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岡山シーガルズ29

2011-01-19 00:29:44 | 岡山シーガルズ

 シーガルズの成績が深刻です。現在、V.プレミアリーグ最下位(8位)の岡山シーガルズは、16日の試合で7位のパイオニアに0-3に完敗を期してしまい、勝利数差が3に広がってしまいました。
 まだ、岡山のマスコミは触れませんが、実は入れ替え戦に回る可能性がとても高くなってきたという事なのです。最終順位の下位2チームは2部リーグに当たるチャレンジリーグの上位2チームとの入れ替え戦(プレミア7位対チャレンジ2位、プレミア8位対チャレンジ1位)に回ります。今回はこの入れ替え戦危機について触れたいと思います。
    
 ちょっと、チャレンジリーグの現在の順位表を覗いてみました。1位は日立リヴァーレ、2位は上尾メディックス、3位はPFUブルーキャッツです。不気味なのが日立。08-09年シーズンは全敗を喫してプレミア最下位となり、09年4月のVチャレンジマッチ(入れ替え戦)で敗れ、8シーズンぶりにチャレンジリーグに降格になりました。昨シーズンにチーム名称をこれまでの日立佐和リヴァーレから日立リヴァーレに変更しています。今年の4月頃に入れ替え戦が行われると思いますが、岡山が出る事になった場合、すごい強敵になると思います。

 issanからコメントをもらいました。
「プレミアとチャレンジの実力差は非常に大きいです。チャレンジのチームがプレミアに上がるチャンスは、プレミアのチームが廃部などで減った時しかありません。チャレンジのチームが強くなってプレミアに上がるのではなくて、チャレンジのチームがプレミアに上がって強くなるのです。それはプレミアとチャレンジの余りにも違う環境にありますが、それは詳しくは言いません。
 例えば、男子の大分三好は旭化成の廃部によってプレミアに上がれました。FC東京はNECの廃部でプレミアに上がりました。女子のトヨタ車体は茂原の廃部で上がって来て、圧倒的に弱かったのですが、地道に補強して強くなってきました。
 チャレンジに落ちれば、選手はほとんど移籍してしまいます。日立佐和(現日立)も主力がだいぶ抜けましたから、チャレンジでは圧倒的に強いのにプレミアとの入替戦には歯が立ちません」

 issanは大丈夫でしょうという意見ですが、日立の例を見ると、2年前に降格しているのです。たとえ、残留できても入れ替え常連へ、何度か戦ううちに本当に降格してしまう、あとは1部と2部と行ったり来たりというエレベータチーム化という事をどうしても想像してしまいます。当ブログで心配しているのは今年がどうのではなく、エレベータチーム化が最も怖いのです。某黄色いチームが、何度か入れ替えモードを迎え、2度目の降格を経験してしまいました。
 
 Vリーグの入れ替えは、自動入れ替えではなく入れ替え戦を行うため、リーグ戦の成績がどんなに悪くても入れ替え戦に勝てば残留する事が可能。なので、リーグ戦の成績を気にせずに入れ替え戦に照準を合わせる事も可能です。その部分がプレミアリーグのチームを有利にしているという側面も見えます。

 まだ早い情報ですが、昨年の入れ替え戦の様子を調べてみました。
日時: 昨年4月3日(土)~4日(日)
会場: 神奈川県藤枝市
形式: プレミア8位とチャレンジ1位、プレミア7位とチャレンジ2位が対戦。全試合5セットマッチ。2試合戦って上位チームが勝者とする。
     勝率が高い方が勝者。同率の場合はセット率の高いチーム。それも同率の場合は得点率の高い方が勝者。それも同率の場合はプレミアチーム。
Vリーグ公式HP該当ページ:http://www.vleague.or.jp/outline_challengematch/

 当ブログとしては、選手は悪くなく、監督もしくはフロントに改善部分があると思ってしまいます。が、河本監督の事を調べてみたら、シーガルズは「河本シーガルズ」である事がよくわかりました。以下、河本監督のプロフィールを紹介します。

 笠岡市出身。笠岡商業高、大阪体育大学卒業。帝国女子高校(現・大阪国際滝井高監督時代は、チームを2度日本一制覇。'99年に、東芝シーガルズ監督に就任。Vリーグ昇格に加えて、'94年度黒鷲旗でベスト4。'99年、東芝撤退のため、富山県黒部市を本拠地とするVリーグ初のクラブチームとしてシーガルズを発足。'01年に出身地である事もあり岡山県バレーボール協会の招致を受けて、本拠地を岡山市に移転。'06年に現チーム名に変更。そこから地域密着型市民クラブチームとして活動を活発化。

 また、河本氏が実業団チームから、クラブチームへの移行を考えていくきっかけとなったのは、当時交流のあったオランダ人監督だそうです。日本のVリーグ実業団チームの運営費が高額である事を驚き、ヨーロッパではこれほどの過剰な金銭をかけたチーム運営は考えられないと言われて、それを聞いてVリーグチームはもっと手軽で、市民、地域に手の届くものであるべきであり、その範囲で相互に協力し合い運営されるべきものではないかという構想を抱かれたそうです。'99年のクラブチームとしての再出発の際には、「二年でつぶれるだろう」と揶揄されることもあったとか。

 できれば今年4月の入れ替え戦を気にしたくありません。これは・・・バレーだけの話だけではなく、岡山の女子スポーツの弱体化の可能性として、ベルも可能性がゼロではありません。そして、下位リーグとの入れ替え問題といえば・・・J2リーグとJFLという「プロかアマかの生存競争」という事もあり、「他人事ではありません!!」

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