絵話塾だより

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2018年1月27日(土)デッサン基礎クラス・タケウマ先生の授業内容

2018-01-30 13:46:14 | デッサンクラス
デッサン基礎クラス、タケウマ先生の授業は9回目に入りました。
今回は、奥行きの出し方について学びました。

それには透視図法、重ね図法、色彩遠近法の三つの方法があります。
プリントも見ながら進めていきます。


●始めに透視図法です。
一点透視図法…消失点が一点あります。一本道に立ち、真っ直ぐその道の先を見ている時の見え方です。この方法で絵を描くと、力強さやダイナミックさが出ます。

二点透視図法…消失点は二点あります。Y字路に立ち、同じ位置から左右どちらも見ている時の見え方です。新築マンションの広告などによく用いられる描き方です。

三点透視図法…消失点は三点あり、一点透視と二点透視の両方の効果があります。高層ビルの真下に立ち、ビルを見あげている時の見え方、または上からビルを見下ろしている時です。

●次に、重ね図法です。
手前にあるもので奧を隠していき、奥行きを感じさせる方法です。
透視図法が苦手でしたらこれは使いやすいです。プリントを見ると、プロの方もよく使われていることがわかります。

同じような風景画でも、透視図法と重ね図法で表したものと見比べると、一見似ているようで随分違う印象を与えています。
どちらの描き方、絵が好きか、で決めて良いです。

●最後に色彩遠近法です。
例えば、山がいくつも連なって見える風景があります。
奧へ行くほど薄く、そして青味がかっていることがわかります。
山の場合、奧の山でも上から太陽が当たって明るい時には、暗くは見えず、薄い青に見えます。
でも、例えば森の中などの光が当たらない部分は暗い青に見えます。

一般的に、寒色系は遠くに見え、暖色系は近くに、手前に見えます。
プロの方で、それを逆手にとり、手前に青、奧にオレンジなどで描く絵もあります。

その他にも目で見える不思議な効果を使って描いた絵も紹介いただきました。

肉眼で見た時に少しでも違和感があれば、自然に見えるよう自分で訂正して良いです。
奥行きを表すための表現方法のひとつなので、一般のイラストではアバウトにしていることも多いです。
建築図面などでしたらきっちり正確に描く必要がありますが、イラストは伝われば良いので厳密でなくて大丈夫です。
でも、きっちりと描きたいイラストであればそう描くと良いです。

今回の方法を巧みにミックスさせて描くプロもおられます!



生徒さん達が授業中に描かれた絵です。
遠近法を用いた絵とそうでない絵の2パターンを描いてもらいました。
どちらの方が良い絵に見えますか?


次回は2月10日です。
課題は、今回の三つの方法で2枚描いてきて下さい。
ミックスに挑戦してみてもオッケーです。

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