goo blog サービス終了のお知らせ 

定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

剣とペンよりも強いもの

2023年04月19日 21時25分00秒 | 日記

19世紀前半のフランス、貴族階級はひたすら享楽に走り、新聞は体制派とアンチに真っ二つ、中小の新聞社は合併と分割の繰り返しの中で、利益の追求のみに躍起である。文壇は一線を画して独自路線にあるかと思えば、貴族階級に阿る輩も存在している。

無秩序と謀略の西洋時代劇。地方の庶民の出の主人公は、パリで一旗挙げようとすれど、スタート時のボタンの掛け違いが、限りなく周囲を巻き込みながら、破たんの道を進んで行くのだ。

僕の中で近年の名作に挙げられる
『アマンダと僕』(2019年)で繊細な主人公を演じたバンサン・ラコストが、新聞社の狡猾な編集者を演じている。10代から何本もの監督作を世に出しているグザヴィエ・ドランがパイプでハッシッシを吸う文壇の寵児を演じる。
149分の長編、寝なかった。


チューリップ 開ききっていた

2023年04月17日 20時16分00秒 | 日記

午前の曇天の中、羽村市の花と水のまつり に行きました。会期は3月25日にスタートしていて前半は桜まつり、後半はチューリップまつり、今週の4月20日に終了。

品種・色にもよるが、きょうのチューリップは、もはや半分近く開き切っていた。

場所は多摩川沿い、JR青梅線・羽村駅から700mで川辺りに着き、川に沿って900mのところに、チューリップ畑がある。

イエローが元気!
紅白に整然と咲く。
白の一群に紅一点の赤もある。

来年は、開花情報を随時チェックし、クラスメイトのジジイ軍団で訪れたい。

場所は、自宅(東大和)から西方向に武蔵村山➞瑞穂(西多摩郡の飛び地)➞目的地・羽村。直線距離で11km。自転車でも行けたかな?

本日の歩数:11,100歩







森田 想の面がまえ

2023年04月14日 21時51分00秒 | 日記

今月3回目の映画館。
もりた こころ という女優、初めて認識した。

意識高い系の方向性が独善的に突出した職業人を演じる。学生時代から、ベンチャー企業の起業家の
目に留まり、そのままベンチャービジネスの若き管理職として働くが、理論武装が滑稽なほどに暴れ出し、部下への無意識なパワハラで職を失う。

両親が他界した実家に、6年ぶりに帰ると...

兄弟姉妹の、それぞれの思いはバラバラだ。それをすべて、社会性の欠如と断罪し、3人の兄姉を見下す主人公。そこから末っ子の野望が爆発していくのだが。

森田 想、まだ20代半ばにもならない女優だが、滑舌のなめらかに若者の生意気をたぎらせる演技に、
吸い込まれてしまった。何しろその面がまえが良し。

(宣伝スチル写真の背中合わせ4人兄弟、作品の内容を表現)


ちひろさん 今泉作品で寝る。

2023年04月13日 22時36分00秒 | 日記
今泉力哉監督 長編作品の第19作目を観に行く。今泉監督作はこれまで14本観ている。
有村架純主演『ちひろさん』

夕方からの仕事前に、4年目に入った映画鑑賞部の部活、節目の50回目として。

有村架純、オトナの役への転換期にもあろうが、2020年の『花束みたいな恋をした』昨年の『月の満ち欠け』そして今作、次第に汚れ役寄りになっている。

そして今回の映画、シネマの椅子に腰掛けるや否や、睡魔に見舞われ、いびきモードに入ってしまう。

部活も集中出来なかったのに、
ランチはオシャレ飯の外食。

映画後の仕事から帰り、自分の中で御法度にしていたネタバレサイトにて、ストーリーを確認。
重要なシーン、ほぼ全面的に意識下でいたことが判明。


カズオ イシグロ脚本『生きる』

2023年04月11日 22時57分00秒 | 日記

世界の黒澤明監督作は1952年公開。僕が生まれる3年前です。
この名作では、主人公の自分語りでストーリーが進行する。
ーーー

ーーー
(上はSNSにアップした短い文)
ビル・ナイ主演の英国版は、カウンティ・カウンシル(県庁?市庁?)市民課の新入職員の目を通して、市民・役所の同僚・上司の市民課長が描かれる。

有名すぎるストーリーには触れない。映像自体が1950年代の作品を観ているような錯覚に陥る。いかにも古い映画のように作る最新の
映像技術。

余命を宣告され、役所を休んでしまった市民課長が街をフラついていると、部下の中で唯一人の女性職員に出くわす。バツが悪い。
課長が部下女子を昼飯に誘う、フォートナム&メイソンへ。
「ホントですか?」女子の目が輝く。食後にパフェを頼む。「ホントに食べていいんですか?」
女子の瞳がもっと輝く。
ロンドンの超高級店のアイスクリームパフェの美味そうなこと。

若い頃、フォートナム&メイソンの缶入り紅茶を飲んだことがある。英国紳士のような謹厳実直な味がした。

この映画が語られるとき、必ず映像に登場するブランコのシーン。
余命幾ばくの諦観に満ちた寂しいシーンではなかった。