■3月月例ネット句会清記■
2021年3月14日
14名(42句)
2021年3月14日
14名(42句)
01.竹林のこきこき歌う春疾風
02.立子忌のお菜となさん土筆かな
03.蘂の黄のあっけんからんと落椿
04.畦切られ土塊浸しゆく春水
05.ふるさとの道の匂いの蓬餅
06.子の空けて少し黄ばんだ春障子
07.春雷や浮子に当たりの夕まずめ
08.青饅や開け放たれる大広間
09.囀りやゼリービンズの色さやか
10.春の川ポンポン舟の下りゆく
02.立子忌のお菜となさん土筆かな
03.蘂の黄のあっけんからんと落椿
04.畦切られ土塊浸しゆく春水
05.ふるさとの道の匂いの蓬餅
06.子の空けて少し黄ばんだ春障子
07.春雷や浮子に当たりの夕まずめ
08.青饅や開け放たれる大広間
09.囀りやゼリービンズの色さやか
10.春の川ポンポン舟の下りゆく
11.転がりし中にチョコありひなあられ
12.川辺より鶯の声響きくる
13.啓蟄の篩ひし土を日に曝す
14.春の夕半円の虹かかりけり
15.雪月花学ぶ館に春雷かな
⒗寺の空瞳凝らせば桜咲く
17.黄水仙風が吹き分け吹き分けて
18.春雷や一瞬心はなやがす
19.春雷や手がふと止まる模擬試験
20.無人駅空に大きく春の虹
12.川辺より鶯の声響きくる
13.啓蟄の篩ひし土を日に曝す
14.春の夕半円の虹かかりけり
15.雪月花学ぶ館に春雷かな
⒗寺の空瞳凝らせば桜咲く
17.黄水仙風が吹き分け吹き分けて
18.春雷や一瞬心はなやがす
19.春雷や手がふと止まる模擬試験
20.無人駅空に大きく春の虹
21.朝寝して夢見心地に雨の音
22.早春の朝日を入れて今日が始まる
23.卓上に桜を活けて妻が留守
24.桜咲く寺苑に妻と居る時間
25.伊予柑に偲ぶふるさと瀬戸内海
26.青すみれ図書館横に凛と揺れ
27.花冷えに稲荷の狐雨が降る
28.参道をまっすぐ春の海へ出る
29.松影を洗う波音春の潮
30.春潮の揺り籠なりし昼の漁船
22.早春の朝日を入れて今日が始まる
23.卓上に桜を活けて妻が留守
24.桜咲く寺苑に妻と居る時間
25.伊予柑に偲ぶふるさと瀬戸内海
26.青すみれ図書館横に凛と揺れ
27.花冷えに稲荷の狐雨が降る
28.参道をまっすぐ春の海へ出る
29.松影を洗う波音春の潮
30.春潮の揺り籠なりし昼の漁船
31.春なかばとは雨の日の増えること
32.雲切れし空へはくれんの真白
33.はや高く咲ける桜を仰ぎおり
34.卒業式帰りの若人笑み溢れ
35.朝日浴び緑鮮やか新芽吹く
36.丸々と子雀たちが春の朝
37.クロッカス三・一一の陽に開く
38.北の地へ飛んで行けタンポポの絮たちよ
39.フクシマへ春の風雨のスタンディング
40.風光る新生児抱く父親へ
32.雲切れし空へはくれんの真白
33.はや高く咲ける桜を仰ぎおり
34.卒業式帰りの若人笑み溢れ
35.朝日浴び緑鮮やか新芽吹く
36.丸々と子雀たちが春の朝
37.クロッカス三・一一の陽に開く
38.北の地へ飛んで行けタンポポの絮たちよ
39.フクシマへ春の風雨のスタンディング
40.風光る新生児抱く父親へ
41.葉のうらにましろき莟シクラメン
42.菜の花の下にサフラン五つ六つ
42.菜の花の下にサフラン五つ六つ
※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。 選句は<コメント欄>にお書きください。
No. 02, 05, 19, 32, 40.
02.立子忌のお菜となさん土筆かな
立子が、ままごとのお菜は土筆、と詠んだのを受けて土筆を立子忌のお菜にしたのが上手い。
29松影を洗う波音春の潮
春になると潮の色は淡い藍色に変わって、千満の差がいちじるしくなる。松林の影を洗う岸辺の波の音に春を感じる景が見えて素晴らしいですね
10)★春の川ポンポン舟の下りゆく
暖かくて穏やかな春の川を、小さな船外機をつけたポンポン舟がゆったり下って行きます。何気ない光景ながらポンポン舟との措辞に、如何にも長閑な春のひと時が想われます。
13.19.21.23.30
21.朝寝して夢見心地に雨の音
朝寝はとにかく気持ちよい。
まさに夢見心地の心境に雨音のリズムがぴったりと合います。
そんな春の一日ののどかな始まりが窺えます。
28)参道をまっすぐ春の海へ出る
高台にある参道なのだろう。それが海に向かって真っすぐに傾斜している。海が春の日にキラキラと光り、穏やかな日のお参り帰りの光景を想像した。
28.参道をまっすぐ春の海へ出る
海の側の神社、お参りをすませて参道を戻れば明るい春の海が迎えてくれます。
穏やかな春の日、海から風にも暖かさが加わり心地よいものでしょう。
29.松影を洗う波音春の潮
海に突き出た松の影、波により影も揺れ、その音が聞こえる。春の、のどかな景が見えてきます。
20.無人駅空に大きく春の虹
春の雨上がり、無人の駅に降り立つと、きれいな虹が出迎えてくれたうれしさ。ほっと安らげるひと時です。
40.風光る新生児抱く父親へ
新しく生まれた命。それをいとおしく抱く父親に春の風があたる。
新しい家庭が始まる。
04.畦切られ土塊浸しゆく春水
20.無人駅空に大きく春の虹
28.参道をまっすぐ春の海へ出る
参道から海へ視野の広がりを感じる句です。春の海の美しさが想像できます。
32.雲切れし空へはくれんの真白
37.クロッカス三・一一の陽に開く