我々はJ2というフィールドにやって来ました。来期からは「J2岡山」と呼ばれます。当ブログでも早く「J2岡山」という呼び方をしたいと思っています。しかし、アマチュアリーグとも言うべき3部・JFLとは全然違います。新聞の記事などいろいろな所で、「県民総力を挙げて支援を」「県全体で応援しよう」との言葉を目にしました。
当ブログとしては、ファジアーノ物語第2章の目指す「夢」としては、次の2つを掲げさせていただきます。あくまで個人的な思いなので、気にしないで下さい。
①岡山のスポーツ文化の発展(総合スポーツクラブの実現等)
②真の県民クラブの実現
①は別の機会で言うとして、今回は②について少し述べさせていただきます。11/30の富山戦でいきなり、先進事例を眩しく見せつけられました。同じカテゴリのはずなのに、どうしてここまで完璧にできるの?とただただ感服させられました。
スタジアムの入り口にいきなり「朝日町の日」の横断幕が。「すごいな、市町村デーされているんだな。町民割引かな」と安易に予想していたのが大間違い。
広いコンコースには朝日町の特産品だったかブースがありました。そして、オーロラビジョンでは朝日町のCMが流れています。J1の試合で何度も市町村デーを見ていますが、大体は市民割引です。しかしこちらはスタジアムを挙げて、その町をPRされています。ここまでやるか~、いやここまでやらんといけんやろとも思いました。
朝日町HPによると、「カターレ富山市町村サンクスデー『朝日町の日』として開催され、朝日町からも応援バスなど500人を超える町民の方々が参加されたとか。会場では、たら汁などの物販コーナーも開設され、ほとんどの商品が完売するなど大変好評だったとか。
朝日町の紹介とともに、試合前のピッチ上に子ども達が出てきて、「まめなけ!あさひ」という踊りを踊っておられました。50人くらい、壮観な眺めです。地域の青年組織が段取りをされてというアナウンスが流れていました。強い地域力を感じました。
知り合いが調べたところ、約50人踊っていた子ども達は、地元のサッカースポーツ少年団の子達。一緒に踊っていたのはその青年組織の部員の方々。毎年、朝日町祭りが開催されていますが、青年組織が新しく朝日町音頭的な踊りを創作し、それをあの場でお披露目されたそうです。文字通り、この日はスタジアムが「朝日町」一色に染まっていました。
カターレ富山が市町村デーを開催するということで行政に話が行き、県が各市町村に呼びかけたところ、朝日町は最終戦に手を挙げたそうです。新しくクラブができて1年目なのに、最初から市町村デーをこれほど完璧に運営された手腕というのは素晴らしいと思います。
市町村デーならば、市町村役場から声をかけられた市民・町民が、揃ってスタジアムへ足を運ばれます。地元特産品を出店したり、地域PRのためにブースも置けます。開始前やハーフタイムで、今回のようにPRタイムも催せるだろうし、地域の子ども達が出演すれば、そのご父兄が一緒に来る。
そういう形が定着し、一度スタジアムで地元チームへ声援を送れば、地域のファンクラブも自然と誕生するでしょう。気がつけば新潟のように、各市町村ごとに後援会ができていくかもしれません。
パンフレットなど、所々に「県民」のキーワードが見られました。確かに県民クラブを感じることができました。先輩であるJ1やJ2クラブを目標とする前に、「県民クラブ」という面では、まず同級生であるこちらの域に達するべく、目を向けるのが良いのかもしれませんね。
富山県朝日町公式HP:http://www.town.asahi.toyama.jp/
カターレ・朝日町の日HP:http://www.town.asahi.toyama.jp/news-memo/data/syougai/kataller1.shtml
まめなけ!あさひHP:http://www.shokoren-toyama.or.jp/~asahi/mamenake/index.htm
カターレ富山市町村サンクスデーHP:http://www.kataller.co.jp/topix/2008/1130_2.html
JFAの評価も富山はいいでしょうから。