手づくり漆器 ~うるし うるおい うるわし~

鳥取の漆職人がお届けします。

ホタル

2012-07-13 04:55:20 | Weblog
ホタルの種類は、世界中で約2000種類。 ホタルといえば、水際に住んでいる昆虫と思っていました。

しかし、世界のホタルを見ると、約1995種類は陸生の昆虫なのですね。

びっくりされる方もいると思いますが、事実です。

日本で見る、ゲンジボタル やヘイケボタルは珍しいといっていいでしょう。

ホタルは、もともと熱帯性の気候に住む昆虫ですので、日本ではやっと生きているようです。

ゲンジホタルとヘイケホタルの違い。

ゲンジホタルは、ヘイケホタルより一回り大きい体をしています。

光り方ですが、ゲンジホタルは  -----○ーーーーー○ーーーーーー○ (ほーーーーぴかっーーーーーぴかっ)
こういう感じで光るのが、ゲンジホタルです。


反面、ヘイケホタルは、 -○ー○ー○ー○ (ぴかっ ぴかっ ぴかっ)と 点滅ライトのような光り方です。

光るのは、ほとんど オスです。

生息場所は、ゲンジホタルは流水性(川 用水路など) ヘイケホタルは水田や湿地などの止水性です。

自然保護で、よくホタルの保護の話を聞きますが誤解されていることが多々あります。

ホタルのえさのカワニナですが、大きいのを川に巻いてもだめです。 カワニナを増やすためにキャベツをまいたりしている
ところもあるようですが、間違いです。

ホタルが食べるカワニナは、体調 2mm~4mm程度でなければなりません。 2cmというような大きなものは食べられないのです。

また、里山保全の観点からいうと、西日本のゲンジホタルを、東日本に持って行って放すというようなことをしてはいけないのです。

生態系というものがあって、これを崩すことになるからです。

ホタルを保護、繁殖をしようと思えば、ホタルのことばかりを考えるのではなく、ホタルが住みやすい里山環境を整えてあげることが大事なのです。

壊れゆく 日本の里山。 みんなで護っていきましょう。