あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

鶴見俊輔著「もうろく帖」を読んで

2021-02-12 13:21:48 | Weblog

照る日曇る日 第1540回

詠むというても引用するだけであるが。
3月24日 「向日葵は金の油を身に浴びてゆらりと高し日のちひささよ 前田夕暮
学問は歴史に極り候事に御座候 荻生徂徠
この辺の者でござる 野村萬作(「太郎冠者を生きる」白水社1984年)
よき武士と道者とは、死するさまを、あたりに知らせぬ事ぞ。葬礼の儀式をととのふべからず。野に捨て獣にほどこすべし。「一遍上人語録」
10月12日 夢を見る時間を与えられたことに感謝する。
11月5日 おくれて生きよう。
1996年元旦 偉大な子がうまれた。親は死んでいい。
1月14日(日)しばらく人間になれておもしろかった。
悪人正機は、私の死(消滅)を指す。
われ思わぬところにわれあり。長田弘「バラード第1番」
もういいかげんに死んでくれよと自分にむかっては言える。4月3日 嶋中鵬二の死
8月 日 一条さゆり死す
「なんじが声、だれも聞かずば、ひとりあゆめ、ひとりあゆめ。」タゴール作、ガンジーの愛唱歌
「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」 細川ガラシャ自決の歌 細川元首相が引用
75年は、あっという間。一日はゆっくり。
自分の死体を自分の足元においてながめることができるようになった。子供の頃、若い頃にできなかったこと。
黄昏時はもはや過ぎぬ。謡曲「恋重荷」
1月29日 とどかないと知って、とどくにかける

 「ファン・ゴッホに3匹の蝉の絵があるね」「まるで人間のような顔して」 蝶人

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