■7月ネット句会■
■清記/24名72句
01.万緑や歯固め備えお食い初め
02.鉾立ての四条通りの炎暑かな
03.夕闇の夜空に高き長刀鉾
04.山深し老鶯鳴きつつ遠ざかる
05.梅雨明けの美濃山塊のたわやかさ
06.トラノオの優しく曲がる山路行く
07.打ち水の吹かれて返す飛沫かな
08.悠々と守宮這い出る独居かな
09.お茶漬けに梅干し一つ雲の峰
10.迎火へ声を出さずに歌うたり
11.魂迎笑顔が増えてゆくわたし
12.迎火の後やや厚き居間の声
13.潮風と夏草香る埋立地
14.噴水の先は小虹と大空と
15.青空へ日の出とともに蝉時雨
16.目で追いぬ幼き蜻蛉の舞いゆく先を
17.夏の海漁火きらら波に映え
18.涼し色アガパンサスは風の中
19.一試合済ませて来たと日焼けの子
20.指にまだ百合の花粉の付きしまま
21.水打てば辻角に立つ補導員
22.杏の実あっけらかんと落ちにけり
23.投網打つ夏の夕日をからめては
24.凌霄や雲疾(と)く流る夕浅間
25.差し伸べて願いの糸を結ぶ子等
26.ひたすらにただひたすらに蟻の道
27.花萱草三輪ほどの香りかな
28.ごみ出しの帰り豊けし星今宵
29.星空へ蝉声ほそく鳴き出せり
30.潮の紋澄みきる青を箱の鯖
31.たっぷりと野菜を洗う水涼し
32.夏蓬刈られ青き香放ちけり
33.梅雨明けや力漲る空の青
34.湖よりの風にさ揺らぐ夏の萩
35.青芝に座し湖の山の
36.咲き残る一輪湖畔の夏椿
37.復元の市電に夏の日の反射
38.若竹の伸びる緑がやわらかい
39.梅雨明けの蜩とおき森の夕
40.水注しに溢れる水を原爆忌
41.もくもくと輝き登る雲の峰
42.明るさの黴ることなき道をゆく
43.雨意兆すかはたれ時や花うつぎ
44.空梅雨や気に入りの傘出番なし
45.夏休み心弾みし時空かな
46.喫茶去の玻璃の窓辺や釣忍
47.園丁の刈り残したる文字摺り草
48.芝手入れの庭師連れくる初蜻蛉
49.サルビアに歯科医の門に正午の陽
50.寺苑清浄蓮の蕾のふくらみに
51.空晴れて今日の自由を得し揚羽
52.蓮つぼみ尖り炎暑のうすみどり
53.開ききり今朝の朝顔疵もなし
54.桃少し冷えふっくらと白み帯ぶ
55.バス停の古びた椅子や濃紫陽花
56.夏山の輝く朝に傘を干す
57.山葵田を駆け上がり来る夏の霧
58.空青く雲白く梅雨明けにけり
59.植え筋を残し青田の波打てり
60.初蝉の朝朗々と鳴き出でし
61.木曽川に夏日きらめく目映さよ
62.青時雨弾み吊り橋渡りきる
63.八ヶ岳暮れ山すその青田美し
64.昼寝覚ベッドぐらしも日々あらた
65.初蝉の姿も声も軽からず
66.遠雷や秒針動くただ動く
67.石段に沿って紫陽花咲く青さ
68.濡れた崖花を落として岩たばこ
69.岩の割れ目ゆきのしたの小さい花
70.白南風の港に吹きて波の音
71.一面の青田へ開く朝の窓
72.石鎚の峰をはるかに青田風
◆互選のご案内◆
①選句は、清記の中から5句を選び、その番号のみをお書きください。なお、その中の1句にコメントを付けてください。
②選句は、7月14日(日)午後7時から始め、同日(7月14日)午後10時までに済ませてください。
③選句の投稿は、下のコメント欄にご投稿ください。
※1) 入賞発表は、7月15日(月)正午です。
※2) 伝言・お礼等の投稿は、7月15日(月)正午~7月16日(火)午後6時です。