■花冠月例句会■

俳句雑誌「花冠」の月例ネット句会のためのブログ 管理 高橋句美子・西村友宏

■11月月例ネット句会清記■

2020-11-08 17:05:42 | 日記

■11月月例ネット句会清記■
2020年11月8日
14名(42句)

01.豆菓子をかりっと噛むや神無月
02.雲低し枯木の丘の低ければ
03.底冷えの牛舎や群の白き息
04.飄然と風を待ち居りゑの子草
05.草もみじ棚田の畦に入日かな
06.つまみ見るひつじ穂確と稔りけり
07.織部焼志野焼き並んで秋の昼
08.立冬や靴音高く人が行く
09.晴天や八十一回目の十一月
10.暮れの秋戻る賑わい夜の街

11.食卓の秋刀魚は家族と同じ数
12.大空と広がる山に秋惜しむ
13.ボサノバをBGMに冬に入る
14.立冬や缶詰カレーを温める
15.雨雲の晴れ行く中より冬紅葉
16.音軽し風に乾いて漆の実
17.カジュアルの街行く笑顔菊日和
18.夜庭する唐箕の風へ裸の灯
19.天狗岳櫟黄葉の樹下に仰ぎ
20.秋天の青を返して笹の山

21.天空に芒の穂絮陽を透かせ
22.冬晴れに洗濯仕事を軽やかに
23.玄関のどんぐり数え出勤す
24.木枯しや散髪帰りの耳を打つ
25.冬空に白い飛行機音鈍く
26.散り落ちて紅葉つぎつぎ流れゆく
27.コスモスの咲き広がって歩道まで
28.立冬の天井の灯の親しさよ
29.冬に入るデジタル時計に緑置き
30.大根をそのまま妻が卓に置き

31.おみやげのどんぐり六つ手のひらへ
32.仄赤く富士を照らせる夕月夜
33.沈むほど赤き光の三日月に
34.ななかまど夕日まっかに差し来る
35,銀杏黄葉子らきらきらと駆けまわる
36.献血車銀杏黄葉の降る下に
37.立冬やあてを残して蛸ごはん
38.冬瓜のころり転がる田の隅に
39籾に筒煙広がるもくもくと
40.山茶花の真白に咲きて芭蕉句碑

41.長き首前へ前へと鶴渡る
42.神門の開け放たれし神の留守

※互選を始めてください。5句選をし、その中の一句にコメントをお書きください。
選句は<コメント欄>にお書きください。
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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
11月月例ネット句会選句 (廣田洋一)
2020-11-08 18:23:06
廣田洋一選

No. 06, 10, 14, 21, 26

26.散り落ちて紅葉つぎつぎ流れゆく
我家の近くにある桜並木の紅葉が下の川に散り落ちて流れて行く。紅葉が散って流れる景色が良く見える。、
11月月例ネット句会選句 (小口泰與)
2020-11-08 18:28:19
NO4  13  21  26  28
NO26散り落ちて紅葉つぎつぎ流れゆく
 落葉樹は、晩秋の寒冷にあうと、紅葉した葉が風に煽られて川に落ちて流れてゆく景は、華やかな紅葉の姿に晩秋の侘しさが感じられます。
11月月例ネット句会選句 (桑本栄太郎)
2020-11-08 19:39:51
<桑本栄太郎選>

NO 13 23 31 34 41

31)☆おみやげのどんぐり六つ手のひらへ
男でも女でも、誰でも子供の頃団栗で遊んだ記憶は有るものです。ここでは大人へのお土産としての団栗と想われますが、平仮名使いの措辞が子供の頃の郷愁を誘います。
11月月例ネット句会選句 (高橋秀之)
2020-11-08 19:44:49
15.17.22.30.40
22.冬晴れに洗濯仕事を軽やかに
冬になると洗濯物が多くなるだけでなく乾きにくくなります。そんな中の冬晴れの日の選択仕事を軽やかにというのは、すごく共感します。

11月月例ネット句会選句 (祝恵子)
2020-11-08 20:02:38
3 10 15 32 42
32仄赤く富士を照らせる夕月夜
富士山が見えるところへお住まいでしょうか。仄赤く富士山が
染まった月夜、幻想的な景ですね。
11月月例ネット句会選句 (多田有花)
2020-11-08 21:42:41
03.07.23.31.36.

36.献血車銀杏黄葉の降る下に
銀杏大樹の下に献血車が止まって、献血に訪れる人を待っている。そこに銀杏黄葉がはらはらと散ってきます。
献血車の白に赤のストライプ、銀杏黄葉の黄色、明るい晩秋の晴天の午後の日差し、そういうものがはっきりと目に浮かびました。
11月月例ネット句会選句 (柳原美知子)
2020-11-08 22:05:07
13  16  26  32  35

13.ボサノバをBGMに冬に入る
街中の洒落たお店は折々に雰囲気が変わるよう、様々な工夫がされており、BGMも楽しみですね。立冬に
は低音でささやくようなボサノバに、新たな季節の到来が感じられ、楽しく耳を傾けられました。

11月花冠月例句会選句 (古田敬二)
2020-11-08 22:09:22
03 04 16 21 41

41.長き首前へ前へと鶴渡る

寒くなると北の国へ鶴が飛来する。長い首を前へまへと伸ばして飛ぶ鶴。そのさまがうまく表現されていると思います。
11月月例ネット句会選句 (吉田晃)
2020-11-08 22:27:10
1 8 14 37 40

1)豆菓子をかりっと噛むや神無月
この頃は空気が乾いて音がよく響く。奥歯で噛む豆菓子の硬さがいい音をたてた。明るく軽い音は作者の明るい気持ちを想像させてくれる。
選句 (西村友宏)
2020-11-09 13:22:43
2020-11-08 22:51

01. 04. 05. 16. 28.

04.風に揺れている情景を「飄然」という表現をされているのは面白いと感じました。秋ののどかな光景が浮かびます。

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