ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

スケスケ、ギスギスでは

2008年01月19日 15時50分26秒 | Weblog
▼しかしスポーツにしても学術にしても東高西低の傾向は顕著だ。知事選が始まった大阪は、戦前、「東洋のマンチェスター」と呼ばれ、人口も東京より多かった時期がある。西高東低であった。

▼考えてみれば新聞も大阪発祥の社が有力紙になっている。朝日、毎日、産経が大阪生れだ。いまは東京の影響力が強く、人事は東京発が主流を決めるといわれる。東京本社に人員が流れ大阪本社の記者職が定員割れの社もあるほどだ。言論は現場が大事だから、距離が500キロ離れた上での発想では齟齬感がでてくるだろう。しかしとにかく情報と、さらに人事、経営までもが東京一極集中である。

▼大阪の株式の商い高はかつて全国一であったが、いまは10パーセント台に甘んじている。阪神淡路大震災から13年。被害企業で東京に移った会社もある。関西の地盤沈下と言われて久しい。

▼法人税など徴収額が増えないから役所は四苦八苦して予算をたて、職員のたるみをマスコミといっしょになって告発する。職場がそれでうまくいっているのかどうか、外部からではわからない。膨大な赤字の中でも大阪府は1000億円近い予算で宅地開発など大型プロジェクトを展開している。これらを「見直す」「白紙を」と去る10日告示された大阪府知事選の候補者が言うが、どこかで「ほんまかいな」とつぶやいてしまう。公約とおり断行できるのかどうか。

▼大阪はスケスケになり、ギスギスするというイメージが浮かんでくる。どの候補に託したら地盤沈下の現状を変えられるか。財政再建は簡単ではない。じっくり候補者の公約に耳を傾けてやらないと、にっちもさっちもいかなくなる財政状況へ加速することも考えられる。しかしそれにしても借金を増やした現知事の罪は大きい。

▼コラム子は投票率の高低が命運をになうと思う。昨年の参議院選挙もそうだった。投票率が高くなると何かが変わるが、さて大阪府知事選はどうか。投票日の27日まであと1週間、残すところわずか。選挙戦の後半、これからどう動くのか。
コメント (1)
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