una buona osteria.

美味しいこと、楽しいこと、好きなこと、いろいろ書きます♪

いちもんじ

2013年05月18日 | お茶のこと
やっと仕事が落ち着いたので、平日会社をお休みして茶道会館で開催されている茶懐石料理講習会に参加させていただきました。
はじめての場所でしたので少し緊張気味に、大門をくぐってみると、表通りの喧噪が嘘のよう、どこでもドアでどこかの庭園に瞬間移動してしまったみたい。
新緑が目にまぶしくって、とっても気持ちのいい場所でした。

庵山里



懐石料理のお教室、この日は正午茶事の基本コース1回目。講習の内容は、向付、焼物、小吸物、八寸、そしてご飯を一文字に取るでした。

それぞれ鯵をさばいた後に、向付のお造り、あしらい、加減酢、器の選び方、盛りつけ方について細かくご説明いただきました。

向付鱸


この向付の写真には、おいしく召し上がっていただくに繋がる、向付の盛りつけのポイントが沢山盛り込まれています。

こちらは八寸
左手前には海、または川のものを、右向こうには山のものを盛りつけますが、2種の材料の彩り、形、調理法、盛りつけ方についてのポイントも伺うことができました。

八寸



この日の講習会の最後は、みんなで一文字にご飯を取って盛りつけました。
驚いたのは、一文字に取るご飯は蒸らす前とはいえ、まだ水分がご飯の上にはっきり分かる状態で残っている時に取るということ。

一文字



お料理の講習の時間は約3時間。長いので途中でおやつも用意していますよーと、仰って下さった通り、2時間ほど経ったところでおやつタイム。カステラはもちろん、ほうじ茶もおいしかったー。

カステラとほうじ茶



講習の後は試食の時間ですが、てっきりおやつを戴いたテーブルのお席でとばかり思っていたら、広間のお茶室で・・・当然、汁碗、飯椀、向付の乗った折敷が運ばれてきます・・・よね・・・あー、ちゃんと復習してくればよかったーと、このとき反省しても後の祭りです。
が、お作法のどぎまぎも、足のしびれもすっかり忘れて、一文字のご飯も、お汁も、鱸の細造りの向付も、お酒も、鱒の幽庵焼も、みんなでさばいた鯵の煮おろしも、八寸の稚鮎の唐揚、そら豆もすべておいしく戴きました。

懐石を戴いた後は、お菓子とお薄も戴きましたが、ここでは新鮮な出会いが。
運ばれてきたのは、朱塗の桶水指。細い紐が結ばれていて、それを解いたり結んだりがとても美しい所作だなーと思って拝見していたのですが、家に帰ってから調べてみると、鯉桶水指というのだそうです。
いつもは隣にかっさやY姫がいて、教えていただいたり、これは・・・なんて感想を言いあったりしているのですが、そういうわけにも行かず・・・自分の力量が試されちゃいますねー。
茶懐石のお料理についてはもちろんなのですが、他にも沢山勉強させて頂ける諸々がそこかしこにちりばめられていて、基本コースのあとの専門コースも含めて、全8回に参加させていただいたらワンランクアップ間違いなし!と、期待を込めて、まずは来月もがんばりましょう。