鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

台風の恩恵その1

2014年08月12日 00時00分01秒 | 提言

 台風11号が四国に上陸し、中国地方を横断して日本海へ進むコースを取っている。強い勢力を維持したまま豪雨や強風の影響は遙か東北、北海道へも及んでいる。被害に遭われた方へはどのような支援が出来るのか、被害が小さいものであってほしいという願う意外には手の下しようがない。

 自然災害は今世紀に入っても人間の知恵でコントロールが効かない。河川の管理は、洪水の発生を抑え、決壊した場合は、人災と酷評される場合もある。治水の管理の想定は、過去の被害に立脚し、再発生を防ぐことになるが、分散して発生する豪雨の雨量は想定外のことも多く、勢い、避難勧告が多発し、当然であるが、人命への対策が先行しがちで、結果についての分析や補修については現状復帰が一般的である。根本の対策が見えにくくなっている。一度起きた災害が想定外であっても、既に想定を越えている災害をもたらしたのであるから、再発を防ぐための新たな対策が起草されるべきであろう。

 台風は被害をもたらすデメリットが強調されているが、洪水が引き起こすメリットもある。肥沃な大地が再生される例は古代エジプトの農業を見ればよく分かる。渇水を無くし、養分を含んで山野の養分を自然が運んでくれる面は、土壌を豊かにすると共に海水にはいることによる魚類等の海洋生物にとっては必要な現象であろうし、一種の自然サイクルであろう。人為的な都合を優先する反面、大自然への挑戦はことごとく裏目に出ているように感じてならない。環境問題の発生で判るとおり、直接又は間接的に新たな大気汚染や気候変動をもたらしている。

 台風後にもたらされたメリットで普段気づかない点は、補強対策であろう。次回の再来に対する防備とでも言えようか。台風が辿る同様なコースで同じような被害が出ていることは学習が行われていない居住者等の怠慢といえる。(次回へ続きます)