ブログ「かわやん」

森羅万象気の向くままに。

「人の心を知るマシーンがほしい」

2008年01月09日 16時57分22秒 | Weblog
 学生にアンケートをとると、望むマシーンは「人の心を読むマシーン」だそうだ。

 30年まえの私の学生時代とは隔世の感がある。

 人の心を読むとは、つまりは人間を知ることなんだが、そのために哲学をやり、宗教に学び、文学作品を読んだ。そこの営みが減ってきているのか。

 マシーンを望むより、直接対峙して人の気持ちを察知することは大事な人間の能力の1つだろう。それが衰えて機械待望論を盛んにさすということなのか。

 たしかに相手の心を読みとる機械があればいい。しかし心を探るために人間の文化的ないろいろな営みが続けられてきた。

 相手の暴力性を推し量る機械も待望論の一角にある。若者。学生の質問で知ったことだ。これは劇画の影響らしい。劇画の影響も軽視できない。

 哲学書や文学作品の傾向などは大衆的影響では微々たるもののようだ。影響を日毎強めるネットは人間同士のコミュニケーションとしては実に薄っぺらい。そこで満足をする動物ではない。人間は。

 おそらく硬い本やハードな文学作品がもてはやされるようになる時代が近々くるだろう。
コメント
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