■2月月例ネット句会清記■
2022年2月13日
2022年2月13日
14名(42句)
01.春雪の晴れて舞いたる風の空
02.雲走り影の走りぬ春の嶺
03.打ち寄するさざ波光る春の池
04.足先のがんがん吠ゆや凍返る
05.まんさくや川風ほのと温みける
06.春灯や忽と鳴りたるメール音
07.往年のスターと語らう春の夢
08.朝の霜輝く建国記念の日
09.筆ペンの書き方練習春の昼
10.芋粥を遺影の母へ供えけり
11.榾積まれ春待つ畦のうす緑
12.春寒の鳥もう一羽が森を発つ
13.妻と見る高層階から春空を
14.春寒し入場待ちの長き列
15.木の先に新芽をふたつ見つけたり
16.九十三義兄の自筆の賀状来る
17.今朝の湯気はアンコウ鍋の雑炊
18.裸木の白壁に影立たせおり
19.寒林に水音添いくる母の忌よ
20.蜜柑色のジャム煮る匂い春立てり
21.麦青む田にうすうすと夕日差す
22.冬の陽が射すまで待たんウォーキング
23.寒の月暗記カードと砂時計
24.お守りを内ポケットに大試験
25.音立てて天ぷら揚がる春立つ日
26.青空に枝きらきらと雪のあと
27.空を指す枝の幾千芽吹かんと
28.寒明けやくるくる変はる空模様
29.試験近し警報鳴らす黄水仙
30.初島の影くっきりと春の雪
31.桜餅薄い桃色一列に
32.朧月いつもの道に淡い光
33.雛あられ彩り鮮やか手の中に
34.隣家より鉢のすみれと蒸かし芋
35.梅つぼみ窓の向こうに指さす人
36.紅梅の莟ふくらむほど淡き
37.梅が咲きあかるい朝となっている
38.朝の日があかるく窓に梅に差し
39.桜咲く季節を待てば喜びも
40.立春の川面膨らむ光かな
41.垣根越しほのかに覗く梅の花
42.春の月甍を黒く照らしおり
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
No. 2, 15, 21, 40, 41
40.立春の川面膨らむ光かな
立春の朝、川面に陽が差して水が膨らんでいるように見えると言う、いかにも春らしい景色。
NO7 往年のスターと語らう春の夢
昔から「春の夢と言って、はかない事のたとえに言われているが、夢の中のあこがれたスターと語っている青春時代の作者が居る。素晴らしい夢の世界ですね。
25.音立てて天ぷら揚がる春立つ日
今日から春。立春寒波で寒い春の初日でした。
からりと揚がった熱々の天ぷらが美味しそうです。
揚げたてをいただきましょう。
28)★寒明けやくるくる変はる空模様
寒が明け立春を迎えれば「春に三日の晴間なし」とも云われ、空模様は猫の眼のように変わり易くなります。この季節の天候が直截に表現され、季節の変わり目が良く詠いあげられている。
38朝の日があかるく窓に梅に差し
朝日が窓や梅にも明るく差してきた。今日も元気に過ごせそうですね。
26)青空に枝きらきらと雪のあと
「雪のあと」の表現に魅かれた。積った雪がきらきら光るのは当然のことであり、誰もが表現する。水気を含み溶けかけて、それでも雪の形を枝に残している姿を表現しているのだと思う。青空と溶けかけた雪の光の表現に魅力を感じた。
36.紅梅の莟ふくらむほど淡き
紅梅の濃い紅の莟一輪に春の到来の喜びを感じ、日々
のふくらみを心待ちにされている。静かな希望に満ちた優しい句ですね。
26.青空に枝きらきらと雪のあと
青空を見上げると、枝に残る雪に日の光が反射してきらきらしている。
これからの暖かい未来を示している様子が春遠からずを感じさせてくれます
05.まんさくの花にほんのり温もりを感じ、一足早く春の訪れに気づきます。
20. 爽やかでみずみずしい香りが春のようです。