手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

本固地技法

2009-02-23 08:01:05 | Weblog
本固地、蒔地、本地とあわせてこの3技法は伝統技法になります。

本固地技法を紹介します。

①木地固め ②彫芋(こくそ)かい ③ 削り 研ぎ出し ④布着せ(木地の補強)⑤ 布目ぞろい(削り 磨き) ⑦ 布目摺り ⑧研ぎ ⑨地付け(地の粉と生漆の混ぜたもので塗る)2回繰り返す⑩水研ぎ⑪地固め⑫切り粉付け2回⑬水研ぎ
⑭錆付け2回 ⑮錆研ぎ ⑯錆固め これで下地工程が終ります。約1ヶ月かかります。

下地は、素地を保護し熱汁を入れても熱伝導が直接木に伝わらないので、狂いや割れが生じません。長年使っても大丈夫と言うことです。

どうでしょうか? ここまでの工程を行った漆器は、やはり高価になりますね。

     

        お問い合わせは 會州堂 かいしゅうどう
                鳥取市川端2丁目211
                TEL 0857-23-3917

          営業 第2.4日曜日休み 9:00~19:00







根気と集中

2009-02-23 07:32:54 | Weblog
漆を取り扱うのは、正直いって難しいです。何が難しいかと言うと、まず漆の扱い方ですね。そして、塗り上げていくまでの工程です。漆は、塗ってすぐ乾きませんので、一日一工程しかできません。気の長くなる仕事です。

ですから、段取りが特に大事と言うことになります。今日は何をするのか。そして、どれほどの数や種類のものを塗り上げるのか。
これが、定まらずいい加減に取り組めば、一日が無駄になってしまいます。

効率よく、無駄がなく期限どおりに仕上げようと思えば、段取りをしっかりすることですね。

仕事にかかれば、あとは集中と根気です。スピードと正確さが必要とされます。ぐずぐずしていると漆が乾いて仕事ができなくなってしまいます。

その前に、環境作りが必要ですね。清潔でごみや埃の立たない部屋を選びましょう。

道具もキチンとそろえましょう。

  写真は、汁椀に布張りを施しているところです。本固地仕上げ技法です。

        

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