定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

カズオ イシグロ脚本『生きる』

2023年04月11日 22時57分00秒 | 日記

世界の黒澤明監督作は1952年公開。僕が生まれる3年前です。
この名作では、主人公の自分語りでストーリーが進行する。
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(上はSNSにアップした短い文)
ビル・ナイ主演の英国版は、カウンティ・カウンシル(県庁?市庁?)市民課の新入職員の目を通して、市民・役所の同僚・上司の市民課長が描かれる。

有名すぎるストーリーには触れない。映像自体が1950年代の作品を観ているような錯覚に陥る。いかにも古い映画のように作る最新の
映像技術。

余命を宣告され、役所を休んでしまった市民課長が街をフラついていると、部下の中で唯一人の女性職員に出くわす。バツが悪い。
課長が部下女子を昼飯に誘う、フォートナム&メイソンへ。
「ホントですか?」女子の目が輝く。食後にパフェを頼む。「ホントに食べていいんですか?」
女子の瞳がもっと輝く。
ロンドンの超高級店のアイスクリームパフェの美味そうなこと。

若い頃、フォートナム&メイソンの缶入り紅茶を飲んだことがある。英国紳士のような謹厳実直な味がした。

この映画が語られるとき、必ず映像に登場するブランコのシーン。
余命幾ばくの諦観に満ちた寂しいシーンではなかった。


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