定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

四捨五入で

2021年07月14日 19時59分00秒 | 日記
他人に自分の年齢を伝える時「四捨五入で40だの50」と述べているうちは、若くかわいかった。もはや四捨五入で70かあー。

ドキュメンタリーとは、つゆ知らずに観賞。伴侶を亡くしたばかりの83歳の紳士。探偵社の求人に応募し、チリのカトリック系老人施設に潜入する。
娘の許可を得て3か月間の予定で。連絡手段のスマホ、ボールペンや眼鏡に仕込まれたカメラの使用法を覚えるのが大変。

施設は女性が40名、男性が4名の構成。内偵に入っているのであるから
1人ひとりの女性の話しを、紳士的に聞いて歩く、故にたちまち人気者となる。
僕の父が最晩年に入所していた老人ホームを想起したが、どの国も老人の人間模様は同じである。

当初は真面目に仕事をこなしていた主人公が、次第に仕事をすることにに嫌気がさして行くわけだが...

痴呆がわずかな期間に進んで行く人、歳を重ねても恋多き人、まるっきり子ども還りしている人、四六時中出入口にいて、逃亡を図る人。その中で、吟遊詩人のように言葉が泉の如く湧き出る女性がいる。
チリと言えば、映画監督の巨人がいる。アルハンドロ・ホドロフスキーを生んだ土壌が確かに感じられた。

アカデミー賞にノミネート、何かの賞を受ける予感がする。