「平成30年7月豪雨災害」災害ボランティアについての情報【特別ページ】
ボランティアレポです。今日はサカボラではありません、災害ボランティアです。読者の皆さんに一つでも参考になる情報を提供できれば思い、記事にさせていただきました。災害ボランティアでは、昔の東日本大震災で参加してみたかったが、遠くて断念。広島土砂崩れ災害で、参加問合せまで至ったが、県民に限るという事で断念。地元になりましたが、今回参加する事ができました。また、受付をするまでは写真取れましたが、真備に入ってからはそれどころでは無かったので、行政等ネットにてこの日のイメージに一番近いと思った写真を選んで使わせていただきました。
今回の参加に向けて、まず仲間に声を掛けました。語る会、フットサルや他スポーツ仲間等。熊氏(元OSSメンバー)を筆頭に、金さん、阿さん、山さんとお友達と女性メンバーが4名参加。団体登録するのかと思い、団体名を決めておりました。「サポート・フィールド」です。サポーター、サポーティングスタッフと他のグループ名を合わせた名前。結局、今回の倉敷会場では使用無し。
うち、金さんは友達から誘われたとして、岡山市東区の被災地へ行かれましたが、今回改めて「女性の強さ」を感じました。熊氏は一足先に岡山市(庭瀬地区)に参加。今日も試合観戦の前に、どこかに参加してきたいと口にされる猛者で、頭が下がる存在。
昨日は、倉敷市真備町への参加でした。他の場所はその市の在住、在勤等という条件は付きますが、倉敷市は昨日から倉敷市に関係ない募集条件なので、仲間にも声をかけやすく、しかも一番被害がひどい地域。まず真備に行こうと早くから決めていました。
玉島の某所に集合し、車に乗り合って災害ボランティアの集合場所である、玉島ハーバーランドE地区(公共交通機関はこちら)に向かう。空き地の中に駐車場が見えてきました。道端には移動用バスがズラッと何台も並んでいます。待機列に並ぶ。てっきりテントで受付場所があると思っていたら、そのままバスに乗り込む様子。市の方の説明で緑色の布製ガムテープとマジックが周ってきました。名札代わりに服と荷物に記入して貼り付けます。
バスに乗り込む。市の方が前説をしますが、バスごとにリーダーを設定。注意事項の読み上げ役と人数確認、受付表を現地で渡す役目。真備町まで結構時間がかかりました。道中で注意事項の読みあわせ、受付名簿への記入。ボランティア保険ですが、このまま加入できた様子。バスの着席位置で4分割されて作業班を設定。
真備町内に入る。景色が一変しました。TVのニュースやネット画像よりも、実際は全然ひどい状況。道路脇に瓦礫ゴミが積まれた景色が延々と続く。住宅街でも住宅横に積まれている。仕事柄、先日平島地区に行っていますが、また違ったものでした。2階まで水が浸水した様子がよく伺えました。
倉敷市真備支所に到着。保健福祉会館玄関付近に本部が設置され、忙しく活動されていました。班ごとにスコップと土嚢袋を配布。簡易トイレに行った後に、4班で順番に出発。男性だけではなく、女性もおられました。ボランティア依頼された一般家屋に班ごとに対応。我々第4班もあるお宅を担当。まずは男性数名で冷蔵庫を運ぶという事で隣宅へ行く。機械や家具を道端へ運搬。その後大きな冷蔵庫を外への運搬する作業でした。
担当宅へ戻る。泥だらけになったトイレや2F部屋の清掃作業です。まずは泥をスコップですくう。ここでわかったのが、先がとがったスコップは掘る時はいいが、すくう作業では劣勢という点。活躍したのがちりとりや木の板です。2F部屋の一つ(子ども部屋?)で4人で対応させていただきました。女性も1人。ふと、仙台や愛媛の選手もこうして災害現場に来たんだなぁと思う。
中腰作業に慣れていないので、途中思わず膝をついてしまい、ズボンが汚れてしまう。最初は気になりましたが、途中から関係なくなりました。まぁそうでしょう。女性の方はてきぱきと動かれています。さすが主婦。予想以上に泥水除去に苦戦しました。まだまだ泥水があちこちに残っていて、スコップやちりとりである程度取った後に、雑巾&バケツ登場。ここからも結構作業に時間を要しました。拭いてはバケツの水で雑巾を洗うのですが、すぐにバケツの中は真っ茶色に染まり、洗っても泥水のままという状況なので、フローリング床を拭いても、乾いたら泥が浮き出てきてしまう状態。拭いても汚れが全然改善しない状況に、個人的にふと、この作業で自分達はどこまで役にたっているんだろという気持ちになってしまう・・・
途中、休憩を取りましたが、誰かが「ちょっと休憩しましょう」と口にして、他の人も続く状況。前説では20分の作業で10分の休憩という事ですが、「適当」な時間配分に。「戻る時間を決めましょうか」と言おうと思いましたが、そんな空気では無かったですね。皆さん、たぶん食事がカバンの中に用意していたと思いますが、食べる事は無かったです。リーダーさんが「食事をしてもらってもいいですよ」と口にされましたが、食べている人は無し。現場によるのでは。
どこのボランティア現場でもそうでしょうが、トータルの作業時間は2時間程度でした。一見短い印象かもしれませんが、現場でこういう作業経験が無い人向けとしては、決して短くない時間だったと思います。昨日も熱中症等で倒れたボランティア作業員が13人いたそうです。当方の近辺では幸いにもいなくて良かったです。
救いだった点。直射日光がやや弱い日だった事、若干風を感じられた事、担当宅の水道(飲めるかどうかは不明)が使えた事、向かいのお宅でトイレを使わせていただけた事、などで第4班も限られた時間の中で作業を行う事ができました。
市の方が来られて、13:15に撤収です。歩いて保健福祉会館へ戻る。乗ってきた同じバスで戻る訳ですが、順番にバスが来るので待ち時間があります。保健福祉会館の中をちょっと覗いてみましたが、被災のそのままの状態でほぼ手つかず。自分ところよりも市民への対応を優先されている事がよくわかりました。パイプいすがいくつか並べられていますが、全員座れないので、女性メンバーに譲って我々は立って待機。熊氏は持参のミニクーラーBOXに着席。なるほど、さすがベテラン。長い待ち時間で立って待つのも、ちょっとしんどくなってきた時にふと、奥に台車を発見。市の方に了解を取って隅の方で座らせてもらいました。この日一番息をつけた瞬間。ちょっと足元の写真を撮りましたが、当ブログとしてこの日一番の象徴写真(上右)です。そのうち、向こう側のテントでも待機できるとアナウンスがありましたが、しばらく熊氏と待機。向こうのテントでは熱中症で、1人横になって手当てを受けていました。
長い時間待ちましたが、長さを全然感じませんでした。いろいろな思いや考えが巡りました。作業中はまた参加したいという気持ちがすぐには芽生えなかったですが、待ち時間に徐々に「また参加したいな」という思いが自然と湧き上がってきました。自分が生まれてきて、今日ほど極めて深い、実りある社会経験ができた日は無かった事に気づいたからです。参加してきたボランティアもいつもはスポーツ興業やイベント。そこには「笑顔」ばかりのポジティブな空間。でも、ここには「困窮」ばかりのネガティブな空間。全然違います。ここには公共の福祉100%で、「被害」や「支援」以外の数字は出てきません。微力ながら世の中の一助になれたという純粋な思いが支配していました。日程調整は必要ですが、また参加したいです。できるだけ多くの仲間とともに。
1人参加もいいですが、当ブログとしては仲間・知人など複数での参加をおすすめします。やはり話相手がいる方が励まし合えるし、気持ちが楽になります。読者の皆さんで、「極めて深い実りある社会経験」をしたい方は、ぜひ災害ボランティアに参加してみて下さい。人生観も少し変わるかも。当ブログも少し変わったかな。
同じバスに乗って、駐車場に戻りました。自らの力不足を感じたままの終了ですが、お礼を口にしながら見送っていただいた担当宅のご夫婦、最後に送迎バス下車時で頭を下げていただいた市の方々の顔を見ると、疲れも吹っ飛びました。微力ながら、少しは世の中のお役に立てたのかなと。
ふと見ると、市が用意されたのか、かき氷の露店がありました。見ると「無料」だと。「ぜひインスタグラムで、『#フリーかき氷』」と書かれてあったので、紹介させていただきます。長い列で、熊氏も帰るという事だったので、並ばずに帰路に就きましたが、あのかき氷は参加者にとって、美味しかった事でしょう。今度は食べるかな。女性3人に「お疲れ様でした。また行きましょう(笑)」と声をかけて解散。また来てくれるかなぁ・・・ 結果的には余り筋肉痛は残っていなかったです。力仕事よりも掃除や整理作業ばかりだったので。震災ボランティアに参加された皆さん、大変お疲れ様でした!
#フリーかき氷 #災害ボランティア #倉敷市災害ボランティアセンター #がんばろう岡山
<ボランティア受入数(7/15:倉敷市)>
センター本部(公共交通機関):1,191名/玉島ハーバーアイランド(自家用車):794名/水島サテライト:297名 /合計:2,282名
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