練馬区の介護施設に暮らす、父の面会に行く途中に劇団の稽古場がある。
僕の少年時代は、新宿・花園神社に赤テントがあり、唐十郎の一派の本拠地だった。
合田佐和子によるポスターは、今見ても新しい。
泥臭さとエレガントさと。
大学の頃は、つかこうへいの全盛期で、同級の演劇青年は、つか戯曲の芝居にハマりまくっていました。
冒頭写真の場所には現在、銀河鉄道の夜 の看板がかかっている。信仰と科学の人・宮沢賢治は、演劇人の永遠のテーマであろう。
父の面会に行く昼間の時間帯、稽古場に出入りする人は見かけない。おそらく、昼間は仕事に追われているのだろう。
バイトをして、芝居の公演をするような人々には、人生にテーマといえるものがあるのだと思う。
僕は何もテーマを持たず、60過ぎまで来てしまった。