J OKAYAMA ~岡山スポーツの桃源郷へ

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選手等による復興支援活動

2016-04-22 00:02:08 | 災害復興支援(東日本・コロナ等)

 事例紹介コラムです。
 昨日、たまたま日刊スポーツを読んでいたら、豊川選手の一時帰省での熊本のレポのような記事が出ていました。支援だけではなく、マスコミに協力してレポまでされたとはびっくりです。まずは、そのレポについて、以下、抜粋して紹介。
                
【U-23代表豊川、故郷熊本へ単身強行軍で支援活動:日刊スポーツ】
 J2岡山の豊川選手が、単身で熊本地震の支援活動を実施。豊川選手は熊本市東区出身。17日の練習試合後に岡山市を出発し、熊本市内の避難所に水や食料などを配給。オフの18日を利用した1泊2日、36時間の強行軍。変わり果てた故郷の惨状を写真に収め、肌で感じた思いと現状をリポート。
 
 17日の練習試合への出場後、岡山から新幹線に飛び乗って移動。危ないと言われても、居ても立ってもいられず。博多から在来線に乗り継いで久留米まで。その車中で緊急地震速報が鳴り、現地の恐怖感を少し実感。10人乗りのワゴン車を借り、午前0時まで4時間かけてスーパーやコンビニを片っ端から立ち寄り、久留米の方には申し訳ないが、店員さんの理解を得て、あるだけの水や食料を購入。それでも荷台は埋まらず、隣県も物資が不足している様子。
 玉名市の友人宅で4時間ほど仮眠し、18日の朝に市内へ。見慣れた光景がなく、通学路も熊本城も阿蘇神社も、2月に訪れたばかりだったが見当たらない。実家は、震度7の前震があった益城町から自転車で10分の場所で。倒壊こそ免れたが、離れて暮らす祖母は家が半壊して住めない状況。。教師の父は、避難所になっている勤務先の小学校で寝泊まりして帰れない状況。
 家族の無事を確認した後は、すぐ母校の長嶺小と長嶺中に物資を配達。そこに避難している友達に必要な物を聞き、紙おむつや子供用品、生理用品などを提供。水1本で信じられないほど感謝され、近所のおじさんは「こっちも頑張るけん、雄太君も頑張らなんよ(頑張りなさいよ)」と。黙って、うなずき、声を出せば涙が止まらなくなりそうだった。元気になってもらうはずが、逆に元気をもらってしまって。落ち込んでる暇なんかないと思った。
 実は、避難所で物資は渡せたが、退避されている方がいる体育館までは行けず。本当は手渡したかったが、自分は岡山に戻ってサッカーができるのに、何て声を掛けたらいいのか。リオ五輪に熊本の人間として出て明るい話題を、とは思うが、ただ今は目の前の支援しか考えられず、落ち着いたらスパイクを送ったり、故郷のためなら何でもしていきたいと思う。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/1634516.html

 豊川選手やりますね。日刊スポーツのほぼ1面この記事になっていて、スゴイなと思いましたが、以前の代表予選で活躍した五輪代表選手であり、去年までJ1の強豪チーム(鹿島)にいたからである事も他なりません。もし自分が全く同じ境遇であったら、やっぱ豊川選手と同じ行動をとったかもしれんなぁと思ったり。豊川選手が素晴らしいのが、マスコミにレポという形で協力している事。紙面に掲載された写真も「豊川雄太提供」とありました。
 この豊川選手のような物資提供ですが、いくつかのJクラブが最近そういう動きを見せています。また、紹介したいと思います。「ホームゲーム以外の選手による義援金募金活動」についても、19日の記事にあるように実施するJクラブ(J1からJ3全55クラブのうち20クラブ)がどんどん増えてきましたね。その中でライブドアに「サッカーをやってていいのか」というテーマの記事が載っていました。以下、抜粋して紹介。

 J2熊本の選手達の大半が県外の親類や友人宅に身を寄せている。自身も県内で車上生活をしているという池谷社長は「本震の後、サッカーをやっていていいのか、他にやることがあるのでは、と選手会から(話が)あった」とコメント。「スタジアムには、かなりの数の物資が集められている。水が出ないので、芝生の回復に1か月ほどかかると聞いている」と試合ができない状況も説明。
 この日は巻、清武、F森川、畑ら15選手が、大きな被害を受けた益城町民が避難しているホテル近くで、子供たち約30人とフットサルで交流。現地視察に訪れたJリーグの原副理事長も飛び入り参加。池谷社長は「試合がやれるような状況になれば、ゲームを通じて、ひたむきにあきらめず戦う姿勢をみせたい」と力を込めてコメント。
ライブドア該当記事:http://news.livedoor.com/article/detail/11434612/

   
 「サッカーより他にやる事があるんじゃないか」この言葉は、過去にも東日本大震災で聞かれた言葉です。結果は「プロサッカー選手である自分達は、やはりサッカーで元気を与えるしかない」という結論になっているのが一般的ですが、当ブログはちょっと違います。そういう言葉を聞いていつも脳裏に浮かぶのが一枚の写真です。それは東日本大震災で、ジャージ姿でスコップを手にした仙台さんの選手達の写真。あの時は仙台さんや水戸さんなど社長やフロントの方々が復興支援作業に加わっています。もちろん、サッカーを通した子ども達との交流活動もありましたが、普通にボランティアの一員として参加されていました。どちらの行動がどうという事は言えないし、どちらの考え方も正解だとは思いますが、「サッカー以外の行動でも被災地に元気を与えられる」と思ってスコップを手にした仙台さんの選手達も大きく賞賛されるべきだと思います。もし、「サッカーやってていいんだろうか」「他に何かやる事があるのでは」と思った選手がいたら、豊川選手のような活動など、サッカー以外の復興支援活動を考えてみてもいいのではないでしょうか。

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