鳥!連続写真!掲載中!

近くの多摩川に飛来する野鳥の連続写真を中心に、日頃感じた出来事を気ままな随想でご紹介し、読者双方との情報を共有したい。

兄弟の再会

2014年08月23日 00時00分01秒 | 紹介

 室内が35度を超す真夏である。湿度も高く、風もほとんど無いため、空調を入れたが、火照った身体は容易に元に戻らない。数日前から携帯に兄弟から連絡が入り、叔母の家に集合することにしていたが、従兄弟夫婦の都合により中止となっていた。暫く会わなかった兄弟は都内近辺に在住しているが、何かないと集まるのは難しい。男兄弟3人であり、総て65歳を超えている。元気で過ごしていればそれだけでよいのであるが、日常の出来事など話す機会はほとんど無い。

 弟からの提案で、新宿で兄弟3人が集まることになった。自分は数日前の叔母のところで集まることが中止となったことが気がかりであり、本音を知りたかったので、二つ返事で了解した。先日ブログで紹介した祖母の自叙伝を持参した。兄も弟も今まで見たことが無く、大いに話題とすることが出来た。祖母や周りの親族のことを知らないことが分かり、これも意外であった。幼い頃は遠い親戚でも行き来があったが、両親の死後は叔父、伯母、従兄弟達とも次第に疎遠となっていく。

 これが普通であるとすれば、どこの家庭でも同じような状況があるのであろうか。戦後は食糧難であった。親戚を回るにしても、現在に比べ、交通は不便であり、学業も去ることながら、誰でも忙しかったと思う。しかし、皆、面倒見は良かった。定年後の年金生活となれば、時間に追われることもなく、毎日暇をもてあそんでいるが、次第に疎遠となった親族との関係を見直す時間的な余裕が出来たからかも知れない。

 酒が入ると兄弟同士の絆はますます深まるもので、率直な気持ちとなり、過去に抱いた良いことも悪いことも話題が尽きなかった。これからも定期的に集まり、会食でもしようと言うことで別れた。顔を見れば年齢相応であるが、若返ったように感じたのは自分一人ではなかったようである。過去を振り返り、不思議と良いことばかりが話題となり、父を早い時期に亡くし、兄弟三人もそれぞれ人には言えぬ苦労をした。貧しかったときのことは、心まで貧しかったのではなく、苦労や貧しさあっての幸せに気が付いた。