒崎キャンプ場」の予定ということで、仮に到着が夜になってしまってもよかろうとの判断である。
炊事棟にて雨宿りがてら、柄にもなく旅情にひたりつつ、一人で降りしきる雨に煙る新緑の越中の景色をしばし眺める。
9時30分、雨がやや小降りになったので出発。しかしデジカメはザックの中で、写真を撮ることはできず。
富山市街方面までどこを通って行こうかとしばし思案。やや遠回りでアップダウンがあるが比較的明瞭そうな国道359号線を行くか、それとも昨日通ったどこかの地点まで戻って、不確かながら平らな田圃の中の道を行くか。結局、わかり易い道の方がいいと判断し、359号線に向けて歩くことにする。
ひとまず地方道72号線を行き、
10時、坂をひとつ越えて国道359号線に合流。
雨は相変わらずで、時々強く降ってくる。大型トラックの水しぶきを何度も浴びながら、359号線を富山市街方面に向かって、樹林に囲まれたゆるやかな上り坂を歩いていく。
10時15分、富山市に入る。
10時30分、ブドウ園の看板があり、長い上り坂がようやく終わったかと思いきや、さらにだらだらと上り坂が続き、
10時40分、やっと登坂車線が終わる。
雨が上がったので雨具を脱ぎ小休止。デジカメを出して、今度は長い下り坂を水田の写真を撮ったりしつつ富山平野に向かって下っていく。
なだらかな丘をバックにして、水田に木々が映っているジオラマのような景色はまるでお伽の国だ。水田の作業は大変だろうが、この景観はいつまでも残してほしいと思う。
雨上がりの苗の緑が目に優しい感じ。
森林と水田が交じり合ったようなところを過ぎていく。
都会で生活していると、こういう景色を独り占めして歩いているのは実に至福の時間だ。
11時45分、長沢交差点通過。道路表示に「八尾」の文字があり、「風の盆」で有名な八尾はこのあたりだったのか、と思いつつ行く。
12時、羽根交差点のコンビニで、買物と食事。牛乳、おにぎり2個。
長い下りも終わり、富山平野の一角に入ってくる。
用水は水をたたえて流れ、田畑を潤す。麦畑も黄色く熟れている。
広い静かな道を進み、JR北陸本線を越えて、量販店などが立ち並ぶ富山市街地に入ると交通量も増えてくる。
13時25分、神通川に架かる婦中(ふちゅう)大橋を渡る。神通川は、黒部川と並んで越中を代表する大河。このころには天気予報どおり空もすっかり晴れ上がっている。
神通川の流れ。この川の流域は、高度成長期に、上流の神岡鉱山から出された廃液のカドミウムを原因とする「イタイイタイ病」で有名だった。そんなことを思いながら通過。
13時45分、掛尾町交差点を左折して、飛騨街道の国道41号線に入り、富山駅方面へ。金融機関のビル街を通り抜けて、
14時20分、城址公園前を右折。
14時30分、「いたち川」という名の小川にかかる月見橋のたもとにて小休止。非常に暑くなり自販機でペットボトルを買い、15分ほど濡れた雨具類を乾かす。両岸の桜並木は勢いよく葉を茂らせている。お花見のころはさぞかし見事だろう。
15時20分、これまで使った反射テープが剥がれてきたので、明後日の親不知トンネル通過対策に、百円ショップで反射テープと反射腕バンドを買う。
道は富山湾方面にカーブしていき、
16時20分、針原中町のコンビニで買物。食パン、サラミとチーズ。ついでに、「浜黒崎キャンプ場」への道を教えてもらう。
見渡す限り広々とした水田の中の道をひたすら歩く。
16時50分、北陸本線を越えて、
17時10分、「浜黒崎キャンプ場」に着く。松林の中のきれいなキャンプ場だ。
期間外のためか、キャンプ場は閉鎖していたが、門の横に中へ入る道があるので辿っていくと炊事棟とトイレがある。調べるといずれも使用可能であり、また最近テントを設営した形跡もある。管理人がいないので一言断ることもできないが、今夜一晩ここで泊まらせてもらうことにする。そんなわけで宿泊代0円。
今日で歩行距離が1500キロメートルを超える。旅の全行程が約3000キロの予定だから、これで半分を歩いたことになる。
経費 1,062円 累計 180,324円
歩数 43,032歩 累計 2,296,301歩
距離 33km 累計 1,505km
(途中から当ブログにこられた方は、右バー「最新コメント」欄の「★はじまり★/ブログを始めました」をクリックして旅のはじめのページに飛び、最上段の「次の記事へ」から順に、日本縦断徒歩の旅をお楽しみください。--管理人より)
4時15分、目が覚める。夜から降り出した雨は小降りになり、食事をしているうちに止むが、テントを撤収していると再び降り出す。
6時30分までに一応出発準備はできたが、しばらく待機。天気予報が午後から晴れてくると言っていること、今日の行程は30キロ程度であること、そして泊まりは宿ではなく「浜黒崎キャンプ場」の予定ということで、仮に到着が夜になってしまってもよかろうとの判断である。
炊事棟にて雨宿りがてら、柄にもなく旅情にひたりつつ、一人で降りしきる雨に煙る新緑の越中の景色をしばし眺める。
9時30分、雨がやや小降りになったので出発。しかしデジカメはザックの中で、写真を撮ることはできず。
富山市街方面までどこを通って行こうかとしばし思案。やや遠回りでアップダウンがあるが比較的明瞭そうな国道359号線を行くか、それとも昨日通ったどこかの地点まで戻って、不確かながら平らな田圃の中の道を行くか。結局、わかり易い道の方がいいと判断し、359号線に向けて歩くことにする。
ひとまず地方道72号線を行き、
10時、坂をひとつ越えて国道359号線に合流。
雨は相変わらずで、時々強く降ってくる。大型トラックの水しぶきを何度も浴びながら、359号線を富山市街方面に向かって、樹林に囲まれたゆるやかな上り坂を歩いていく。
10時15分、富山市に入る。
10時30分、ブドウ園の看板があり、長い上り坂がようやく終わったかと思いきや、さらにだらだらと上り坂が続き、
10時40分、やっと登坂車線が終わる。
雨が上がったので雨具を脱ぎ小休止。デジカメを出して、今度は長い下り坂を水田の写真を撮ったりしつつ富山平野に向かって下っていく。
なだらかな丘をバックにして、水田に木々が映っているジオラマのような景色はまるでお伽の国だ。水田の作業は大変だろうが、この景観はいつまでも残してほしいと思う。
雨上がりの苗の緑が目に優しい感じ。
森林と水田が交じり合ったようなところを過ぎていく。
都会で生活していると、こういう景色を独り占めして歩いているのは実に至福の時間だ。
11時45分、長沢交差点通過。道路表示に「八尾」の文字があり、「風の盆」で有名な八尾はこのあたりだったのか、と思いつつ行く。
12時、羽根交差点のコンビニで、買物と食事。牛乳、おにぎり2個。
長い下りも終わり、富山平野の一角に入ってくる。
用水は水をたたえて流れ、田畑を潤す。麦畑も黄色く熟れている。
広い静かな道を進み、JR北陸本線を越えて、量販店などが立ち並ぶ富山市街地に入ると交通量も増えてくる。
13時25分、神通川に架かる婦中(ふちゅう)大橋を渡る。神通川は、黒部川と並んで越中を代表する大河。このころには天気予報どおり空もすっかり晴れ上がっている。
神通川の流れ。この川の流域は、高度成長期に、上流の神岡鉱山から出された廃液のカドミウムを原因とする「イタイイタイ病」で有名だった。そんなことを思いながら通過。
13時45分、掛尾町交差点を左折して、飛騨街道の国道41号線に入り、富山駅方面へ。金融機関のビル街を通り抜けて、
14時20分、城址公園前を右折。
14時30分、「いたち川」という名の小川にかかる月見橋のたもとにて小休止。非常に暑くなり自販機でペットボトルを買い、15分ほど濡れた雨具類を乾かす。両岸の桜並木は勢いよく葉を茂らせている。お花見のころはさぞかし見事だろう。
15時20分、これまで使った反射テープが剥がれてきたので、明後日の親不知トンネル通過対策に、百円ショップで反射テープと反射腕バンドを買う。
道は富山湾方面にカーブしていき、
16時20分、針原中町のコンビニで買物。食パン、サラミとチーズ。ついでに、「浜黒崎キャンプ場」への道を教えてもらう。
見渡す限り広々とした水田の中の道をひたすら歩く。
16時50分、北陸本線を越えて、
17時10分、「浜黒崎キャンプ場」に着く。松林の中のきれいなキャンプ場だ。
期間外のためか、キャンプ場は閉鎖していたが、門の横に中へ入る道があるので辿っていくと炊事棟とトイレがある。調べるといずれも使用可能であり、また最近テントを設営した形跡もある。管理人がいないので一言断ることもできないが、今夜一晩ここで泊まらせてもらうことにする。そんなわけで宿泊代0円。
今日で歩行距離が1500キロメートルを超える。旅の全行程が約3000キロの予定だから、これで半分を歩いたことになる。
経費 1,062円 累計 180,324円
歩数 43,032歩 累計 2,296,301歩
距離 33km 累計 1,505km
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