劇中歌で分かったが、sweet thing=愛しい君 くらいの意味のようだ。変にひねった日本語タイトルが付かなくて良かった。
米国インディーズ映画界のカリスマ アレクサンダー・ロックウェル監督が、実子2人を主役に据えた。
初期のジム・ジャームッシュ監督作品を思わせるモノクロ映画、だがごく1パートがカラーに。古の我が国のピンク映画の如き感覚。ただし、エロスを追求をしてはいない。
いい人間ばかり登場するわけはないが、鑑賞後に温かい余韻が残った。
本編前に、監督の動画による挨拶がある。曰く
「誰も持っている子ども時代の魔法を祝福する」
「この映画は金で作っていない、愛によって作られたもの」
「僕の贈り物を瓶に詰めて、海の向こうに送る」
監督1957年生まれ、青くさい詩人かと思えど、その通りの作品。
深まる2021秋、洋画部門かんちゃんイチオシ。