このテーマをやろうと思ったきっかけは、2006年に、浅木小学校のためにオリジナルのヨサコイを作ったことです。それまで私は、ヨサコイというものを深く知りませんでした。音楽は、和風の音階にリズムはロック風で、洗練されてはいませんが、なぜか心に響くものがありました。踊りも特徴があり、どちらかというと、直線的なタテノリの雰囲気でした。私は、もう少し洗練された音楽にしたいと思い、炭坑節のメロディを、ビートの聞いたアレンジで作りました。リズムは、90年代のビート、ハービーハンコックのロックイットから影響を受けています。それが、ASAGI2006 です。その後、その時12才だった娘は、大学生になると、ヨサコイサークルで、踊るようになりました。いろいろな、スタイルがあり、もっと多種多様のものだということが、わかりました。お祭りで踊っている人たちは、プロではありませんが、ほんとにすごいクオリティで、驚きました。そして、お金儲けではなく、純粋に町に広がってきているものこそ、ほんとに人々の心に訴えるものではないかと思うようになりました。
そのルーツとは、何なのか。それは、日本音楽です。今日取り上げる音楽は、ほとんどが、日本古来の音階を使っています。
それは、ヨナ抜きといわれる、五音音階(ペンタトニック)や、お琴の曲などでよく聞かれる、陰音階です。また、今日は、取り上げていませんが、日本のポップスにも、多くみられます。ペッパー警部、涙そうそう、上を向いて歩こう、など、たくさんあります。 本日は、それを探るために、時代順にプログラムを組みました。 奥野かおり