
第2次大戦時、ドイツはデンマークの西海岸に220万個の地雷を埋めた。ドイツの敗退後、うち4万5千個の撤去を命じられたのは、囚われの身であるドイツの元少年兵たち。
地獄の作業の中、少年たちは将来の、現実的な夢を語っている。
現場の指揮は、デンマーク軍の軍曹が執る。最初は少年たちを虫ケラ同然に処遇していた。だが地雷の信管を抜く作業で、
死者が出るに従い、軍曹は生命の尊厳に気づいて行く。
虜囚たちに食事を十分に与え、共にサッカーに興じるまでになった時、軍曹の愛犬が地雷に触れてしまう。
その後の軍曹の振る舞いは、ここに書くまでもない。被害者側の人間も、いつでも180度逆側に立てるのだ。
戦争は、弱い立場の人々を更に痛めつける人災である。