絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2016年7月13日(水)絵本わくわくコース・太田朋先生の授業内容

2016-07-14 12:51:57 | 絵本わくわく塾
太田朋先生の初回の授業は「しりとり絵本」のアイデア出しをしました。

その前に少し太田先生の自己紹介を。
28歳でイラストの仕事を始めたそうですが、はじめはアートフリーマーケットに出店し、大阪の雑貨屋に商品をお置いてもらえるようにようになり、
その後ポストカードやカレンダーが商品化して、イラストのお仕事が出来るようになっていったそうです。

太田先生は絵が苦手だったので大学の修了展では、ことばとシンプルなイラストを組み合わせて制作したそうです。
今では太田先生らしい温かな作品として人気ですね。

では「しりとり絵本」の説明から。
以前の生徒さんの作品を紹介していただきました。



しりとりだけでなく簡単なお話になっていて、ユーモアのある作品が多かったです。
広げるとお弁当になっていたりとアイデアも面白かったです。

A3サイズのコピー用紙を折って、中央を切ると、
3見開きと表紙、裏表紙のある簡単な冊子が出来ます。



まずスケッチブックにアイデアを描いていき、ラフを考えて本番の制作です。

紙はコピー用紙ではなく色紙やクラフト紙など自由です。

太田先生と相談しながらお話を考えていきます。
しりとりで少しでも面白くと思っていると難しいようですね。

次回の授業で発表ですので、それまでにダミーを見てチェックしてもらいたい方は、スタッフに預けてください。
太田先生にお渡しして、チェックしてお返しいたします。

次回の授業は10月26日(水)です。
「しりとり絵本」の発表と、プラ版画のワークショップをします。





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2016年7月10日(日)絵本ゆっくりコース・市居みか先生の授業内容

2016-07-11 15:13:58 | 絵本ゆっくり塾
絵本ゆっくりコースの第3回目は、絵本作家の市居みか先生です。

先生は滋賀在住です。
今期の生徒さんの中に、滋賀からお越しの方が2名おられて、しかもご近所だそうでびっくり!
市居先生には絵話塾ができた13年前から来て頂いてますが、初めてなのだそうです。
和やかな雰囲気で始まりました。

まずは先生の自己紹介です。
大学を卒業後、電気メーカーに就職されましたが、絵を描きたいと思い退職。
知り合いの出版社でイラストの仕事をもらいながら生活。
ある日、東京の友だちに声をかけられてフリーマーケットに参加。
市居先生は、習っていた木版画のポストカードを販売。
その絵を気に入って買って下さった方が
お店をされていて、展覧会をしませんか?とのお話をいただき、東京で初の展覧会を開催。
その後、イラストレーター仲間3人で行ったグループ展(テーマはおなべ)で
編集者の方から絵本にしませんか?と声をかけられ、二年かけて初の絵本『ヘリオさんとふしぎななべ』を出版に至る。


市居先生は、まだプロでない時期に作品を沢山作っておられました。
でも、どんどん作品が溜まっていくにつれ、疑問も湧いてきたそうです。
「作って何になるんだろう…?」
でも、個展をした時に、自分の描いた絵を知らない誰かが購入してくれたり、
自分の絵を見て笑顔になってくれる人を見ていると、それが自分も嬉しくて、見てもらえて良かった!描いて良かった!と
思えるようになったそうです。
絵を描いたり、作品を作ったら、なるべく人に見てもらうようにすると良いですよ、と市居先生。
絵をきっかけに人とつながることができ、その結果、絵を描くことは良いな!と自分自身の絵を描くパワーにもなっていくのですね。



今日は皆さんにも、自分を表現するもの(普段使っているもの、好きなもの、苦手なものなど何でも)を
一人ずつ前で発表していただきました。



いつも使っている絵の具のパレット、毎日お手入れしているお庭の写真、愛用の眼鏡など、
皆さんの普段の日常が垣間見えて楽しかったです。

続いて絵本の仕組みについてのお話。

そして、「物語」を感じる絵や写真を持参してもらったので
その絵に出てくる物や人を見つめて妄想を膨らませます。
絵を見て次の瞬間にどんなことが起こるだろう?正解はないですので、自分の妄想で自分勝手に考えて良いです。
箇条書きで言葉にして書きだしました。


また、「ものをよく見る」習慣と「手を動かす」習慣をつけるために
普段から手帳に思いついたことを手帳に描くことをお話しいただきました。


市居みか先生の授業では1年を通して一冊の絵本を作ります。
次回はダミー本の発表です。

次回はダミー本を発表してもらいます。
すでに描きたいテーマのある人はそれを、一枚の絵からイメージしたもの、手帳からヒントを得たもの、
自分の描きやすい方法で1冊のダミー本を作ってきて下さい。

Aクラスは、9月25日(日)1〜4時、Bクラスは、10月2日(日)5〜8時に発表です。
発表時、皆に見えやすいように黒い太めのペンで描くようにして下さい。
よろしくお願いいたします。

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イラストじっくりコース・7月の授業スケジュールについて

2016-07-08 14:44:13 | イラストじっくり塾
イラストじっくりコースの7月の授業スケジュールは下記です。

7月9日(土)…授業なし

7月16日(土)…イナキヨシコ先生

7月23日(土)…寺田順三先生

7月30日(土)…夏休み

以上です。

スポット受講希望の方はお早めにご予約下さい。
満席の場合は、参加をお断りすることもございますので
ご了承下さいませ。

よろしくお願いいたします。

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2016年7月13日(水)絵本わくわくコース・太田朋先生の授業持ち物

2016-07-07 16:44:22 | 絵本わくわく塾
7月13日(水) 太田朋先生の授業持ち物

・水を使わずにすぐ着色できる画材
(色鉛筆やペン、クレパス等)
・スケッチブック(大きさ自由)、筆記用具

以上です。

よろしくお願いいたします。

※スポット受講(在校生、卒業生対象)、ご見学(体験受講)の方、
随時受付しております!
興味のある方はギャラリーvie絵話塾までお問い合わせ下さい。


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Gallery Vie 絵話塾(かいわじゅく)
E-mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
〒 650-0022神戸市中央区元町通3-2-15
セントラルビル元町5F
TEL:078-332-5808  FAX:078-332-5807
URL:http://galleryvie.jp/kaiwajuku/k-info.html 
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2016年7月6日(水)絵本わくわくコース・高科正信先生の授業内容

2016-07-07 14:34:51 | 絵本わくわく塾
児童文学作家の高科正信先生の初回の授業は「絵本のハードル」がテーマでした。
高科先生の授業は毎回テーマを決めて、そのテーマに合った絵本を紹介されます。

「もう早くに蝉が鳴きはじめているみたいですね」
テーマの話に入る前に最近の出来事をお話して場を和ませてくださいます。
高科先生が好きなイランの映画監督で、アッバス・キアロスタミ監督が先日亡くなられました。
子どもが主人公の『友だちのうちはどこ?』が、お気に入りの映画だそうです。

高科先生は映画が好きなのでお勧めの映画も紹介されます。
チャン・イーモウ監督の『紅いコーリャン』『あの子を探して』もお勧めだそうですよ。
子どもの絵本を書くのなら、映画をたくさん観るほうがいいですよ。と、アドバイスいただきました。

では、本日のテーマ「絵本のハードル」のお話です。

1967年にアメリカから、レオ・レオニが『あおくんときいろちゃん』を出版しました。
孫のために色紙をちぎって作った絵本だったそう。
ベトナム戦争で、アメリカでは黒人や貧困民の若い男性が戦争にかり出されました。
『あおくんときいろちゃん』は、戦争が終わって傷ついて帰ってきた若者たちの中で「別々ではなく一緒に仲良くなろう」という思いを持つ人々から支持を受け大ヒットしたそうです。

美大生だった田島征三が『あおくんときいろちゃん』を読んで、「絵本はすごい!」と思い『しばてん』を1971年に出版しました。
テーマが重くて泥絵の具で描いた絵は、批判を受けていたが保育園で読み聞かせたところ、幼児からは反響があったのだそう。



『あおくんときいろちゃん』『しばてん』を読んで影響を受けた長谷川集平が1976年に『はせがわくんきらいや』でデビューします。

1967年に出版された『あおくんときいろちゃん』が、絵本の自由さを表現し、その影響を受けた田島征三や長谷川集平たちが絵本のハードルを高くしました。

ハードルが低い絵本もたくさんあります。
『ごろごろにゃーん』    長新太   1984年(福音館書店)
『がたんごとんがたんごとん』安西水丸  1987年(福音館書店)
『こっちんとてん』     片山健   2016年(福音館書店)

「絵本のハードルはそんなに高くないので、どんどん書いてほしい」
「自分にとって書きたいテーマは何か?それをこの一年間で見つけてほしい」と、高科先生。




今日は初回ですので、原稿用紙の書き方を説明していただきました。

・題名は二行目の三マスあける
・作者名は四行目の下
・書き出しは六行目の一マスあける



ぼくは ◯◯です。
わたしは ◯◯です。
というような主語と述語の簡単な文章を書いてみましょう。

わたしはたいようです。
ぼくはイスです。など。

もうそのフレーズから、なにかお話が作れそうですよね。

次回の課題です。
・わたしは◯◯です。ぼくは◯◯です。という文章から始まる、簡単なお話を考えてきてください。
・1100字〜1200字でまとめる。
・ひらがなが読めるようになった子どもが対象(すべてひらがなで書く)
・ノンブル(ページ数)を入れる。
※8月31日までに、高科先生の自宅に郵送してください。

文章の書き方で参考になる書籍
『日本語の作文技術』 本多勝一郎 (朝日文庫)

次回9月7日(水)は「ファンタジーとしての手法」がテーマです。
次回は2時〜5時の三時間授業になります。

よろしくお願いいたします。


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