手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

漆掻きのむずかしさ

2010-09-07 08:34:44 | Weblog
NHK番組で、浄法寺の漆掻きが放映されました。

このように大規模で漆掻きが存在しているのは、浄法寺だけでしょう。

後継者が育たないことが悩みですが、この番組では青年の後継者が
主人公でした。

はじめてみる場面に感動を覚えました。

掻きかたには、知っておかねばならないことがあります。

木の性質。掻く時期。掻く方法。保管の仕方。精製。など・・。

漆を掻きましたが、基本を知らなかったのでもう一度やり直しの
ようです。

準備不足でした・・・。





佐治漆の記憶

2010-09-06 21:35:36 | Weblog
福知山市やくの町。丹波漆を植栽し、生産組合を設立しています。

生産と、漆の普及と指導もしています。

京都という大きな市場が、丹波漆を需要としているので、現在行政は
大きな力を入れています。

文化財や芸術品の宝庫、京都。その規模は、計り知れないものがあります。

国産漆の生産は、その文化財を保護維持していくためにも日本にとって大きな
責任があります。

全体需要の、99%が中国産に頼っている現状は異常というしかありません。

1%の内訳を見ると、岩手県浄法寺産の漆が半数いっているようです。

鳥取も以前は佐治漆の産地であったという記録は、過去のもの。殆どの人
からこの記憶は消し去られているのです。

知っているものが、この記憶を呼び覚ますことは、大事な使命かも知れません。














佐治の漆掻き 実施

2010-09-04 12:49:19 | Weblog
本日 念願の佐治漆を掻きました。

元気な漆の木で 10年~20年ものでした。

樹皮を鎌で削り、掻鎌で掻疵(かききず)を付け、
小刀で深く突き切る。

樹液は、じんわり滲み出てくる。それを、へらで
掻きとって、漆壷に入れる。

5~6本掻きましたが、結構採れました。

これからが 本番です。


佐治の漆掻き体験実施!!

2010-09-03 07:54:35 | Weblog
長年思い続けてきた 佐治の漆掻き。

いよいよ始めます。 本とは、漆掻きのかたに指導をして
もらう予定でしたが、腰の骨を折ってしまい山に入れない
ということになってしまい、我々でやることにしました。

西尾正道さんは染色家ですが、生まれも育ちも佐治なので
30年ほど前から、昔栄えた漆についてずうっと関心を持っ
こられました。 佐治漆の復活!!

自分の畑にも、漆の苗を植え、もうだいぶ大きくなりました。

いよいよ伝統の佐治漆が掻けることで、わくわくしています。

  お問い合わせは  0857-23-3917 まで