ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

ブルドックはかわいい

2008年01月13日 11時06分42秒 | Weblog

私の住む公営住宅団地の周辺は富裕層が多く、夕方などになると犬の散歩する人で公園は賑わいをみせる。時々、夜分に人と会う約束で大阪に出かけるときには、陽も翳り始める公園で出会うのだ。

しかし、その時出会う犬にはだいた吠えたてられると相場が決まっている。買い主はあわててヒモを引っ張り、小さく会釈をされる。

私のふうたいがあやしいのかしらないが、吠えられると、こちらも吠え返したくなる。しかし買い主がそばにいるから、思いとどまる。これは社会人の常識。

ただ。唯一吠えたてないのがブルドックだ。

この間も双子のブルドックが首輪をはずされて買い主のあとをドンドンと、ついて歩いていた。後ろ姿を見ながら私が通り過ぎようとすると、一匹がなんど振り返り、私に視線を向けた。少し首をかしげる感じで、私をさかんに見つめる。

かわいいではないか。

私に目線を送る犬で吠えたてない犬に出会うのはそうあるわけではない。

思わず頬ずりしたくなった、と言えばウソになるが、人間も犬も大事なのは「情」というもので、歪みあっていては攻撃心ばかりが磨かれる。ブルドックはいいね。

ところが友人にそのことを話すと、「あんたが、あやしいから立ち止まり目線を送ったのであり、別に友好人士とは思っていないよ」とさりげなく切り捨てた。

しかし、別段吠えたてはしなかったではないかーと友人に言うと、「ブルドックはあの恐ろしく造詣された顔で威嚇しているからあまり吠えない」とのこと。

「天はにぶつをあたえず」、か。いかつい顔で、おまけに怖かったら、これは本当に怖い。ブルドックはこの天の法則を具現してあまり吠えない。だから愛されるのかもしれない。

昨晩も夜道を帰る途中、大きな門構えのお屋敷の中からから盛んに犬が吠えたてた。しかし、「顔はきっと優しいんだろう」と思いながら、かまうことなく坂道の上り坂を上がり帰路を急いだ。

コメント
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