からすの巣・別館

日々の身の回り雑記

STAP現象騒動

2014-04-11 07:52:41 | Weblog
世間で話題の科学の話、STAP細胞について、私はずっと沈黙をしてましたが、
科学オタクとして、コメントしたいと思います。


まずどこから話せばよいか…。

まず論文の不正について
科学論文には基本的に間違いはあってはなりません。
ですが、実際間違いのある論文はよくあります。
結論が間違ってたなんてのもあります。
再現性のない論文もよくあります(私も今参考にしてる文献に再現性なく、実験がうまく行かず困ってます)。
そんな論文に当たるたびに、「この著者いいかげんだな!」とか「このjournal精度低いな」と思います。

今回は内容が内容だけに注目度が高く、同時に世界中で「この著者大丈夫か?」とか「この研究機関大丈夫か?」と思われてると思います。
それが日本の研究機関の最高峰であり国費で動いている、なども問題を大きくしています。
つまり日本の科学研究そのものの信頼性までです。

ただ、STAP現象と言うかなりすごい内容なので、嘘を書くとは思えない、と言うのが私の感想です。
何しろ世界中で追試しますからね。

論文等で写真の切り貼りは通常あり得ません。
小保方さん曰わく「元の写真もある。結果も変わらない。」のであれば、初めから元の写真にすれば良かったのに、と思います。
電気泳動の写真が見づらい論文はよくあります。
著者が「濃い/薄い」、「同じ/違う」と記述していても、私が見た感じ「そうか~?これ?」って事もあります。
だから、見栄えを良くするため切り貼りしたおかげで、逆に本質に疑念を持たれている事は非常に残念です。

博士論文の画像と酷似する画像を載せた件は、正直、故意かなと思わざるを得ません。
本当にSTAP細胞が得られた上で移植し出来た腫瘍でも、恐らく同じような画像が撮れるんでしょうが…。
画像の使い回しはあり得ないし、しかも自分の博士論文中の画像をわざわざ持ってくる(何年も違うし、研究機関も違うから、恐らくフォルダも違うだろうし、撮影日も違うだろうし、ごちゃまぜになるとは思えない)なんて、意図的にやったとしか思えません。
これも見栄えの良い写真を選んだ末の結果かな、と思いました。

科学論文のデータは、客観的でなければならず、そこに意図的な処理が入ると格段に信憑性が落ちます。
個人的にはSTAP現象は事実だと思うので、もったいないなぁと思います。
正直、これまで論文出した事あるの?って感じです(たくさん出していると思いますが)。

つづく